がんばって将棋初段を目指すページ!

Entries

第58期王位戦 第5局 羽生善治 vs 菅井竜也 (角交換振り飛車)

 仕事の能率もガタっと落ちてるし、集中力も切れ気味だし、いまさらですが夏バテかも(T_T)。これは栄養あるものたべて、睡眠時間を多めに取ろう…と思ったら、朝から北朝鮮がミサイル撃ったとかでアラームが鳴りまくって起こされた(>_<)。泣きっ面に蜂とはこの事、金さんたのむよ…。でも、北向きのロシア空域を避け、南向きの韓国上空も避け、アメリカと一触即発になってるグアム方向も避け、日本上空でもいちばん陸地の少ない津軽海峡上空を通過させているというのが、横暴な事をしつつも色々と気を遣ってる所が笑える(^^;)。将棋やってるもんで、相手の考えを読みながら大局的に見る癖がついたかな(^^)。でも、どっちの指し手も悪手を指しそうで不安だよ。。

20170829王位58-5_羽生vs菅井_角交換振飛車15手 さて、菅井さんの王位奪取がかかった第5局、またしても菅井さんがすごいの指しました。阪田流!いや~阪田流を観たこと自体いつ以来かも思い出せませんが、僕の中では△33金が悪形ということで消えた定跡と化した戦型だと思っていたんですが、一手損角換わりの先手早繰り銀に対してここに金を据える定跡とかもあるので、思ってるほど悪くないのかも。…と思ったら、向かい飛車でなくって三間飛車だあああ!!なんという構想でしょうか、こんな序盤から変化するという事は、これも研究範囲内なんでしょうね。前局の2手損飛車戻りもすごかったですが、三冠相手にこれで戦えるという判断が驚きです。
 羽生さんも羽生さんで、けっこう早い段階から▲75歩と伸ばして振り飛車の玉頭を攻める構え。ボクがプロ将棋を観はじめた時期って、こうやって玉頭を盛り上げて振り飛車側の美濃を圧迫する指し方の流行が去った後だったので、こういう将棋を観た経験が少なくって、いまだに勘所がつかめてません(^^;)。早いうちに別の争点や反撃筋を作っておくという事なのか、それとも若い人はあまり知らないけど自分たちは若いころにさんざん指した形で対抗しようという事なのか、序盤にしてすでに研究を使えない状況となった羽生さんとしては、構想が問われる事になりそう。そして序盤の双方の構想が思いっきり駒組みに出たところで1日目は終了。いや~これが双方とも面白い駒組み、面白い2日目になりそうです。仕事もたまってるし、つまらなそうだったら2日目を見るのをやめようと思ってたんですが、これは困った…将棋ファンの僕も、いつ仕事をしていつ将棋を観るかの構想力が問われる展開になってます(^^;)。竜王挑戦決着局だけはちゃんと観たいので、明日はあくまで仕事優先かな…。

20170829王位58-5_羽生vs菅井_角交換振飛車37手 さて、2日目。よる7時にようやく見れそうな感じになりましたが、もう分かってます、7時どころか4時とか5時でも今回の王位戦はどうせ終わってるんですよ(^^;)…ああ~やっぱり終わってた、菅井さんの勝ち、菅井さん、タイトル奪取です!!
 さて、この将棋での個人的な興味は、なんといっても△33金32飛の形から後手がどうまとめるのか、といったところだったんですが、中盤前、駒組みが進んで先手後手の構想がはっきりした37手目あたりに、この将棋の色んなものが出てるような気がしました。昨日もチョロッと書きましたが、まず先手羽生さんの▲75歩。僕は駒を盛り上げて▲76銀とでて玉当戦に行く構想かと思ったし、またそれが順当だと思うんですが、羽生さんの選択はこの後打ち込まれる事になる▲76角。角の打ち込み場所を作った事になります。もちろん、菅井さんの指し手次第では▲76銀と出たのかも知れませんが、全般を通して角交換振り飛車の戦いとなったこの王位戦では、羽生さんは角を早めに手放して遠見の角気味に利かせる手を考え続けた印象。シロウトの浅い考えでいうと、こういう型からはやめの▲75歩なんて研究順位としてはそんなに高いものとは思えないし(筋としてはもちろん考えてあると思いますが)、序盤で明らかに研究負けし続けた羽生さん(これも超過密スケジュールを考えれば致し方ないかと^^)としては、相手の研究を外しつつ、戦える構想を…という事だったのかも知れないし、1勝3敗となった時点で防衛は難しいのでこの1局の勝敗や細かい定跡うんぬんよりも角交換振り飛車破りの大まかな狙い筋の見通しを立てておきたかったのかも知れないし、自分たちが若いころに全盛だった玉頭戦というベテランの舞台で戦いたいと思ったのかも知れない…みたいに、この将棋の具体的な構想以外のところで、色々な思惑が出ている盤面図に見えました。ソフトを使った序盤研究が進みつつある今、端歩の突く突かないまで含めて完全に一致した局面図が課題局面になる将棋で、そこでの優劣を争うという将棋というより、そういう定石筋に進んだらいち早く咎める順を用意、それ以外ではいちはやく定跡から外れて自分だけが研究している順位踏み込む…みたいな将棋が、これからのプロ将棋なんでしょうね。というか、千田さんや菅井さんや永瀬さんや、あるいは聡太さん以外の研究に時間を割くことができる若手の将棋って、もうとっくにそうなってる気がします。こういう状況って、羽生さんや渡辺さんみたいな複数冠持ちはキビシイですね…。

 挑戦する側だった菅井さんですが、この王位戦は全般通じて研究将棋の勝利だというだけではない、中盤で羽生さんに優った戦いであったと思いました。なんというか、素晴らしく研究してるとはもちろん思うんですが、しかし研究筋のどストライクは羽生さんに周到に躱されたというか、羽生さんは多少悪かろうが研究筋を外しに行っていたように思うんですが、そういう研究を外れてここからは実力勝負というところで、菅井さんは羽生さんと互角以上だったように感じました。第5局でいえば、この盤面図からの菅井さんの指し手は、なんと△25桂!いやあ、もし飛車を振り直さないまま戦うのであればいつかは跳ねないといけない桂ですが、それにしても3冠相手に臆する事のない手というか、最低でも飛車金あるいは飛車角が捌ける見通しが立たなければ跳ねられない桂というか、それだけの読みが入っていた桂跳ねだったんじゃないかという気がします。ひとつ前の第4局で、と金じゃなくて成桂を取らせにいた手とか、羽生さんに攻防の角を打たせに行った手なんかは、「ああ、善悪よりも相手が検討に時間のかかる手を優先して選ぶというのは、勝敗に徹してるんだけど最善手に徹してるわけじゃない感じで嫌だなあ」なんて思ったんですが、そういう駆け引きを除いて考えたとしても、中盤力で安く見積もっても羽生さんと互角以上、このタイトル奪取は実力だったんじゃないかと感じました。△25桂以下の捌きの見事さは、とてもシロウトのボクがどうこう言えるようなレベルじゃないほどのすごさでした。

 菅井さん、強かったですね。同時に、羽生世代の凋落もいよいよ本格的になってきてしまったのかという、思いっきり羽生さんと同世代の僕としてはちょっとさみしい気持ちもあったりして。あの森内さんがフリークラスになり、郷田さんがB1に落ち、康光さんがタイトルからずっと遠ざかり、藤井さんや丸山さんはそれよりずっと前にもう…という中で、羽生さんだけが衰えずにタイトルを維持し続け、渡辺さんと互角に戦い、若手の挑戦をはね返し、いまだに時としてとんでもない構想や終盤を披露してくれていましたが、今回ばかりは多忙から来る序盤の研究不足以外のところでも若手に追いつけなくなったように見えてしまいました。でも、僕がプロ将棋を観はじめた4~5年前も、「もう羽生は渡辺に勝てない」なんて言われていて、タイトル戦でも渡辺さんにまったく勝てなくなって弾き返されていたのが、なんとそこから盛り返して羽生さんのタイトルを剥がしに来た渡辺さんの挑戦をはね返し、2冠から3冠になり、なんと名人に復位までしたんでした。40代後半になった人に「頑張れ!」なんて鞭を打つような事を言ってはいけないと思いますが、それでも竜王戦だけはなんとか頑張って欲しいと思います。あらためて、菅井さんおめでとうございます!そして羽生さんがんばれ~!

関連記事

コメント

コメントの投稿

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

トラックバック

トラックバック URL
»»この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

左サイドMenu

プロフィール

ShougiX

Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

新刊棋書

最新記事

右サイドメニュー

検索フォーム

これまでの訪問者数

アド

ブログランキング

ブログのランキングサイトに参加してみました。 よかったら、クリックしてくださいね!

QRコード

QR