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第76期順位戦C級2組 藤井聡太 vs 佐藤慎一 (矢倉)

昨日はC2の対局。藤井聡太くんの対局もありました。戦型は矢倉だったんですが、角換わりになるような出だしで、序盤から双方とも工夫しながら矢倉になったみたいな感じでした。先手後手とも矢倉を築いた将棋、久しぶりに見た気がするんですが、どちらも矢倉に潜る前の時点(79(31)どころか69(41)の時点!)ではやくも小競り合いが始まったのは、やっぱり今の矢倉は難しいなあ、と(^^)。はやく角換わり▲4八金・2九飛型の本を済ませて、斎藤さんの本を買わないとまずいかも知れん。。

20170914順位76C2_藤井聡vs佐藤慎一_矢倉58手 この対局では特にすごいなあと思った所がふたつありました。ひとつは、後手の佐藤さんが△65歩と突っかけたところの先手藤井くんの応接。後手の狙いとしては△31角打を含めた66の地点の突破が本筋、でも仮に先手が▲57銀と受けたら△66角から飛車のコビンを狙いに行くんだろうという感じ。いやあ、これは応接を間違うと一気に悪くなっちゃいそうなので、先手は慎重に行かないとまずい局面だと思うんですが…

▲57銀
 うわあ…。。
藤井くん、僕がこれだけはないと思った手を指したよ。

△64角▲37角△同角▲同桂△64角▲71角
 後手は当然打ち込みますよねえ。。先手は合わせの角でこれを消しに行きましたが、ここでようやく僕は聡太くんの狙いが見えました。▲71角に代えて▲27飛とか▲38飛だと先手は飛車の動きを制限されるわ後手に攻めの拠点が残るわ手番も握られるわで嫌だと思ってすぐに読みを打ち切ってたんですが、なるほど合わせの角で飛車の間に合駒を挟んでから▲71角の打ち込みで馬を作れた上に受かってしまうんですね(^^)。
 仮にここから取り合いに踏み込むとすると、△37角成▲82角成△28馬のあとに▲81飛が王手で入る上に91と73に紐をつける事になるので手番が逆転するのと同時に駒の拾い合いでも玉型でも手番でも駒の働きでも先手が良さそう、これはアマなら先手優勢でしょう(^^)。というわけで…

△81飛▲26角成
 これでこの攻防は一段落、生角と馬の差で先手の方が得をしたんじゃないかと。いやあ、ここは見事でした。これを指せるようになるには、ひと目でこのあたりまでパッと見えないと、早々に枝刈りしちゃうんでしょうね…最近サボってた詰め将棋をやり直さないとダメだな(^^;)。。

20170914順位76C2_藤井聡vs佐藤慎一_矢倉72手 もうひとつすばらしかったのが終盤。さっきの局面から互いに少し陣形を整えた72手目、後手は角が好位置にいるし6筋という矢倉崩しの攻撃の拠点もあるしで、△66歩や△86歩や端攻めなんかの攻め筋がいろいろ見えますが、先手は馬を作れているものの▲25桂も▲35歩もその後がよく分からない(^^;)。。あと、やっぱり後手の角が好位置で矢倉崩しにもB面にも利いていてちょっと厄介、飛車の動きはこの角のラインで止められそうなので飛車を活用した攻撃では28に何かを打たれて止められる読み抜けが恐いっす(^^;)。ここで聡太くんは…

▲35歩△同歩▲25桂△24銀
 聡太くん、3筋の歩を切ってから踏み込んだ!でもこれは矢倉でよくある手番を交換しながらの攻めの第一歩ぐらいかな…

▲55歩
 ああ、これが素晴らしい…これで角道を止めるのか。さっきの3筋の歩を切ってからの桂跳ねも、この時限つきの角筋の遮蔽も、どれも基本的な手筋なんですけど、その組み合わせが素晴らしい。。昨日の康光さんの終盤も手筋のオンパレードでしたが、そういうのを正確に組み合わせられるのが重要なんだなあ。でもこれ、簡単じゃないですよね。だって普通に△同角とされたらどうなるんでしょうね。端攻めや8筋の攻めが緩和されるというメリットはあるけど、嫌な66に思いっきり駒の利きが集まってしまうし、そのまま後手に手番が渡ったら玉のコビンを狙われ続けて一気に負かされそうなので、それを追い返す▲56銀はこの一手でしょうけど、つぎが△46角か△64角かも微妙、仮に△64角とまた矢倉玉頭に利きを作られたとしたら▲65歩、それに対する応接も△同銀か△同桂かも難しい…この▲55歩、僕にとっては簡単にさせる手ではないです(´・ω・`)。

△95歩▲同歩△97歩▲同香△86歩▲同銀△85銀
 ここで佐藤さん、55を放っておいて角のききが生きてるうちに矢倉崩しに踏み込んだ!!

▲33歩△同桂▲同桂成△同銀▲34歩△同銀
手番が移った瞬間に聡太くんも反撃!しかし…▲34歩?なんだそれは、まったくわからない。。いや~手筋だよりの僕は、ここは▲25桂のおかわり△24銀▲33歩△42金と決めてから、次の▲65歩で角を逮捕しに行く手しかないと思ったんですが…

20170914順位76C2_藤井聡vs佐藤慎一_矢倉93手▲46桂△45銀▲35馬(93手目盤面図)
 ああああ~なるほど、銀を誘導して飛車筋を通しつつ馬を捌くのか!!いやあこれはすごい…。。

△86銀▲45馬
 しかしここで手番は後手。8筋攻めを継続しましたが…なんと先手は手抜いて▲45馬!!うおおおおお△86銀を手抜いて踏み込む順なんて、教科書でしか見た事がない気がするよ…。。いや~マジか、本当にこれで受かるのか。…色々やってみたんですが、△87銀成の踏み込みは▲同金△86歩▲77金左△87銀▲79玉で足りず。△97銀(成)▲同桂は、次が△96歩だと手番が渡って▲33歩が詰めろ、△96桂では▲98玉と玉で桂に紐をつけるか、▲77玉と上からの抑え込みを回避する早逃げをしておけばつかまりませんか。。いやあ、この手抜いての踏み込みはものすごかったです。これが決め手だったんじゃないかと。以下、佐藤さんが踏み込むも手番が先手に渡ったところから▲33歩の詰めろから入って、119手にて先手藤井くんの勝ち!!藤井くん、C24連勝です!

 いや~やっぱり聡太くんは序中盤はつけ入るほどの隙がなくて力戦調になってもアドリブで乗り切ってしまって、そのまま互角で終盤まで行ってしまうととんでもない切れ味でぶった切ってしまいます。なんでこんな凄い棋譜を連発できるんだろうか。聡太くんの将棋を見てると、全盛期の谷川さんのように、いきなり際どい順に踏み込んで詰ましてしまう事があるのでビビるんですが、この将棋もそうでした。もし藤井くんが高校を卒業した後、序盤の研究に嵌められずに対応できるようになったら、本当にすごい棋士になるんじゃないかという気がします。羽生さん登場時の衝撃って、こんな感じだったんでしょうね。。

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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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