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第30期竜王戦決勝トーナメント  佐々木勇気 vs 藤井聡太 (相掛かり気味からの相横歩みたいな)

 連勝記録の続く聡太くん、ここからの竜王戦トーナメントは「若手強豪」じゃなくて「プロ強豪」という相手ばかり。勇気さんはボロッと変な負け方をしたりするけど、勝局での切れ味の鋭さは強烈。ボディーブローをドスドス入れるんじゃなく、「あっ」という電光石火のストレート一撃で倒す感じ。聡太くんが負けるまで全局見逃さずに行こうと誓ってしまった僕としては、そろそろ負けてくれないと将棋に時間を取られ過ぎて困っちゃう状態、勝ってほしいけど複雑な心境です(^^;)。

 先手は勇気さん、相掛かり模様ですが、先手の勇気さんが早めに▲68玉と上がってちょっと変わった出だしになりました。勇気さんは横歩でも玉をここに構えますが、この形の守りを研究しまくってるんでしょうね。都民の僕はこれから奥さんと選挙に行ってまいります(^^)/マタネ。

20170702竜王30TN_佐々木勇vs藤井聡_相掛35手 帰ってきました!悪い政治家や役人が減って世界が平和になりますように( ̄人 ̄)。さて将棋は…なんか青野流横歩みたいな格好になってましたが、なんとなく勇気さんの方が指しやすそうに見えるぞ。しかし35手目の▲82歩の打ち込みはすごいな、▲87歩が利かなくなるからおっかないけど、犠打を放って端桂を強要するのか。勇気さんはこういう鋭い手がいきなり飛んでくるんですよね。そしてここからが超高度な中盤。

△93桂▲37桂△42銀▲95歩△86飛
 先手の指し順が難しいですが、駒のあたっている場所がたくさんあるからこういう拡散的な指し回しになるんでしょうね。先手の狙いを整理すると、攻撃では右桂の跳ね出し、後手の端桂を目標にする、と金の捌き、角交換や飛車切りのタイミング。受けは飛角の攻撃のケア、端攻めの逆用、2筋の歩の垂らし、8筋の歩の打ち込み、このへんでしょうか。後手藤井さんは…いや~本当ならはやく△86飛と指したいんだろうけど今指すと次の桂跳ねが厳しい、というわけで苦肉の△42銀に見えます。攻めるといって攻め手が難しいし。というわけで、先受けしてからの△86飛、という感じかな?これにどう応接するか、順が難解ですがうまく指し回せれば先手がよく出来そうな気がする…

▲81歩成△27歩▲29歩
 なるほど、先に歩を成り捨ててお役御免で8筋に歩を打てるようにしつつ、しかしこれを取りに行くと▲94歩以下端攻め炸裂なので取りにくいのか。。というわけで、ここで藤井さんはこのと金を放置して2筋に嫌味をつけに行きます…が、これを佐々木さんはガッチリ受け、辛い(^^;)。。もう8~9筋方面の模様がいいのだからこういう所で危険を冒さなくていいという事ですね。これは何か先手が指しやすくなってきたみたいだぞ…

△23金▲35飛△81飛
 普通に行ったらヤバそうとみたか、藤井くんは攻め駒の飛車を下げさせてからと金を払いました!いや~△23金は一時しのぎ的というか、紐は外れるわ形は乱れるわで綺麗な手とは言えませんが、なるほどこれで飛車が5段目に落ちるので無条件の84飛は回避できるし、後手から角交換に行った時に金が飛車あたりにならずに済むのか。場合によっては先手玉を右に追い出した後の止め駒になるかも。これは△42銀を指した時からの一連の構想だな( ̄ー ̄)。。というわけで、これは後手からの角交換も視野に入れた反撃の布石かも。しかし、先手に桂を跳ねさせられる方が速そうですが…う~ん先手も後手も争点や指し手は何とかついていけるんですが、読まなきゃいけない部分が多いし順番が難しいよ、ついていけないよ(T_T)。。

▲94歩△97歩
 先手だって飛車角直撃を喰らってるので怖くないわけがないんですが、こういう所で局面を落ち着かせないまま強く指してくるのが勇気さんなんですよね(^^;)。これが直線的に入るなら話がはやいですが、しかし端攻めは逆用のリスクとセットの手なので、とうぜん後手は代償を求める△97歩、さてこれでどうか。いや~ここで単なる駒交換だけにさせられずに利きを作るなり駒得を主張できる状況なり、明確な主張を通せれば先手の勇気さんが中盤は取った気がしますが…

 この後は凄すぎて絶句。この際どい局面で、勇気さんは1時間21分の大長考の末、攻めでも受けでもなく、なんと玉を1路遠ざけるだけの手。一方の藤井さんも難解な飛車あがり。これはアマ弱小の僕にはとても分からない…。。夕食休憩もすぐに行かずに盤面を見つめ、はやく帰ってきて盤面に向かって…どちらも若くしてすでに立派なプロ意識が身についていました。大人だって自分の仕事にここまで情熱をかけられる人って多くないと思う…全身全霊をかけた戦い、感動してしまった。。藤井くんはこれまでの公式戦で使った事のないほど時間を削られ、終盤で勝負の踏み込み。勇気さんはそれを紙一重でかわしながら、最後に手抜いて寄せに着手。最後、藤井さんは何度か水を飲み、そして投了。101手にて佐々木勇気さんの勝ち!

 最後、勇気さんが寄せに踏み込んだ時には、アマの僕が見てもすでに勝負あり。それでも10手以上淡々と形作りを指し続ける藤井さんを見ている時、なんともいえない気持ちになりました。互いに夕食休憩も切り上げ、大長考もあり、これまでにないほど時間を使い、どちらも死力を尽くした将棋でした。今日の東京は選挙でしたが、自分の権力を笠に悪事を働いたり思い上がった事をしたり、それを指摘されてもとぼける、謝罪どころか誤りを正そうともしない、自分を改めようともしない…自分の本職で何を全うすべきか、ここでプロフェッショナルでいるのではなく、いつの間にか何が最善かではなく自分のしたい事を強引に通すばかりの思い上がりや欺瞞だらけの汚れになっていく大人が多い中で、この対局の20代前半と14歳は、若くしてふたりとも立派なプロフェッショナルでした。藤井さんが最後に暴れにいってから投了するまでの間、涙が止まらなかったよ。。ここから10年20年と将棋界を引っ張っていくふたりでしょうから、これからも激戦を見せてくれると思います。その公式戦初戦は、いきなり大名局でした。プロとして申し分なし、あとは棋士である前に社会人である事を忘れずに最低限の常識と教養と意志力を身につけて、文化の積極的な作り手のひとりとして今後もがんばって欲しいです。本当に素晴らしかった・・・素晴らしかった!

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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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