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第63回NHK杯 森内俊之 vs 松尾歩 (矢倉)

 NHK杯、ついにタイトルホルダーの登場です!今日は森内名人と松尾7段の対戦でした。一方の松尾さんは、羽生研究会に参加している中堅どころの強豪という事で、これは楽しみな1戦となりました!

 将棋は、森内さん先手の矢倉戦。昨日でちょうど『羽生の頭脳3 最強矢倉』を読み終わった所だったので、グッドタイミング!特に森内さんの矢倉は最強だと思っているので、森内さんの実践での矢倉を見たいと思っていたのでした。今日の矢倉戦は大熱戦、すごく面白い将棋になりました! 更に今日は、とにかく野月さんの解説が秀逸で、級位者の僕が疑問に思っているような点を片っ端から解説してくれました。なんか、今日の解説だけで、定跡本の半冊分ぐらいの内容の濃さだったような感じで、得した気分です(^^)。

 先手は森内さん。級位者の僕が矢倉で最初に迷っているのが、5手目を▲77銀といたらいいのか、▲66歩としたらいいのかという所。『羽生の頭脳』では▲77銀だけが説明されているんですが、図書館で立ち読みした『現代矢倉の思想』では▲77銀とした時の後手からの攻めが書かれていて、これが結構厳しい。そんなわけで、現在の矢倉戦では▲66歩が圧倒的に多いみたいで、森内さんの書いた『矢倉の急所』でも、5手目は▲66歩で書かれています。しかし今日の森内さん、5手目を▲77銀としました。…う~ん、森内さんは、7大タイトルに絡まない棋戦では、勝てる手順で指すのではなく、調べてみたい手を指して、研究を兼ねているような気がします。以降も、そんな手がいくつも出て来たのですが、相手の松尾さんは、そんな事をやって勝てるようなぬるい相手とは思えません。なんか、5手目の時点でもう「森内さん、強ええ」と思ってしまいました。。その後の森内さんの駒組みも手順も『羽生の頭脳』とかなり違う。。囲い切るどころか、ろくに駒組みも出ていないうちから先に仕掛けました。…やっぱり、色々と試してるんじゃないかなあ。

2013081801.gif ここは森内さんが▲35歩と突き、松尾さんが△64角と反撃したところです。矢倉戦ではありがちな局面ですよね。ここでヘボの私なら迷わず▲37銀とするところですが、解説の野月さんは▲28飛を推奨。なぜ▲37銀がダメかというと、▲37銀△35歩▲同角△36歩という筋があるからだそうで。ああ、これは実戦でも食らった事があったなあ(^^;)、これはダメだ。と思ったら、森内さんの指し手と、その後の展開は…

▲37銀△35歩▲同角△36歩

…やっぱり、色々と試してるんだろうな。森内さんが名人戦以外にあまり強くない理由が何となく分かった気がします。。一体ここからどうやって切り返すんでしょうか??全然わからん。。この後、先手は後手の角を的に、後手はそれを躱しながら先ほどの攻めを狙う展開。

2013081802.gif そして52手目。後手の松尾さん、と金を作る事に成功!これはさすがに後手よしに見える。。名人ピンチ!ここから…

▲18飛△27と▲48飛△37と▲18飛△27と▲48飛△37と▲18飛△24歩

途中の千日手模様の展開は措くとすると、▲18飛に△27とは、すぐに△47ととするより、1歩得になるから。なるほど、いい手にすぐに食いつかず、更に得しようという所が、プロって実に巧みだと思います。で、▲48飛△37と▲18飛で元に戻るのはいいんですが、その後は△24歩なのか。。いや、桂取りは分かるんですが、単純に△47とが先の方がいい気がするんだけどなあ。何か、まずい順があったのかしら。その後も、ちょっと素人には分からない指し方が。

▲33歩△同桂

…桂交換しちゃうのか。今は後手のほうがいい状態なんだから、後手は勝負に行かなくていいんじゃないかなあ。単に▲22金と躱して、その後で悠々と桂を取れば、丸々桂得だと思うんだけど…う~ん、分からない。

2013081803.gif ここは、桂交換が終わった後の局面。ここからの攻防戦がプロっぽくて、すごく面白かった!

▲73歩成△同角▲74桂

 ▲73歩成という仕掛け。あら、こんなの△同桂とか△同角で何でもないんじゃないか?と思ったら…そうか、△同桂だと▲74桂で両取りがかかるのか。でも△同角だと?…▲74桂?こんなの、△72飛で何でもないんじゃ?…そうか、▲61銀の割打ちでこれは大変だ!う~ん、こういうのが考え付かないんですよね。読みを中断するのが早過ぎるんだな、覚えておこう。。じゃ、後手は、手抜いて攻める?

△83桂▲82桂成△75桂

いやあ、△83桂の反撃がすごい。先手が構わずに飛車を通りに来たら桂で角を取り返して、その桂がそのまま先手陣を直撃というわけですね。。

2013081804.gif これは、作ったと金と好位置にいた銀を活用し、更に金を打ち込んで後手陣を裸にした局面。この局地戦だけをとりあげると、後手は歩、金、飛車を戦果とした代わりに、と金、銀、金を犠牲にし、更に拠点を失った格好。拠点を失うというのがとにかく痛いと思うんですが、どうやって攻めを続けるとだろう。松尾さんが放った手は…

△57歩▲67玉△58歩成▲同玉△25角▲47歩△57歩

△57歩?!こんなんで大丈夫なのか…。取ってくれれば間接王手飛車のラインがありますが、▲67玉とか、躱されたら?△58歩成?森内名人、このと金を取りに行きましたが…そうか、このと金を取らないのは怖すぎるのか。で、△25角。…だったら最初から△25角で良い気がしますが、そうか、30秒将棋だから、時間内に思いつかない時は、こうやって考える時間を作るんですね。なるほど。で、この角打ちは、先手の攻めの拠点の34の歩を外せるので、これは見事!プロって、拠点も何もないところから手がかりを作るのがうまいです。参考になるなあ。。で、先手は▲47歩で受けて、ここで悠々と△34角と拠点を潰すかと思いきや、△57歩!…なるほど、これもさっきと同じで、これで△34角が王手にもなって、拠点を潰すだけでなく、相手に手を渡すことすらさせないわけですね。う~ん、いい手があっても、更に厳しい手順を探すのか。これは、肝に銘じておこう。

 この後、将棋は松尾さん優勢の局面になった気がします(あくまで、素人の見解です^^;)。そこで森内さんが攻防の角を放ちました。これも正確に受ければ受かるような気もしたんですが、松尾さんがここで悪手!…森内名人、絵に描いたような大逆転勝利です!

 今日は見どころ満載の将棋でした!とにかく、野月さんの解説が素晴らしかった。野月さん、電王戦の何局目かでも素晴らしい解説をしてくれていました。色々と素晴らしい解説が満載だったので、もう1回放送を見たいなあ。ビデオに撮っておくべきだった。。
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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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