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第88期棋聖戦 第2局 羽生善治 vs 斎藤慎太郎 (角換わり)

 棋聖戦は第1局がものすごい将棋。裏で聡太くんの対局もやってますが、僕的にはやっぱりこっち(^^)。さて第2局は角換わり。▲48金29飛-△62金81飛の形が指されるようになってけっこう経ちましたが、今でもこの形の優劣がプロの角換わり相腰掛け銀の争点になってるみたいですね。自分で研究なんてとてもとても、プロが結論まで出してくれた所に追いつくので精いっぱいの僕は、『これからの角換わり腰掛け銀』でようやく仕掛けが出来るようになったというのに、△62金81飛型で、またも打開に苦しんでおります(^^;)。。

20170617棋聖88-2_羽生vs齊藤慎_角換43手 ただいま昼食休憩前。後手の斎藤さんが手待ちしたのに対し、先手羽生棋聖は…おお~手待ちせずに行きました!今回の棋聖戦、1日制だからかどうかわかりませんが、羽生さんは指し手がえらく積極的で攻撃的。この形で▲25歩を入れていないのは、なんかあるんだろうな~とは思ってたんですが。でもこれ、すぐに6筋がつけるわけではないですよね。右玉崩しの角を打つか、銀を繰りかえるか…しかし、先手以上にビックリしたのはここからの後手斎藤さんの構想でした。

△42銀
 うああ~左銀を引いたよ(゚ロ゚ノ)ノ。これは玉を右に入れようという事ですよね。。右玉の守りが異常にヘタな僕は、矢倉側じゃなくって右に玉を寄せる人を見るだけで「すげえなあ」と思ってしまうんですよね(^^)。しかも、先手が右辺を狙っているというのに。でもこんな構想、ぜったいに研究した上で指してるんだろうなあ。

▲47銀△61玉▲56歩△72玉▲46銀
 やっぱり後手は右玉にガッチリ囲いました。それを見て羽生さんは角打ちを保留して銀の繰り替え、力を貯めます。さて、ここで昼食休憩。先手が▲25歩を保留している以上、後手は左銀は中央に使うでしょうから、昼食休憩後は△53銀の一手ですかね。そこで先手が仕掛けるか、駒組みを進展させるか(とはいってもあとは▲25歩ぐらいしか残ってないかな?)といった感じ。後手は先手次第というか、攻めてくればカウンター狙いで、駒組み進展ならむしろ後手の方が指したい手は多そうなので歓迎かな?だとしたら、先手は△53銀を待ってからすぐ開戦かな?いや~、いくら一日制とはいえ、これは早い展開に見えます。さて、どうなるでしょうか。このまま観ていたいけど、もう出掛けなくては。帰ってくる前に終局になっていない事を祈るばかりです ( ̄人 ̄)。

* * * * * *
 帰ってきました、間に合ったかな…おお、まだやってました、しかも終盤の超おもしろそうなところ(^^)。しかも、さっき昼食休憩後は△53銀の一手だなんて偉そうに言いましたが、斎藤さんの指し手は△51飛。しかも、それがひと目いい手。やっぱりプロは違う。。
20170617棋聖88-2_羽生vs齊藤慎_角換83手 そしてこの△51飛がいい手だったか、先手羽生さんの方が苦労の多そうな将棋に。▲98香なんて穴熊へのトランスフォームを見せてはいますが実質一手パスですもんね。そして、右玉の急所を狙う角打ちに角あわせ、別の場所での角の打ち合い、角金交換から金を打ち込んでの角金交換の取り返しなど、かなり壮絶な中盤。いや~こういう速度勝負の大喧嘩の中盤は、僕の棋力ではどっちがいいのか全然わかりません(^^;)。これだけ手の広い所で、互いによく速度勝負に踏み込めるもんだ。そしてなだれ込んだのが83手目盤面図。遊び駒の少なさでいえば後手の方がまとまりがいい気がしますが、しかし先手がようやく打ち込んだがら空きの後手コビンを狙った角が強烈。いやあ、玉が避けて飛車を抜かれるようでは先手優勢に思えるので合駒の一手ですが、この合駒がムズカシイ。。角を合わせて消すか、銀を引いて節約するか…

△63金打
 うああ、いちばん手厚い駒を貼りました!!なるほど銀引きでは質駒の桂を抜かれた後、金で補強しにくいという事かな?

▲95歩△96歩
 ここで突かれた9筋の歩を取りますが、手筋で裏から歩を打たれました。これは先手は端を受け切るのは無理そう。後手の端攻めと先手のコビン狙いの速度勝負かな…

▲21と△86歩▲同歩△95銀
 いやあ、先手も後手もすべてある手だとは思うんですが、他にも候補手が山積みの中でよくこの一手が選べるな…。先手は端を相手にしてたらむしろ速くなりそうなので質駒の桂を拾って▲55桂を急ぐ感じでしょうか。後手も香を走る手とかもありそうでしたが、銀を使うなら8筋ですね。しかしここで手番が先手に渡り…

▲55桂
 先手、待望の桂打ち!先ほど節約せずに守りに金を投入した以上、斎藤さんここは受けずに攻め合いに行くでしょう!問題はその迫り方ですが、△97歩成▲同香△96歩か、ストレートに△86銀から入るか、△87歩で先手の応手を見るか…

△86銀▲同銀△同飛▲87歩
 ド直球でキタ―― (o゚∀゚o) !!!いやあしかしここで飛車を引いて、後手速度的に大丈夫なんでしょうか。

△97歩成▲同香△同香成▲同桂△96飛
 後手攻めを繋いだあああ―― (o゚∀゚o) !!!いやあこれは先手陣際どいですが、なんと下段飛車がめっちゃ利いてますね。さて、ここで手番が先手に。

20170617棋聖88-2_羽生vs齊藤慎_角換101手▲75香(101手目盤面図)
 いやあ…言葉が出ない、そこから入るのか。なるほど先手は受け続ける事は出来なそうだけど詰めろになっていないから、いちばん金駒を渡さなくても済みそうな順から入って万全なのか、驚いたよ。やっぱり羽生さんはすごいわ。。。

△77歩▲74香
 ここは読み切れているかどうかというより、どちらもこの一手ですね。後手は△75同銀では桂の成り込みから早くなってしまうので踏み込むしかないし、先手も▲77同金では飛車切られて桂打ちとか△77角とかいろいろ飛んできそう。

△78歩成▲同玉
 いや~ここで後手は一手空きに出来る手がないです。ああこれは先手明快に良くなったんじゃないかという気がします。

ここから先手羽生さんは敵の駒を抜きながらの寄せ。しかも自陣は2手空き以上なので、勝負あったという感じでした。以下、さすがにプロという綺麗な寄せ。斎藤さんの形作りも美しく、125手にて先手羽生さんの勝ち!羽生さん、2連勝です!!

 いや~83手目から互いに速度勝負に踏み込みましたが、あれだけ色々な順がありそうなところで踏み込める両者がスゴイです。そして第1局と同じように、殴り合いになると羽生さんが鬼のように強い!先手が玉のラインに角を打ち込んだ時に既に先手よしだったのなら仕方ないですが、あそこでバランスが取れていたのだとしたら、以降の斎藤さんに緩手があったようにはとても見えなかったけど、どこだったんでしょうか。あるとしたら、いちばん硬く受けに行った△63金打か、あの端攻めの順か、その辺りだと思うんですが、しかし桂が質駒になっている以上は△63金打が悪いとは思えないなあ。プロの解説を見る限り、攻めを繋げに行った△97歩成から△96飛の一連がまずかったような書き方もされてましたが、でもあそこで飛車引いても手番を先手が握って桂の成り込みも質駒の香を抜かれての▲75香もやっぱり飛んできますよね。だからそれも延命治療にしか思えませんでした。

 いや~、いつかの記事で「僕が何分もウンウン考えてやっと解いた詰め将棋を斎藤さんはものの数秒で解いていた」なんて書きましたが、プロ間でも詰め将棋が相当に強いという斎藤さんですら、去年のNHK杯で終盤に康光さんにひねられてひっくり返されたり、羽生さん相手にムズカシイまま終盤になだれ込むと力負けしてしまいます。
最近攻防手の本を解いていた事もあるんですが、やっぱり本将棋の終盤力と詰め将棋は少し違うんでしょうね。今日だってギリギリの接戦に見えたんですが、紙一重に見えて越えられない壁、それが衰えたと言われながらも3冠を保持する怪物の終盤力なのかも。素晴らしい将棋でした、面白かった!!


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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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