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『横歩取りで勝つ 攻めの最強手筋ガイド』 高橋道雄

YokofuDorideKatsu.jpg 将棋の本はかなり読んでるのに、初段達成後はあんまりレビューしなくなっちゃいました(^^;)ゴメンナサイ。というわけで、久々の定跡書レビュー、高橋道雄さんの横歩の定跡書です!

 この定跡書を買ったのには理由がありまして…序盤定跡って、比較的に1手目から順に覚えやすいものと、そういう覚え方が通用しにくいものってある気がしませんか?たとえば、角換わり相腰掛け銀とか、矢倉▲46銀37桂とかって、多少の変化があっても途中で合流したりして、1手目から記憶しやすい気がします。横歩でも△45角戦法とは1手目から記憶しやすいと思います。ところが、今の横歩の大本命である△33角戦法は、定跡を1手目から分岐ツリー型で記憶していくやり方がすごく使いにくかったのです。理由は、矢倉や角換わりや対ゴキゲン中飛車なんかと違って、玉型や飛車の位置や攻めの形が違うもんで、これらの組み合わせを考えるとあまりに膨大で、これを組み合わせごとに全部覚えるというのは至難の業(^^;)。プロならそうやっても覚えてるのかも知れませんが、勉強時間に制限のある僕みたいなアマチュアにとって、その勉強法は現実的でないです。僕は、横歩△33角85飛には角交換から▲77桂の跳ね出しを狙うとか、△33角84飛には▲92歩△同香▲33角成を狙うとか、大体自分の得意の攻め筋があるんですが、自分が持っているこういう少ないバリエーションから外れた状況になるといつも苦戦(;_;)。というわけで、すでに『よくわかる横歩取り』とか『長岡研究ノート 相居飛車編』とかみたいな分岐ツリー型の定跡書は色々読んできたので、次に横歩の定跡書を読むなら分岐ツリー型の定跡書じゃなくって、大まかな狙い筋がダ~ッと書いてある定跡書を読みたいとずっと思っていたのでした。そんな時に出たこの本は、横歩の多層マトリックス的な組み合わせの多さで苦労して横歩が苦手な僕みたいなアマチュアにとっては、待望の一冊なのでした(^^)。

 さて、内容は…いや~これは大満足です!!簡単にいうと、大駒交換が簡単に起き、王手がかかりやすく、攻め駒が飛角銀桂でない形になりやすいという横歩独特の狙い筋や手筋を集めたものと言えそうですが、これが分かりやすかったです!書き方にも色々と工夫があって、たとえば攻防に必要じゃない駒は全部書いてなかったりとか、読む人の立場に立って書いてあるというか、かなり読みやすかったです(^^)。考えてみたら、僕が読んできた手筋の教科書って、谷川さんの『光速の寄せ』にしても羽生さんの『羽生の法則』にしても、横歩関係の手筋はあんまり載ってないんですよね。。また、横歩の手筋ってプロ将棋を見ているとなかなか出てこないけど実際には常に狙い筋になっているようなものがあって(美濃崩しの角筋に玉を入れながらの歩頭桂みたいな…プロだとこれは喰らわないので全然出てこないけど、アマだと絶対に最初の狙い筋、みたいなやつです^^)、これがけっこう痛いと感じます。例えば…僕が将棋を見始めたころ、高橋道雄はまだA級にいて(ほんの数年前の事なんですが、いまでは大昔に感じる^^;)、NHK杯にシードで出てました。そこで高橋さんが指した将棋が、浮いた飛車を中央に据え、2枚の桂を跳ねだして5筋の玉頭を狙う将棋で、これで若手超強豪だった中村太地さんを粉砕してしまったのです(・ω・ノ)ノヒョエ~。たぶん、今では全然見ない2枚桂だったので、若手の太地さんは慣れてなくって潰されちゃたんじゃないかと。これなんかも顕在化してないけど超有力な横歩の狙い筋ですよね。中原さんの時代には主流の指し方だったそうなんですが、この本にはこういうのも出てます!あと個人的には、いままでアドリブ的に無意識に指していたような▲56桂とか▲21角とかを、ちゃんとした手筋として自分のものに出来たのはものすごい大きな収穫でした!!

 この本、横歩の最初の教科書ではないと思います。やっぱり最初は△45角、相横歩、△33角85飛、△33角84飛、青野流や勇気流というところまでの駒組みまでの分岐チャートぐらいまでは先に覚えた方が良いと思うんですが、それが頭に入っている人で、でも横歩でなかなか思うように勝てない…みたいな人(つまり僕です^^;)が読むと、効果絶大な本なんじゃないかと。いや~これはいい本でした、居飛車党で5級~低段ぐらいの人に方に超おススメ!!



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コメント

久しぶりの棋書レビュー嬉しいです。 

実は上達日誌と棋書レビューがShougiXさんの書かれる記事の中で一番楽しみにしています。

どの分野であれ、その人が自分自身で成長戦略を立て、方針変更や微修正を繰り返しながら上達していく様を赤裸々に綴られている読み物は読んでいて本当に面白いです。記事内容のレベルが高くて分からないことも多いんですけどね(笑)

棋書レビューは購入の際に大変参考にしております。こちらのようなブログではレビュー執筆者の背景がしっかりしているので不特定多数のamazonレビューより信用出来ますね。
  • 湯豆腐 
  • URL 
  • 2017年09月29日 21時59分 
  • [編集]
  • [返信]

Re: 久しぶりの棋書レビュー嬉しいです。 

湯豆腐様、書き込みありがとうございます!

いや~、アマチュアの趣味ていどの将棋の日記を読んで下さって、感謝感激です!
道場三段まではいいペースで来た方だと思うんですが、もうそこで打ち止めという感じ、これ以上に強くなりたいなら勉強時間を多く取らないと絶対に無理、でも仕事をしている社会人の僕にはそれが難しいです(T_T)。
この本、本当に素晴らしかったです。△33角戦法系の定跡書を読んだ後に読むと、かなり効果があると思いました(^^)。
  • ShougiX 
  • URL 
  • 2017年10月01日 00時48分 
  • [編集]
  • [返信]

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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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