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第25期倉敷藤花戦 挑戦者決定戦 甲斐智美 vs 伊藤沙恵 (矢倉)

 去年、倉敷の大山名人記念館に行ったこともあって、女流将棋では倉敷藤花戦がちょっと好きです。「倉敷藤花」って名前もカッコいいしね(^^)。今日は里見さんへの挑戦を賭けた挑戦者決定戦をやってました。

20170925倉敷藤花25挑決_甲斐vs伊藤沙_矢倉45手 先手の甲斐さん、なんと早々に居飛車を選択。へ~、甲斐さんって居飛車も指すんですね、もしかして甲斐さんが居飛車を指すのはじめて見るかも。居飛車党の人が振り飛車を指すより、振り飛車党の人が居飛車を指すのを見る方がびっくりするのは、なんでなんだろう…。序盤は色々な駆け引きを経過しつつ駒組みが進んでみれば相矢倉の恰好に。いや~僕は矢倉の勉強にそれなりの時間を割いたものだから、こういう相矢倉戦を観れるのは楽しいです。この前のJT杯での▲森内-△羽生の矢倉も最高に面白かったし(^^)。。
 先手は早々に▲35歩△同歩▲同角を入れて矢倉の好形のひとつ▲36銀を実現、後手は3手角でこれまた矢倉の急所を狙う△84角を実現。矢倉はこの辺から緊張感が漂いはじめる所ですよね、端歩を突いたり、△34歩を入れて叩きを防いだり、矢倉城に玉を入れたりしてもう少し駒組みを進展させるか、それともいきなり仕掛けるか…

△65歩
 後手いきなり仕掛けたあああ!!
陣形に不安がある状態のまま仕掛けましたが、それよりも先制して主導権を握ってしまおうという感じかな…

▲75歩
 ▲65同歩としてしまうと角の成り込みがあって三手角大成功というわけで、ここは手筋の▲75歩。△同角なら▲73角成で切り返しが思いっきり決まってしまうし、△同歩なら3筋で交換した持ち駒の歩が絶大な効果を発揮して▲74歩でこれまた切り返しが思いっきり決まってしまいます。でも、そんなのは伊藤さんだって当然知ってるわけで、それでも仕掛けたという事はどういう事なんだろうか。△同歩▲74歩に△66歩とか△76歩で攻め合いにする?それとも△61飛と回って駒損と引きかえに大駒を捌きに行く?いや~、すでにこの将棋の勝負どころを迎えた気がします(^^)。

△同歩▲74歩△76歩
  △同歩から△76歩の順でした!どの道を選んでも後手はある程度の犠牲を覚悟して激しい順に行かないといけませんが、なるほど▲同金なら△75歩で金確保、▲同銀なら△75歩か△66歩という感じですね。じゃあ▲68銀引きは…これは△66歩が入ってなんか抑え込まれてしまいそうですね。先手はとりあえず▲73歩成と桂を拾ってからですかね…

▲同銀
 えええええ~▲同銀で大丈夫なのか?!いや~これだと後手の角の成り込みは最低限保証されてしまうので後手の主張が通った気がしますが…それでも反撃の▲73歩成や角の成り込みを待って十分戦えるという事でしょうか。う~ん矢倉のこういった局地戦のねじり合いって、その後の相手玉への攻めの手なんかも考えながらになるので、けっこう難しいです。

 結局この局地戦で後手は馬を作ると同時に桂を跳ねだして桂を取られるどころか働かせることに成功、さらに歩を打ち込んで拠点を作る事にも成功…というわけで、伊藤さんの駒組みを待たないまま自分の手番のうちに動いた早い仕掛けは大成功に見えました。これは後手圧勝ペース、甲斐さんは入玉に活路を見出しに行きますが、残念ながらそれは成功せず( •́▵•̀ )。118手にて後手伊藤さんの勝ち!!

 抑え込み成功の典型例というか、代償があるとか切らす見込みがあるという状況でないまま下がると、戦場が自陣付近になってしまってこうなっちゃいますよね。普通に押し切られていたので、甲斐さんはなにか見逃した手があったのかも知れません。それにしても相矢倉の中盤仕掛けを久々に連続で観れたのは楽しかった(^^)。雁木の流行が一段落したらまた相矢倉が流行しないかな…。

第67回NHK杯 斎藤慎太郎 vs 佐々木大地 (横歩勇気流)

 今日のNHK杯は若手強豪の中でもアタマひとつ抜けて気がする斎藤慎太郎さんと、フリークラスからプロ入りを果たした佐々木さん。佐々木さんの名前は最近よく見るんですが、実際の将棋を観た事がないのでどういう人なのかを観たくて観戦(^^)。将棋は斎藤さん先手の勇気流になりました。
20170924NHK_斎藤慎vs佐々木大_横歩勇気流49手 中盤は凄まじいねじりあい。僕にはどっちがいいか全然分かりません(^^;)。まあ横歩は1手緩手を指しただけで思いっきりひっくりかえってしまったりするので、こういう局面では意外と形勢差がないのかも知れません。ここで佐々木さんは…

△36飛
 おお~8筋を受けずに踏み込んだああ(^^)!!横歩って、間違えず、そして弱気にならずに正確に踏み込むみたいな感覚が必要なんじゃないかという気がしますが、この踏み込みはプロから見るとどういう感じだったんでしょうか。これが好手なら「上位者に対して物おじして受けに回らず、よくこの手を指せた」って感じなのかも知れないし、これが無理筋なら「ああ~我慢しきれずに暴発しちゃったよ」かもしれないし、既に形勢が悪そうだったら「もう踏み込むしかないよな~」かも。そしてここからが大熱戦!!とんでもなく激しくなりました!!
 ここから佐々木さんは攻めが切れたらもうまずいという感じで攻めまくるんですが、ちょっと無理っぽいというか、先手が正確に受ければ受け切れそうな感じ。そして駒損が拡大しすぎてしまい、最後は斎藤さんに仕留められてしまいました。さすがに斎藤さんの方が上でした(^^)。でも、メッチャクチャ面白い将棋でした!最近、横歩の採用率がメッチャ高い僕なので、桂をうまく使った今日の将棋は勉強にもなりました(^^)。あ~面白かった。


過去記事「序盤定跡 最低量で済む勉強方法」に追記を加えました

 このブログを書き始めたころのお題は、ブログのタイトル通りで「がんばって将棋初段を目指す!」事でした。そしてその目標が達成できたときに、まとめとして「序盤定跡、最低量で済む勉強方法とその最良手順を考えてみる」という記事を書きました。2014年11月の事です。もし、初段になりたいという方が他にもいるのであれば、少しでも参考になればと思いまして(^^)。
 しかし月日は流れ、将棋では新しい指し方がバンバン生まれ、当時の記事の通りに勉強して、今初段を目指せるかというと、ちょっと疑問に感じてしまったのです。特に角換わりと矢倉がそうです。というわけで、過去記事にすこしだけ追記を加えました。

http://shougix.blog.fc2.com/blog-entry-345.html
 

第76期順位戦B級1組 4回戦

昨日の順位戦は、「おおっ!」と思う意外な結果がいくつかありました。ひとつめは…

山崎隆之 ●-○ 谷川浩司
 いや~谷川さんが今の山崎さんに勝つのか。。この将棋は相掛かり、力将棋ぎみならなおさら山崎さんの方が強そうだし、実際に途中までは右辺を制したかに見えた山崎さんの方が良いように見えたんですが、そこをこう着状態にしながら左辺で代償を求めた谷川さんが良かった。寄せも素晴らしかった!いや~谷川さんは会長職を降りてからの順位戦で、山崎さんを倒し斎藤慎太郎さんを倒し橋本さんを倒しました。いや~昇級候補をことごとくなぎ倒してますね、棋界トップに立ったことのある人は地力が違うのかも。

菅井竜也 ●-○ 橋本崇載
 もうひとつの驚きはこれ。王位戦で羽生さんを圧倒した菅井さん、ハッシーに負け。橋本さんは強い棋士ですが、今期順位戦は全敗だったし、菅井さんはタイトル獲得で勢いに乗った棋士なのに、将棋は分からないですね(^^;)9。。将棋は先手菅井さんのゴキ中穴熊を橋本さんが穴熊で受け(僕がゴキ中には穴熊の人なのでメッチャ勉強になった!)、これで相穴熊戦。いや~相穴熊の寄せ合いはハッシーとか渡辺さんは本当に強いです、これも菅井さんの方がいいんじゃないかと思っていたのに、ハッシーは凌ぎ切った上に寄せてしまいました。橋本さんの受けはマジで強い…。それにしても橋本さんは格下っぽい棋士にコロッと負けると思うと、「これはちょっと厳しいだろうな」という棋士を平然となぎ倒しますね。そういう所、すごく好きです(^^)。

 森内さんがフリークラスになり、郷田さんや康光さんもタイトルを失い、羽生さんがタイトル戦で苦戦続きという状況なので、もう20代棋士や若手に世代交代…と思ってたんですが、中堅クラスの30代棋士ハッシーが菅井さんを倒し、50代の谷川さんが30代半ばの山崎さんやタイトル挑戦の20代斎藤さんを倒すところを見ると、一気に20代棋士の時代になるわけでもない気がしてきました。あと…時期によるとは思いますが、今のB1上位ってA級下位より強いかも。他の対局も見ていて、そんな事も思いました(^^)。



『横歩取りで勝つ 攻めの最強手筋ガイド』 高橋道雄

YokofuDorideKatsu.jpg 将棋の本はかなり読んでるのに、初段達成後はあんまりレビューしなくなっちゃいました(^^;)ゴメンナサイ。というわけで、久々の定跡書レビュー、高橋道雄さんの横歩の定跡書です!

 この定跡書を買ったのには理由がありまして…序盤定跡って、比較的に1手目から順に覚えやすいものと、そういう覚え方が通用しにくいものってある気がしませんか?たとえば、角換わり相腰掛け銀とか、矢倉▲46銀37桂とかって、多少の変化があっても途中で合流したりして、1手目から記憶しやすい気がします。横歩でも△45角戦法とは1手目から記憶しやすいと思います。ところが、今の横歩の大本命である△33角戦法は、定跡を1手目から分岐ツリー型で記憶していくやり方がすごく使いにくかったのです。理由は、矢倉や角換わりや対ゴキゲン中飛車なんかと違って、玉型や飛車の位置や攻めの形が違うもんで、これらの組み合わせを考えるとあまりに膨大で、これを組み合わせごとに全部覚えるというのは至難の業(^^;)。プロならそうやっても覚えてるのかも知れませんが、勉強時間に制限のある僕みたいなアマチュアにとって、その勉強法は現実的でないです。僕は、横歩△33角85飛には角交換から▲77桂の跳ね出しを狙うとか、△33角84飛には▲92歩△同香▲33角成を狙うとか、大体自分の得意の攻め筋があるんですが、自分が持っているこういう少ないバリエーションから外れた状況になるといつも苦戦(;_;)。というわけで、すでに『よくわかる横歩取り』とか『長岡研究ノート 相居飛車編』とかみたいな分岐ツリー型の定跡書は色々読んできたので、次に横歩の定跡書を読むなら分岐ツリー型の定跡書じゃなくって、大まかな狙い筋がダ~ッと書いてある定跡書を読みたいとずっと思っていたのでした。そんな時に出たこの本は、横歩の多層マトリックス的な組み合わせの多さで苦労して横歩が苦手な僕みたいなアマチュアにとっては、待望の一冊なのでした(^^)。

 さて、内容は…いや~これは大満足です!!簡単にいうと、大駒交換が簡単に起き、王手がかかりやすく、攻め駒が飛角銀桂でない形になりやすいという横歩独特の狙い筋や手筋を集めたものと言えそうですが、これが分かりやすかったです!書き方にも色々と工夫があって、たとえば攻防に必要じゃない駒は全部書いてなかったりとか、読む人の立場に立って書いてあるというか、かなり読みやすかったです(^^)。考えてみたら、僕が読んできた手筋の教科書って、谷川さんの『光速の寄せ』にしても羽生さんの『羽生の法則』にしても、横歩関係の手筋はあんまり載ってないんですよね。。また、横歩の手筋ってプロ将棋を見ているとなかなか出てこないけど実際には常に狙い筋になっているようなものがあって(美濃崩しの角筋に玉を入れながらの歩頭桂みたいな…プロだとこれは喰らわないので全然出てこないけど、アマだと絶対に最初の狙い筋、みたいなやつです^^)、これがけっこう痛いと感じます。例えば…僕が将棋を見始めたころ、高橋道雄はまだA級にいて(ほんの数年前の事なんですが、いまでは大昔に感じる^^;)、NHK杯にシードで出てました。そこで高橋さんが指した将棋が、浮いた飛車を中央に据え、2枚の桂を跳ねだして5筋の玉頭を狙う将棋で、これで若手超強豪だった中村太地さんを粉砕してしまったのです(・ω・ノ)ノヒョエ~。たぶん、今では全然見ない2枚桂だったので、若手の太地さんは慣れてなくって潰されちゃたんじゃないかと。これなんかも顕在化してないけど超有力な横歩の狙い筋ですよね。中原さんの時代には主流の指し方だったそうなんですが、この本にはこういうのも出てます!あと個人的には、いままでアドリブ的に無意識に指していたような▲56桂とか▲21角とかを、ちゃんとした手筋として自分のものに出来たのはものすごい大きな収穫でした!!

 この本、横歩の最初の教科書ではないと思います。やっぱり最初は△45角、相横歩、△33角85飛、△33角84飛、青野流や勇気流というところまでの駒組みまでの分岐チャートぐらいまでは先に覚えた方が良いと思うんですが、それが頭に入っている人で、でも横歩でなかなか思うように勝てない…みたいな人(つまり僕です^^;)が読むと、効果絶大な本なんじゃないかと。いや~これはいい本でした、居飛車党で5級~低段ぐらいの人に方に超おススメ!!



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Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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