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第66期王座戦 挑戦者決定トーナメント 屋敷伸之 vs 藤井聡太 (角換わり)

 今日は王座戦のトーナメントをやってました。屋敷さんと聡太くんの一番ですが、もう聡太くんの方が強いんだろうなあ。

20180507王将66挑決TN_屋敷vs藤井聡_角換41手 この将棋、中盤入り口からのねじり合いが強烈でした。僕、将棋で10級以下だったころ、どうにも勝ち目がなかったのは、ひとつの戦場のねじり合いで負けてしまう事でした。ねじり合いである程度戦える力がないと、大局観があろうが詰め将棋がある程度できようが、将棋って勝ちようがないんですよね。今日の将棋の中盤、突っかけたのは聡太くんでした。41手目盤面図までの進行は、角換わりから先手が棒銀から銀を引きかえしてきて、後手が△73桂と跳ねだしたのを見て▲66歩と桂跳ねを止めたところ。ここで後手聡太くんは…

△65歩
 うおお、いきなり突っかけたああ!!
いや~いかにも左辺が脆そうな後手ですが、最近は角換わりで居玉のまま戦ってしまうんですよね。そしてこの突っかけの恐ろしさは、先手が別の戦場での代償を求めにくい事。なにせこのあたりしか駒のぶつかりようがないですし、後手陣には今のところ角の打ち込み場所もないです。銀を手にしたら▲71銀があるぐらいかな…つまり、このねじり合いでどちらかが優位に立ったら、そのまま勝敗に直結してしまいそうなぐらいの中盤になってしまった、みたいな。

▲75歩
 僕程度の棋力の人間にとってはいきなり難解な局面ですが、屋敷さんは反撃の▲75歩、喧嘩しにいきました!!もし素直に▲同歩△同桂▲66銀△86歩▲同歩△同飛▲87歩といくと、次に△81飛と引いて手順に飛金の位置を好形に出来るし飛車先の歩は交換できるし、これは先手面白くないと見たのかも知れません。プロならそう思いそうだし、▲66歩に△65歩▲同歩じゃ、なんか後手の言いなりみたいですしね。。でも僕ならねじり合いに行って勝てる自信がない相手の場合は▲同歩としちゃいそうですが(^^;)。

△63銀
 この辺は手が広いし、手順の組み合わせも色々あって僕的にはかなり難解だったんですが、この銀引きがさりげなくすごかったです。△同歩は▲74歩と桂頭を攻められてアウトなのでないとして、△66歩▲74歩△65桂と手順に桂を跳ねたらどうなったんでしょうか。そうなると▲66銀から△86歩▲同歩△同飛…みたいな感じで、これはこれでなかなか難解なねじり合いが続きそうだけど、聡太くんは銀を引いて桂頭を守る手。この手のいやらしさは、今度は先手がどう指すかが難しくなる所。6筋の歩を取れば手順に桂を跳ねられるし…う~~~んムズイ。。

▲74歩△同銀
 まあでも両方の歩を渡すわけにもいかないし、先手としてはここまでは無難かも。そして…

▲75歩
 いやあなるほど、この歩の叩きは取れば▲74歩が飛んでくるから取れないのか。でも△同銀▲74歩に△76歩の反撃もありうるのかな…いやあ、この大喧嘩は読み切らないと負ければ敗着級なので、そんなに簡単に指せないか。。難解な戦場のねじり合いって、こういう細かい筋がひとつ見えないだけで一気に傾いちゃったりするんですよね。これは屋敷さんの技が決まったか?!

△63銀
 おお、藤井さんは銀を引きました。う~んなるほど嫌味をつけるだけつけて引くのか。後手はいろいろと指したい手があるのに先手は手に困る感じの局面に見えます。これはなんというか…高校生だけど老獪だ(^^;)。。

▲56角
 うおお、先に勝負に行ったのは屋敷さん、角を打ち込んだああ!!これは嫌味をつけられた6筋の打開とともに2筋突破の両狙い、これが決まれば一気に局面打開策になりますが…

 ところが今度はこの角打ちを咎めに行く後手の指し回しとなり、2筋方面は止められ、後手は△44角を打ち返すという流れで、これまたねじり合い。こんなに難しい中盤戦、狙い筋も手の組み合わせも手順も多すぎて読み切れない、しかも△44角なんて見えるわけないし(^^;)。結局このねじり合いを藤井くんが制して、そのまま後手の勝ち!いやあ、プロでもひとつの戦場のねじり合いになってしまうと、そこをねじ伏せる棋力さがそのまま勝敗に結びつくという単純な図式になってしまうんですね。。

 僕が将棋で難しいと思うところって色々あるんですが、角換わりだと△65歩を突くタイミングもそのひとつです。だって、あんなに手が広くて手順も色々あって、しかもどこかで角の打ち込みも挟まるわけで、これを読み切るってかなりしんどいです。今日は屋敷さんが辛抱しきれずに角を先に手放したように見えたんですが、実際にはどうだったんでしょうか。あの角打ち自体はいい狙いだったように見えたので、あれを切り返した藤井くんの指し回しのどこかで形勢が傾く何かがあったのかも知れません。また、手抜いて反撃の筋も先手にはいくつもあったんですが、それらが先手戦える選択だったかどうか、僕には分かりませんでした。屋敷さんが選べなかったんだから、まずいか難解かのどちらかだったんでしょうね。いやあ、この将棋は凄かった、プロの中盤のすごさを見せつけられた1局でした。

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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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