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第88期棋聖戦 第4局 羽生善治 vs 斎藤慎太郎 (横歩取り)

 第3局、徳俵に足がかかりつつ最後にひっくり返した斎藤さん。あの金打ちはすごかったなあ。持ちこたえた斎藤さんですが、この第4局を取ると流れは一気に斎藤さんじゃないかと。羽生さんとしては、先手のこの第4局で決めたいところですが、さてどうなりますか。

20170711棋聖88-4_羽生vs齊藤慎_横歩40手 戦型は横歩取り△33角戦法で、先手羽生さんは中原囲い▲68玉型、後手斎藤さんは中原囲い△52玉型。どっちの形が優れているのか僕には全然わかりませんが、指されなくなった▲68玉が最近リバイバルしてきたので、なにか見直された部分も出てきたのかも。将棋は早い段階で後手斎藤さんから角交換、これで難解な中盤に突入。いや~、横歩って「一手の価値が高い将棋」なんて言いますが、それは総手数が少ないというだけでなく、中盤の手がかなり難解というか、本当にひねり出す感じになる所もあるんじゃないかと。矢倉や角換わりや対抗形だと、定跡から外れた後も比較的狙い筋や指し手が似ていると思うんですが、横歩はプロの対局をいっぱい見ているにもかかわらず、毎回のように「うわ、そうするのか」みたいな見た事もないような手がバンバン飛んできて毎度ビックリ。しかもその見えづらい手を指せないと一気に敗勢になったりするので、それこそ「一手の価値が高い将棋」という感じがするんですよね。この将棋もそんな感じで、40手目盤面図では、僕は考える以前の問題で▲75同歩の一択としか思えません。しかしここで羽生さんは…

▲66角
 いやあ、なんでこんな手を思いつけるんだろう…なるほど△76歩なら▲84角で飛車抜き、それ以外の手なら▲75角で歩を切り取るのか。。う~ん同じ角交換系の将棋でもこれが対抗形なら思いつく筋でしょうが、横歩と思うから思いつかないのかなあ。仮に思いついたとしても、いかにも角が狭いし、せっかくの角を敵陣でないところに早々に手放す手だし、この手の狙いも細かいというか、睨んだ先の33の地点にすぐに利いてくるわけでもなさそうなので、すぐに却下しそう。後手としては、飛車を躱すだけにならないような手を指したいところですが…

△54飛▲75角△73桂▲66角
 先手は桂頭を守る歩を吊りあげずに桂頭を守る事に成功、後手は歩損しながら角を温存したまま2枚桂のを跳ねだしに成功。いやあ、中原囲いの怖いのは、こういう時に右辺がけっこうがら空きになる事ですよね。後手は馬を作れることが確定したように見えるので、先手の▲66角の打ち込みは本当に成功なんだろうか…

△36歩▲同飛△28角
 ああ、これで後手は香を抜きつつ馬を作る事が出来るのが確定。先手はやっぱり▲66角に代えて普通に▲75同歩の方が良かったんじゃ…

20170711棋聖88-4_羽生vs齊藤慎_横歩53手▲56飛△同飛▲同歩△19角成▲21飛(53手目盤面図)
 うおおお、先手ここで飛車交換から敵陣に飛車を打ち込んだあああ!!この盤面図のどちらがいいか、これが難解。後手が飛車を合わせて消そうとしたら、飛車交換から▲33角成でいよいよあの角が大活躍。というわけで後手は攻めに行くんでしょうが、後手からは△36香とか飛車の打ち込みでしょうか、しかし先手の66の角は銀に紐をつけてもいるのか。先手の攻め筋は▲11飛成で香を補充してからの桂頭攻めが第一感でしょうか。どっちがいいのか全然わかりませんが、どちらも受けを間違えたら即死しそうです(^^;)。

 このあと、双方の狙い筋はやっぱり上記の通りでしたが、しかしその順がスゴイ。後手が良くなる順があったかどうかは分かりませんが、本譜を見るかぎりではどうも飛車の打ち込みをした先手が優勢、そこからは先手の寄せ対後手の受けの終盤。互いに一分将棋となりましたが、攻める羽生さんもすごければ守る斎藤さんもすごかった!いやあ、昨日の竜王戦決勝トーナメントでの終盤の稲葉さんと丸山さんもすごかったですが、よくも終盤敗勢で守りながら「間違えたら一瞬でこちらが寄せますよ」という手を放てるもんです(^^;)。しかし羽生さんが隙を与えず見事に寄せきり、127手にて先手羽生さんの勝ち、棋聖防衛です!!ついでに、棋聖通算16期は最多タイ記録だそうで…すごい、すごすぎる。。

 横歩なので早い段階で序盤から中盤に突入するのは当然ではあるんですが、しかしあんな早い段階からこれだけ一手の価値が高い将棋になってしまうと、敗着が40手代とかになっちゃう可能性もあるんですかね、オソロシイ。どこで優劣に差がつき始めたのかは分かりませんが、斎藤さんは歩切れが響いた局面があって、その歩切れは後手横歩という以外では、あの▲66角でさらに歩損を進行させられた事もありました。さらに、後手左辺崩壊の原因となった3筋桂頭攻めにその角が刺さり、先手陣は突破されると脆そうだった右辺に対してまたしてもあの角の紐がついていたという。かりに序盤構想ですでに差がついていたとしたら、あの▲66角は名角だったのかもしれません。う~ん羽生三冠の大局観おそるべし。
 早い段階で互いに勝負手のようなすごい手を指していましたが、今の僕のレベルだと、アドリブであの手をひねり出せというのはとても無理。やっぱり僕は、横歩の手筋の本を買うべきなんだろうな(‥`)…早く発売日が来ないかな。。

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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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