2019年01月18日 [金]
相掛かりの定跡勉強手順に迷う
将棋の勉強を始めた時、プロのA級棋士が全員居飛車党で(その時久保さんはB1に落ちていた)、どうせやるなら最強への道を残しておきたいと思って、居飛車党を目指しました。なぜオールラウンダーじゃないかというと、いきなりそんなにたくさんの定跡を覚えられないから、まずは居飛車党、それで余裕があれば振り飛車もやればいいや、みたいな。でもいざ定跡勉強をはじめて見るとそんな余裕はまったくなく、振り飛車どころか居飛車でも定跡勉強を限定する事に(^^;)>。
居飛車の定跡で最後まで後回しになっていた戦型が、相掛かりでした。相掛かりは避けようと思えば避けられると何かの本で読んだんですよね。ついに目標の初段になった時点でも、相掛かりはまったく勉強してませんでした。その後、2段になっても全くしないで、ズルズルとここまで来たんですが、実際には横歩から相掛かり調になったり、力戦調から相掛かり模様になったりする事も意外とあって、純粋な相掛かりではないにしても、少しでも勉強していれば狙い筋や注意点が分かるのに…みたいな思いでここまで来ました。そして今、横歩の勉強が一段落して、新たな定跡勉強をする時に色々考えた結果、やっと相掛かりの定跡勉強をする決心がつきました!!
ところが相掛かりの定跡勉強がなかなか難しい。。最初に、昔買っておいた野月さんの『最新の相掛かり戦法
』という本から始めてみたんですが、第1章がザックリとした狙い筋の説明で、僕としてはもう少し「こうなったらこう、こういう時はこう」という具体的なチャートツリーの方がありがたいもんで、これは最初の1冊には向かないかも…みたいに思ってしまいました。この本がダメというんじゃなくて、後にまわそうかな、と。
次に、これも昔買っておいた『羽生の頭脳4 角換わり・ヒネリ飛車
』をはじめてみました。『羽生の頭脳』は、チャートツリーを作ってくれたり、解説が恐ろしく分かりやすくてメチャクチャいいんですが、いきなりヒネリ飛車からはじめていいのかと、これもはじめてすぐにちょっと疑問が。
そこで思い出したのが、子どものころに父と指していた将棋でした。ぜんぶ相掛かり棒銀だったんですよね。親父ももう高齢だし、たまには一緒に相掛かりでも指したいし、よく考えたら相掛かりを基礎から勉強したいので、今は指されなくなったにしても、相掛かり棒銀の基礎からやってもいいんじゃないか…と考えていたら思い出したのが、角換わり棒銀の勉強でものすごくお世話になった『最新棒銀戦法
』でした。たしかこの本に原始棒銀が載っていたはず。というわけで、この本から始めてみようかと。
プロが指さなくなった戦型って、プロだから詰みや優勢が見えた研究済みの戦型は指さないというだけであって、アマだと定跡書で検討打ち切りの局面からでもけっこう難しかったりする戦型ってあるじゃないですか。横歩△45角や相横歩、角換わり棒銀なんかで、僕はそれを痛感した事があります。ネット将棋で初段~2段前後をウロウロしてた頃、指さないと覚えられないと思って、先手無理筋と結論されていた先手角換わり棒銀を、負けて元々と思って、定跡書の通りに何度も指して練習したんです。すると、あろうことかアマ初段~2段クラスでも、角換わり棒銀を受け切れた人がほとんどいなかったんですよね。原始棒銀だって、知らないで済ませていい定跡とは思えないので、この機会に超基礎からやってみようかな、と(^^)。
相掛かりの定跡勉強、まだかじりはじめたばかりですが、腰掛け銀が基礎とか、後手が浮き飛車にしない理由とか、自分が知らなかったことが「ああ、そういう理由だったのか」と分かって、すでにメッチャクチャ面白いです(^^)。いま僕は壮年期で、とにかく仕事に自分の人生をかけたいので、将棋はあくまで余暇、昔みたいにあんまりたくさんは時間を割く事は出来ませんが、相掛かりの勉強をするこれからの数か月間、ちょっとわくわくしてます(^^)。
居飛車の定跡で最後まで後回しになっていた戦型が、相掛かりでした。相掛かりは避けようと思えば避けられると何かの本で読んだんですよね。ついに目標の初段になった時点でも、相掛かりはまったく勉強してませんでした。その後、2段になっても全くしないで、ズルズルとここまで来たんですが、実際には横歩から相掛かり調になったり、力戦調から相掛かり模様になったりする事も意外とあって、純粋な相掛かりではないにしても、少しでも勉強していれば狙い筋や注意点が分かるのに…みたいな思いでここまで来ました。そして今、横歩の勉強が一段落して、新たな定跡勉強をする時に色々考えた結果、やっと相掛かりの定跡勉強をする決心がつきました!!
ところが相掛かりの定跡勉強がなかなか難しい。。最初に、昔買っておいた野月さんの『最新の相掛かり戦法
次に、これも昔買っておいた『羽生の頭脳4 角換わり・ヒネリ飛車
そこで思い出したのが、子どものころに父と指していた将棋でした。ぜんぶ相掛かり棒銀だったんですよね。親父ももう高齢だし、たまには一緒に相掛かりでも指したいし、よく考えたら相掛かりを基礎から勉強したいので、今は指されなくなったにしても、相掛かり棒銀の基礎からやってもいいんじゃないか…と考えていたら思い出したのが、角換わり棒銀の勉強でものすごくお世話になった『最新棒銀戦法
プロが指さなくなった戦型って、プロだから詰みや優勢が見えた研究済みの戦型は指さないというだけであって、アマだと定跡書で検討打ち切りの局面からでもけっこう難しかったりする戦型ってあるじゃないですか。横歩△45角や相横歩、角換わり棒銀なんかで、僕はそれを痛感した事があります。ネット将棋で初段~2段前後をウロウロしてた頃、指さないと覚えられないと思って、先手無理筋と結論されていた先手角換わり棒銀を、負けて元々と思って、定跡書の通りに何度も指して練習したんです。すると、あろうことかアマ初段~2段クラスでも、角換わり棒銀を受け切れた人がほとんどいなかったんですよね。原始棒銀だって、知らないで済ませていい定跡とは思えないので、この機会に超基礎からやってみようかな、と(^^)。
相掛かりの定跡勉強、まだかじりはじめたばかりですが、腰掛け銀が基礎とか、後手が浮き飛車にしない理由とか、自分が知らなかったことが「ああ、そういう理由だったのか」と分かって、すでにメッチャクチャ面白いです(^^)。いま僕は壮年期で、とにかく仕事に自分の人生をかけたいので、将棋はあくまで余暇、昔みたいにあんまりたくさんは時間を割く事は出来ませんが、相掛かりの勉強をするこれからの数か月間、ちょっとわくわくしてます(^^)。
2019年01月08日 [火]
横歩取りの勉強プラン ~横歩取りの対策 ver.3.0~
僕は居飛車党です。そして、ずいぶん前に初段に到達したものの、いまだに恐ろしいと思うのが横歩取りで、はやい段階から「勝負勝負!」と変化してくる人や、指し慣れない相横歩とかになると、いまだにコロッとやられたりします(^^;)>。そうそう、△45角戦法にもいまだに負ける時があるので、△66銀の打ち込みに対しては今まで▲33香成と攻め合いを選んでいたんですが、最近は▲52金の受け潰しを選ぶようにしています。つまり、横歩の序盤がいまだに頭の中で整理しきれていないんですね。そんなわけで、一度終わらせたつもりだった横歩の勉強のおさらいを兼ね、吉田正和(現・渡辺正和)さんの書いた『決定版!横歩取り完全ガイド』や、飯島さんの書いた『横歩取り超急戦のすべて』という本を買っておさらいしました。すると…おおお~なんか整理できた気がする!というわけで、初心者におすすめの横歩取りの定跡勉強方法を、昔から変更してアップデートしておきます(^^)。
①基礎として『決定版!横歩取り完全ガイド』を勉強! →これで、青野流以外はだいたい大丈夫
②『長岡研究ノート 相居飛車編』の横歩部分を勉強 →これで、『横歩取り完全ガイド』で抜け気味だった後手△52玉と青野流の基礎を作る!
あとは、トッピングで、自分が弱い所を以下で埋める
・△45角戦法などの超急戦に苦しんでる人
→『羽生の頭脳5 横歩取り』か『横歩取り超急戦のすべて』でフォロー
・相横歩で苦しんでいる人
→『羽生の頭脳5 横歩取り』か『研究で勝つ! 相横歩取りのすべて
』でフォロー
・青野流・勇気流対策
→『藤森式青野流 絶対退かない横歩取り
』
*ただし、この本を僕は読んでないので(まだ発売になってない^^;)、いい本かどうかは、まだなんとも言えません。
・横歩の狙い筋がぜんぜん分からん!という方
→『横歩取りで勝つ 攻めの最強手筋ガイド』
おお~昔より勉強しやすくなりましたね、横歩取りも。で、これは最低限であって、何冊もダブって読んでもぜんぜん損はないと思います。色んな人の解説を読んでると、だんだん「ああ、後手が美濃に行く時は▲75歩を決めちゃっていいんだな」とか、「2筋攻めの怖さがなかったら先手の右辺は▲38銀の1手で済ませちゃっていいんだな」とか、見えて来るものがあると思うのですよね(^^)。
というわけで、初段までの横歩の勉強はこんな感じでいいのではないかと思います。ところで、もうすぐ発売の藤森さんの青野流ガイド本、完成度が高いといいなあ。僕にとっては、久々の待望の定跡本なんですよね(^^)。
①基礎として『決定版!横歩取り完全ガイド』を勉強! →これで、青野流以外はだいたい大丈夫
②『長岡研究ノート 相居飛車編』の横歩部分を勉強 →これで、『横歩取り完全ガイド』で抜け気味だった後手△52玉と青野流の基礎を作る!
あとは、トッピングで、自分が弱い所を以下で埋める
・△45角戦法などの超急戦に苦しんでる人
→『羽生の頭脳5 横歩取り』か『横歩取り超急戦のすべて』でフォロー
・相横歩で苦しんでいる人
→『羽生の頭脳5 横歩取り』か『研究で勝つ! 相横歩取りのすべて
・青野流・勇気流対策
→『藤森式青野流 絶対退かない横歩取り
*ただし、この本を僕は読んでないので(まだ発売になってない^^;)、いい本かどうかは、まだなんとも言えません。
・横歩の狙い筋がぜんぜん分からん!という方
→『横歩取りで勝つ 攻めの最強手筋ガイド』
おお~昔より勉強しやすくなりましたね、横歩取りも。で、これは最低限であって、何冊もダブって読んでもぜんぜん損はないと思います。色んな人の解説を読んでると、だんだん「ああ、後手が美濃に行く時は▲75歩を決めちゃっていいんだな」とか、「2筋攻めの怖さがなかったら先手の右辺は▲38銀の1手で済ませちゃっていいんだな」とか、見えて来るものがあると思うのですよね(^^)。
というわけで、初段までの横歩の勉強はこんな感じでいいのではないかと思います。ところで、もうすぐ発売の藤森さんの青野流ガイド本、完成度が高いといいなあ。僕にとっては、久々の待望の定跡本なんですよね(^^)。
- 19時58分
- [将棋に強くなる為のプラン]
- TB(0) |
- CO(2)
- [編集]
- △トップ
2019年01月05日 [土]
『決定版!横歩取り完全ガイド』 吉田正和

この本は3章に分かれていて、1章は急戦、2章は△85飛戦法、3章は△84飛戦法でした。
第1章は急戦。
第1節は△41玉戦法。先手が横歩を取った直後に、後手が△41玉と守る形です。うわあ、これは今まで読んだどの横歩の定跡書にも出てこなかったので、考えた事もなかったし指された事もなかったので、まったくの盲点。でも、指されたらたしかに困りそう。というわけで、第1節△41玉戦法は、これを先手で食らって困りそうな人は必読!
第2節の「横歩取り超急戦」は、△33角戦法と△44角戦法を扱ってました。そして、△33角戦法の形勢判断が飯島さんの「横歩取り超急戦のすべて」と真逆のものがあるので、△33角に▲77角を選んでいた人は一読の価値あり。あと、△44角戦法の受けも、吉田さんは▲77桂を推奨していました。こっちでうまく行くなら、たしかにこっちの方が先手はおっかなくないかも。
第3節は△45角戦法。これは横歩超急戦の代表戦法なので、『羽生の頭脳 横歩取り』にも『横歩取り超急戦のすべて』にも書いてありますので、どれかを読んでいる人には特に読まなくてもいいかも。逆に言えば、まだ横歩△45角戦法の勉強をしてない人は、この本でも十分対応できると思います。個人的に良かったのは、今まで僕は△45角~△66銀に対して、僕はずっと攻める手順を選んでいて、それがどの本でも先手有利と書いてあるのに、どうも勝ちきれない事も多くて悩みの種だったんですが、この本を読んで受ける手を選ぶ事にしよう、その方が勝ちやすそうだと思えるようになりました。
第4節は△33桂戦法。これは『羽生の頭脳』とは、端歩の関係などが少し違う形の説明でしたが、先手が中住まいを築いて▲33桂~▲86飛とひねり飛車のように指す狙いは同じでした。
第5節は相横歩取り。これは今でもプロでたまに出てくるので、「プロが指せば先手必勝」というものでもないんでしょうね。変化がとにかく多いので、この本でもかなりのページを割いていました…が、ほぼ『羽生の頭脳』でカバーできている内容でしたので、『羽生の頭脳』や『相横歩取りのすべて』を読んでいる人は飛ばしても大丈夫そうでした。
第6節は△25角戦法。え、なにそれ?と思ったら、あの後手が横歩を取る前に先手の飛車先の歩の交換に対して△23歩と守り、そこで先手は横歩を取ったら角交換から△25角を打ちこむあれの事でした(^^)。これも他の定跡書に載っているのでおおむねよし…かと思いきや、先に△42玉と守る手が出ていて、ここは面白かったです。先手で横歩を指す、もしくは後手でこの変化に飛び込んでみたい方は、一読の価値ありかと(^^)。
第2章は△85飛戦法。
第1節は△85飛41玉型。この形、僕は野月さんの書いた『よくわかる横歩取り』で勉強したんですが、先手を持ってなかなかスッキリ勝てるようになれませんでした。また、プロ将棋でも早い段階で違う指し方になる事が多くて。そしてこの本ですが、野月本に載っていなかった△85飛41玉型に対する▲77角を本筋として説明していました。これが有り難かったです!実際、2015年の王位戦第3局▲広瀬△羽生でも出てきましたし、以降はこの手がガンガン指されてましたし、これをまとめてくれたことで、新山崎流もなにも全部パスできます。これは必読!
第2節は△85飛52玉型。これも変化の多い形ですが、この本では深くは掘り下げていなくて、ザックリとした先手の構えだけ書いてある感じ。でも、「ああ、この形になったら▲77角58玉でいいんだな」というのが確認できたのは良かったです(^^)。
第3章は現在の主流、横歩取り△84飛戦法!さすがここ数年の主流だけあって、この戦型だけで80ページ弱が割かれていました。「よく分かる横歩取り」だと、書かれた時代の都合もあって、△84飛戦法の記述が少ないんですよね。。
第1節は△84飛41玉型。これは、先手が▲58玉と構えて△41玉型の弱点と言われている3筋の歩を伸ばし、後手は▲58玉型の弱点といわれている5筋の歩を伸ばしていく戦いに特化し、そしてその変化をこれでもかというほど細かく書いてありました。どの変化も狙い筋は同じなんですが、手順やちょっとした違いでこんなに違うんですね。僕がこれまでに読んだ定跡書には書かれていなかった変化も多く、ここは読んでよかった!
第2節は△84飛52玉型。この本では、受けて立つ先手が▲68玉型で説明しています。そして、けっこう吉田さんの研究(というか見解)がガッツリ書いてある感じで、狙い筋がムチャクチャ分かりやすかったです。例えば、先手が▲38銀とあがるか▲48銀とあがるかの判断の基準とかも、分かりやすくて良かったです(^^)。でも僕は▲58玉型で戦う事がほとんどなので、どうしよう、困った。。というわけで、▲68玉型で戦う人にはメチャクチャ参考になるけど、▲58玉の人はちょっと他の本も当らないと駄目かも。。
第3節は△84飛戦法その他。これは、後手が△22銀を指さずに△23歩や△24歩を打つとか、そういう筋の紹介です。ただ、定跡の紹介というより、こういう指してもあるという紹介程度な感じで、どれも結論という所まで入ってない感じです。
というわけで、以前は横歩取りの勉強は、基礎定跡として『よくわかる横歩取り』と『羽生の頭脳』、それで足りない部分を『長岡研究ノート』で補う、みたいな紹介をしていましたが、実はこの本1冊で横歩のベースはほとんど補えるのではないかと(^^)。また、僕みたいに、何冊か横歩の定跡本は読んできたけど、いまいち頭の中がまとめきれていないという人にも、きれいにまとめられていて、すごくすっきり出来ると思います。ただ、先手目線で書いてあって、先手の指し手を限定してあるところが結構あるので(たとえば、△85飛戦法に対しては▲77角限定とか)、後手番での横歩に関してはこれだけだと辛いかも知れません。
また、青野流や勇気流がカバーしきれていないので、そこだけは他の定跡本で補った方がいいかも…って、これがなかなかないんですよね(^^;)。
トータルでは、横歩の定跡書を1冊だけ買うなら、これが推薦と思いました。いやあ、渡辺さん(吉田さんの今の名前)の書く定跡書は、どれもムッチャクチャ詳しくて、しかもまとめ方がうまいので、僕はものすごく信用しています(^^)。
2018年12月21日 [金]
第31期竜王戦 第7局 広瀬章人 vs 羽生善治 (角換わり相腰掛け銀)
羽生さん、前人未到のタイトル100期なるか、それとも初タイトル獲得から切らした事のなかった無冠に落ちるか。振り駒で先手が広瀬さんに決まった瞬間、正直言ってヤバい流れだなと思いました。だって、今期に限って言えば、プロ将棋のレベルだと後手は振り飛車も横歩も先手に圧倒されてますし、矢倉は先手が拒否しそうですし。後手が指すとしたら角換わりか相掛かりですが、これまでの6局で相掛かりを試してないのが痛いし、なにせ力戦調に変化しやすい相掛かりだと、今の広瀬さんに対しては角換わりより厳しい気がします。というわけで、第2局で後手番で広瀬さんを破った角換わりに!
序盤の駒組み段階で、さっそくアマの僕には自分の将棋にいきなり使えそうな局面に。▲48金29飛型相腰掛け銀の先後同形です(^^)。角換わりの戦い方を根底から覆したコンピュータが編み出したこの右辺の構え、もうずっとこれが主流になってるぐらいなので、プロがこの先後同形を研究してない筈がないですよね。
そして、38手目盤面図は作戦の岐路。まだ駒組みを進展させるなら▲66歩ですが、これは△65歩からの仕掛けを誘発するので一長一短。攻めるなら▲35歩か▲45桂。弱小の僕なら昔ながらの▲35歩から入りますが、プロはいきなり死んでしまいそうな桂跳ねからいきなり入って、しかもそれを手にしちゃうんですよね(^^;)。
▲45桂△42銀
やっぱり跳ねたああ!!これ、この間の王将リーグの▲天彦△郷田戦で指された順だそうですが、僕はそれを見ていません(T-T)。さて、△44歩の餌食になるまでの時限つきの桂跳ねですが、これが通るかどうかが竜王戦決着局の中盤の山ではないかと。
▲66角△44角
そうそう、この角の打ち込みが嫌だから、▲66歩(後手なら△44歩)を入れたいという意味があるんですよね。後手はとり急ぎ合わせの角で応接、これはこの一手。それにしても、▲24歩△同歩を入れずにいきなり打ち込むのか、これはどういう意味があるんだろう…
▲35歩△同歩
お、後から3筋の歩の突き捨てを入れるのか。なるほど、この順だと後手から変化しづらいのか、勉強になる…。しかし、という事は、ここまでは完全に広瀬さんの研究手順という事ですよね。これは羽生さんヤバいんじゃ…
▲15歩△同歩▲24歩△同歩▲15香△同香
うわあ、出ました、角換わりの常とう手段の1筋~2筋の歩の突き捨てから飛車の1筋突破を狙う順です!なるほど、だから▲24歩△同歩の交換を後にしたのか。いやあ、これは先手の攻めが決まってしまったんじゃ…羽生さん、ピンチ。。
▲24飛△23歩▲14飛
香をうかされ、香の裏に飛車が潜りました。これ、どうするんだ?僕には△13香しか見えませんが、そうすると▲34飛で飛角桂の攻めが3筋に殺到して、桂が躍動しそうな気が…
△66角▲同歩△13香▲34飛
お、角交換をしてからの香打ちでした。しかしこれも▲45桂34飛の角換わり桂ポンの攻め筋に思いっきり入ってる気が…
△16角
うおおお、なんだこの角打ちは?!羽生さんはこれを狙ってたのか!!いや~これは広瀬さんの研究手順に進んでいたかと思いきや、羽生さんが用意していた切り返しに広瀬さんが嵌まったかもしれません。この竜王戦、羽生さんの研究の深さが冴えわたってる気がします(^^)。
ここから広瀬さんは進路変更、後手右辺を攻めての攻め合いに出ますが、先手は飛車をいじめられ、飛車を逃げたところで跳ねだした桂を拾われ、中盤は羽生さんの作戦勝ちに見えました。でも、実際の形勢は、僕なんぞでは分かりません。棋譜中継を見てもAbemaを見ても、プロも形勢不明と見ているような感じ。後手がいいというのではなく、後手が厳しい先手の攻めをなんとかしのいだというぐらいなのかな?
しかし先手広瀬さんは追われた飛車を6筋に振って、ほぼ金損という駒損ながら大駒の働きを主張。特に、玉のコビンに馬のラインを入れた攻めが強烈で、これで一気に先手の攻めの方が厳しくなってしまいました。いやあ、かなり複雑な中終盤で、何がというわけじゃないんですが、後手が良くなる順もありそうでしたが、難しかったか。。たらればですが、田村さん推奨の△43金という席の攻め駒を攻める受けに行ったらどうだったんでしょうか。結果、
僕が将棋を観始めた2013年の時点で、羽生さんはもう40代に入っていて、あとはいつ渡辺さんにトップの座を明け渡すかと言われている状況でした。その頃、他の羽生世代の棋士は渡辺さんにバリバリとタイトルを剥がされていっていたんですよね。羽生さんも、渡辺さんに負け、通算での勝ち星でも渡辺さんに負け越しになるという状況でした。しかしなんとそこから巻き返し、渡辺さんを抑え込んでトップの座を死守。それどころか、もう無理かと思われた永世竜王まで獲得し、通算タイトルも99期まで伸ばす、ものすごいがんばりでした。しかし、中村さんや菅井さんという若手棋士にタイトルを剥がされていき、最後に残ったのがこの竜王の座でした。羽生さんは、それまで断る事をしなかったという講演会や普及活動などもシャットアウトして、この竜王戦に挑みました。その成果は存分に発揮されて、竜王戦はほとんどの対局で羽生さんが研究がちの展開。しかし現時点で最強棋士と思われる広瀬さんは強かったです。167手にて、広瀬さんの勝ち!広瀬竜王の誕生です!!
羽生さん、広瀬さん、素晴らしい7番勝負を見せてくれて、ありがとう!本当はここで、羽生さんに「順位戦をなんとか勝ちあがって、名人戦でのタイトル通算100期を目指して下さい」と言いたいところなのですが、なんだかそれはむごい仕打ちに思えてしまいました。羽生さんばかりに果てのない頑張りを強要するのは違う気がしますし、なんといっても僕は、永世竜王のときも、僕は「これ以上羽生さんに望まないので、なんとか永世竜王だけは取らせて下さい神様仏様」と神頼みしてしまったし(^^;)。とにかく今は、肩の荷を下ろして、奥さんとでもゆっくり温泉旅行にでも行ってほしいなあ。そして、広瀬さん、おめでとう!!

そして、38手目盤面図は作戦の岐路。まだ駒組みを進展させるなら▲66歩ですが、これは△65歩からの仕掛けを誘発するので一長一短。攻めるなら▲35歩か▲45桂。弱小の僕なら昔ながらの▲35歩から入りますが、プロはいきなり死んでしまいそうな桂跳ねからいきなり入って、しかもそれを手にしちゃうんですよね(^^;)。
▲45桂△42銀
やっぱり跳ねたああ!!これ、この間の王将リーグの▲天彦△郷田戦で指された順だそうですが、僕はそれを見ていません(T-T)。さて、△44歩の餌食になるまでの時限つきの桂跳ねですが、これが通るかどうかが竜王戦決着局の中盤の山ではないかと。
▲66角△44角
そうそう、この角の打ち込みが嫌だから、▲66歩(後手なら△44歩)を入れたいという意味があるんですよね。後手はとり急ぎ合わせの角で応接、これはこの一手。それにしても、▲24歩△同歩を入れずにいきなり打ち込むのか、これはどういう意味があるんだろう…
▲35歩△同歩
お、後から3筋の歩の突き捨てを入れるのか。なるほど、この順だと後手から変化しづらいのか、勉強になる…。しかし、という事は、ここまでは完全に広瀬さんの研究手順という事ですよね。これは羽生さんヤバいんじゃ…
▲15歩△同歩▲24歩△同歩▲15香△同香
うわあ、出ました、角換わりの常とう手段の1筋~2筋の歩の突き捨てから飛車の1筋突破を狙う順です!なるほど、だから▲24歩△同歩の交換を後にしたのか。いやあ、これは先手の攻めが決まってしまったんじゃ…羽生さん、ピンチ。。
▲24飛△23歩▲14飛
香をうかされ、香の裏に飛車が潜りました。これ、どうするんだ?僕には△13香しか見えませんが、そうすると▲34飛で飛角桂の攻めが3筋に殺到して、桂が躍動しそうな気が…
△66角▲同歩△13香▲34飛
お、角交換をしてからの香打ちでした。しかしこれも▲45桂34飛の角換わり桂ポンの攻め筋に思いっきり入ってる気が…

うおおお、なんだこの角打ちは?!羽生さんはこれを狙ってたのか!!いや~これは広瀬さんの研究手順に進んでいたかと思いきや、羽生さんが用意していた切り返しに広瀬さんが嵌まったかもしれません。この竜王戦、羽生さんの研究の深さが冴えわたってる気がします(^^)。
ここから広瀬さんは進路変更、後手右辺を攻めての攻め合いに出ますが、先手は飛車をいじめられ、飛車を逃げたところで跳ねだした桂を拾われ、中盤は羽生さんの作戦勝ちに見えました。でも、実際の形勢は、僕なんぞでは分かりません。棋譜中継を見てもAbemaを見ても、プロも形勢不明と見ているような感じ。後手がいいというのではなく、後手が厳しい先手の攻めをなんとかしのいだというぐらいなのかな?
しかし先手広瀬さんは追われた飛車を6筋に振って、ほぼ金損という駒損ながら大駒の働きを主張。特に、玉のコビンに馬のラインを入れた攻めが強烈で、これで一気に先手の攻めの方が厳しくなってしまいました。いやあ、かなり複雑な中終盤で、何がというわけじゃないんですが、後手が良くなる順もありそうでしたが、難しかったか。。たらればですが、田村さん推奨の△43金という席の攻め駒を攻める受けに行ったらどうだったんでしょうか。結果、
僕が将棋を観始めた2013年の時点で、羽生さんはもう40代に入っていて、あとはいつ渡辺さんにトップの座を明け渡すかと言われている状況でした。その頃、他の羽生世代の棋士は渡辺さんにバリバリとタイトルを剥がされていっていたんですよね。羽生さんも、渡辺さんに負け、通算での勝ち星でも渡辺さんに負け越しになるという状況でした。しかしなんとそこから巻き返し、渡辺さんを抑え込んでトップの座を死守。それどころか、もう無理かと思われた永世竜王まで獲得し、通算タイトルも99期まで伸ばす、ものすごいがんばりでした。しかし、中村さんや菅井さんという若手棋士にタイトルを剥がされていき、最後に残ったのがこの竜王の座でした。羽生さんは、それまで断る事をしなかったという講演会や普及活動などもシャットアウトして、この竜王戦に挑みました。その成果は存分に発揮されて、竜王戦はほとんどの対局で羽生さんが研究がちの展開。しかし現時点で最強棋士と思われる広瀬さんは強かったです。167手にて、広瀬さんの勝ち!広瀬竜王の誕生です!!
羽生さん、広瀬さん、素晴らしい7番勝負を見せてくれて、ありがとう!本当はここで、羽生さんに「順位戦をなんとか勝ちあがって、名人戦でのタイトル通算100期を目指して下さい」と言いたいところなのですが、なんだかそれはむごい仕打ちに思えてしまいました。羽生さんばかりに果てのない頑張りを強要するのは違う気がしますし、なんといっても僕は、永世竜王のときも、僕は「これ以上羽生さんに望まないので、なんとか永世竜王だけは取らせて下さい神様仏様」と神頼みしてしまったし(^^;)。とにかく今は、肩の荷を下ろして、奥さんとでもゆっくり温泉旅行にでも行ってほしいなあ。そして、広瀬さん、おめでとう!!
2018年12月16日 [日]
第68回NHK杯 羽生善治 vs 菅井竜也 (角換わり)
忙しかった一週間、ようやく休日がキタ━( ゚∀゚ )っ!!というわけで、午前中はNHK杯を見る事が出来ました…って、羽生さんの登場だ!!しかも相手はタイトルを奪われた菅井さん。解説は森内さん。これは観るしかないっす(^^)。
将棋はいろんな駆け引きの入った序盤の駒組み段階から難解。そこを抜け出ると角換わり相腰掛け銀に。お互い右桂を跳ねあって、互いの狙い筋である4筋(後手6筋)を先に突っかけたのは後手の菅井さんで、それが40手目盤面図。弱小素人の僕ならノータイムで▲同歩ですが(^^;)>、ここからの先手の指し回しがすごく勉強になりました。
▲45桂
いやあ、この明らかに歩を突きだされて死ぬことになる桂馬の跳ね出しから、死ぬ前に角を打ちこんでごちゃごちゃと手にしてしまう指し回しは、コンピュータ将棋がプロを上回った3年ぐらい前からありうる手になって良く見かけますが、この形でも成立するんでしょうか。僕にはまったくその後の先手狙い筋が分かりませんでした。
△42銀
ああ、△44銀でなく銀を引かれたよ。これで桂は次の△44歩で死亡確定ですが、▲71角でももう手にならない気がするんだけど。
▲65歩
お、なんとここで手を戻すのか…いやちがう、歩を手にしたのか…ああ、やっとわかった!いやあ、すげえな、そういう事か!
△44歩▲64歩△同金
後手菅井さんは桂取りの△44歩を指すも、先に▲64歩の金取りで、これは手抜きでないので△同金は必然。ゼロ手でここまでは入るんですね。そして…
▲71角△52飛▲62歩
飛車取りに打ち込んだ▲71角から、垂れ歩の▲62歩までがワンセット。でもこの垂れ歩は、と金づくりではなく馬を作るための壁とするのが本当の狙いなんでしょうね。しかし、この一連のセットの手はここで終わらず…
△45歩
後手はここでようやく形を召捕ります。一方の先手は…
▲82角成
と金づくりではなく角の成り込みが先!これで香確保が確定。
△63金▲91馬△62金
後手は馬を作られたうえにと金まで作られたらソロバンが合わないので、上ずらされた金を下がって、歩を切り取りました。一方の先手は、香確保。これで、歩桂と香の交換プラス角の成り込みという結果。なるほど、バランスは取れてそうですが、馬がちょっとそっぽすぎる気もするので、この馬が働くかどうかで、この折衝の評価がわかれそうです。
しかし、▲45桂も▲71角や▲61角の筋も知ってるけど、その筋を絡めでどう手にしていくかというのが、僕にはいつも難しい所。こんな発想、ちょっと思いつかないです。これを思いつくには、最初に▲45桂や▲71角が有効になる事があるというのを知っていて、次に取り込みがゼロ手で入る計算、金を浮かせる時の変化をすべて読めている事、角の打ち込みから垂れ歩までの筋、さらにと金づくりではなく、香を拾って桂香交換になるという勘定、ここまで読めてないと踏み込めないですよね。しかも、どこかに読み抜けがあったらいっぺんに終わりそうなので、変化も色々ある中盤入口でけっこう先までの読む力がないと、思いついても怖くて指せません。いやあ、プロはマジですごいです。
そしてたがいに見事な手の応酬でメッチャクチャ面白い中盤を抜け、そろそろ終盤になるかどうかという100手目盤面図で、羽生さんからものすごい手が出ました!
▲35桂
えええええ~、ここに歩頭桂か、これは全然見えなかったけど、ひと目絶好手に見えます。これはすごい…。△同歩ならシンプルに空いたスペースに▲34銀を打ち込んでも先手良しっぽいし、角道さえ止まってしまえば▲21銀をひっかけるとか▲23銀と打ち込むとか▲23歩成から入ってグチャグチャやるとか、何でもできそう。かといってこれは放置すると▲23歩成りが激痛なので放置できないですよね。いやあ、竜王戦では歩頭桂でちょっと痛い目を見た羽生さんですが、これは絶妙種ではないかと。
以降も素晴らしい指し回しが光って、123手にて羽生さんの勝ち!
羽生さんの事ばかり書いてしまいましたが、菅井さんもさすがにメチャクチャ強かったです。もう、まったく時間を使わずに痛い所にバシバシ手が伸びてくる感じ。なるほどタイトルを取っただけの事はある棋士だと思います。ただ、僕は、時間攻めを使う棋士って、好きじゃないんでしょ。将棋って、最善手を探すゲームで、悪い時は紛れを作って…と、あくまで頭脳ゲームであって欲しいんですよね。今日みたいに、まだ相手よりかなり時間が残ってるというのに時間攻めで迫ってくるって、ものすごく嫌いです。
NHK杯は、なんとこれでベスト8入りを決めた4人が全員羽生世代。渡辺さんはすでに敗退してしまっているので、残っている棋士では、豊島さん、天彦さん、広瀬さん、久保さんがタイトルホルダーですが、うち天彦さんと広瀬さんは潰し合うので、羽生世代の人口密度がすごいです。NHKって早指し棋戦なんですけど、おかしな事やってますね。すごいな…。

▲45桂
いやあ、この明らかに歩を突きだされて死ぬことになる桂馬の跳ね出しから、死ぬ前に角を打ちこんでごちゃごちゃと手にしてしまう指し回しは、コンピュータ将棋がプロを上回った3年ぐらい前からありうる手になって良く見かけますが、この形でも成立するんでしょうか。僕にはまったくその後の先手狙い筋が分かりませんでした。
△42銀
ああ、△44銀でなく銀を引かれたよ。これで桂は次の△44歩で死亡確定ですが、▲71角でももう手にならない気がするんだけど。
▲65歩
お、なんとここで手を戻すのか…いやちがう、歩を手にしたのか…ああ、やっとわかった!いやあ、すげえな、そういう事か!
△44歩▲64歩△同金
後手菅井さんは桂取りの△44歩を指すも、先に▲64歩の金取りで、これは手抜きでないので△同金は必然。ゼロ手でここまでは入るんですね。そして…
▲71角△52飛▲62歩
飛車取りに打ち込んだ▲71角から、垂れ歩の▲62歩までがワンセット。でもこの垂れ歩は、と金づくりではなく馬を作るための壁とするのが本当の狙いなんでしょうね。しかし、この一連のセットの手はここで終わらず…
△45歩
後手はここでようやく形を召捕ります。一方の先手は…
▲82角成
と金づくりではなく角の成り込みが先!これで香確保が確定。
△63金▲91馬△62金
後手は馬を作られたうえにと金まで作られたらソロバンが合わないので、上ずらされた金を下がって、歩を切り取りました。一方の先手は、香確保。これで、歩桂と香の交換プラス角の成り込みという結果。なるほど、バランスは取れてそうですが、馬がちょっとそっぽすぎる気もするので、この馬が働くかどうかで、この折衝の評価がわかれそうです。
しかし、▲45桂も▲71角や▲61角の筋も知ってるけど、その筋を絡めでどう手にしていくかというのが、僕にはいつも難しい所。こんな発想、ちょっと思いつかないです。これを思いつくには、最初に▲45桂や▲71角が有効になる事があるというのを知っていて、次に取り込みがゼロ手で入る計算、金を浮かせる時の変化をすべて読めている事、角の打ち込みから垂れ歩までの筋、さらにと金づくりではなく、香を拾って桂香交換になるという勘定、ここまで読めてないと踏み込めないですよね。しかも、どこかに読み抜けがあったらいっぺんに終わりそうなので、変化も色々ある中盤入口でけっこう先までの読む力がないと、思いついても怖くて指せません。いやあ、プロはマジですごいです。

▲35桂
えええええ~、ここに歩頭桂か、これは全然見えなかったけど、ひと目絶好手に見えます。これはすごい…。△同歩ならシンプルに空いたスペースに▲34銀を打ち込んでも先手良しっぽいし、角道さえ止まってしまえば▲21銀をひっかけるとか▲23銀と打ち込むとか▲23歩成から入ってグチャグチャやるとか、何でもできそう。かといってこれは放置すると▲23歩成りが激痛なので放置できないですよね。いやあ、竜王戦では歩頭桂でちょっと痛い目を見た羽生さんですが、これは絶妙種ではないかと。
以降も素晴らしい指し回しが光って、123手にて羽生さんの勝ち!
羽生さんの事ばかり書いてしまいましたが、菅井さんもさすがにメチャクチャ強かったです。もう、まったく時間を使わずに痛い所にバシバシ手が伸びてくる感じ。なるほどタイトルを取っただけの事はある棋士だと思います。ただ、僕は、時間攻めを使う棋士って、好きじゃないんでしょ。将棋って、最善手を探すゲームで、悪い時は紛れを作って…と、あくまで頭脳ゲームであって欲しいんですよね。今日みたいに、まだ相手よりかなり時間が残ってるというのに時間攻めで迫ってくるって、ものすごく嫌いです。
NHK杯は、なんとこれでベスト8入りを決めた4人が全員羽生世代。渡辺さんはすでに敗退してしまっているので、残っている棋士では、豊島さん、天彦さん、広瀬さん、久保さんがタイトルホルダーですが、うち天彦さんと広瀬さんは潰し合うので、羽生世代の人口密度がすごいです。NHKって早指し棋戦なんですけど、おかしな事やってますね。すごいな…。
これなら十分先手番で戦える気がします。
コメントはつかなくてもShougiXさんのこういう勉強プランの記事めちゃくちゃ需要あると思います。
初心者にとって居飛車はやること多すぎて何から始めていいかわかりませんからね。私も始めたころ滅茶苦茶このブログのお世話になりました。今でもですけど笑
今度出る青野流の定跡書は自戦記でページ数稼ぎしてほしくないですね。貴重な相居飛車の定跡書のうえ皆が待ちわびた戦型なので。