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第43期棋王戦 6組決勝 藤井聡太 vs 澤田真吾 (角換わり)

 昨日の夜、仕事でヘトヘトになって寝る前にテレビをつけてニュースを見ながら寝支度をしていると・・・おおおお~藤井聡太さんがまた勝ったみたい、公式戦20連勝だああ!!そして今日、買い物とかいろいろ済ませてからようやく棋譜を見てみると・・・いやあ、藤井さんもそうですが、澤田さんがまた凄い。。

20170602棋王42予選_藤井聡vs澤田_角換腰掛銀59手 僕のここ数年の課題はとにかく序盤定跡。中盤入り口までを何とか互角以上で乗り切る事が目標で、プロ将棋ではどうしても序盤から中盤入り口に注目してしまうんですが、その意味でいうとこの将棋の澤田さんはすごかったです。将棋は角換わり相腰掛け銀で、この形では今のところ間違いなく▲48金37桂29飛と組み上げる藤井さんに対し、後手も似たような形で対抗。守りの固い形とはいえ、攻め気をまったく見せずに単に待ち続けると竜王戦予選の糸谷さんみたいに相手にどんどんいい駒組みにされて潰されてしまうことが判明。そういう事でだと思うんですが、先手藤井さんは積極的に攻めを模索しました。まずは飛車筋を5筋に変えて後手の腰掛け銀を後退させて5筋位取り。次に奇数回で飛車を振りながら先手飛車が2筋・後手玉が矢倉入城となる倍数で待ってから4筋から仕掛けてさらに銀を進出、これが59手目盤面図です。ここからの澤田さんが見事で…

△86歩▲同歩△85歩▲同歩
 おっと、まずは飛車先の歩を交換してから連打の歩!僕ならここで単純に△同桂と飛んで、銀を引いてくれればウッシッシ、銀が立てば大きな利かせというこで手を戻して受けに着手みたいにすると思うんですが…

△95歩▲同歩△75歩▲同歩
 プロはそういうぬるい事はしないんですよね(^^)、続けて9筋と7筋の歩を突き捨て…

△65歩
 ええ?さらに6筋も突き捨て?!7~9筋の歩の突き捨ては分かるんですが、この6筋の歩の突き捨ての意味って?ここでちょっと考えてしまったんですが、もう7筋の歩の突き捨てを入れてしまった以上は桂跳ねは必然ですが、この手を入れるのと入れないのとで何が違うんだろうか…う~ん…分からん…あああ~なるほど、仮に▲85桂が本線だとすると、△65歩▲同歩が入ってると66にスペースが出来て、△85桂に対して▲86銀と立ちにくいのか!そうすると△66角でゲームオーバーですね(^^;)。

▲76角△52金
 というわけで、ここで藤井さんは攻防一体の好手。いやあ、この角はいい角だなあ、構わず△66歩と取ると一気に角筋が通るのか。。後手の澤田さんは金を寄ってそれを先受け。

▲86銀△66歩▲77桂
 ここで飛桂が睨んでいる玉頭に歩1枚しかいないので玉頭に厚みを持たせに行った先手。角を先受けした澤田さんはこの手を待って6筋の歩を突き越し、同時に歩切れ解消!ここでさらに先手は桂を跳ねて後手系の跳ね出しを防御しつつ、玉のコビンを埋めました。いやあ、派手な戦いこそ起きていないものの壮絶な攻防戦が続きます…

△44歩▲56銀
 取り返した一歩を受けに回し、ここで先手の構想だった威張り散らしていた右銀を後退させます。

20170602棋王42予選_藤井聡vs澤田_角換腰掛銀82手△35歩▲同歩△85桂▲同桂△36歩▲45桂△同歩(82手目盤面図)
 そして、後手のこの捌きが見事でした!桂頭の歩を浮かせ、次に戦場を移して桂を跳ねて歩を補充し、その歩を先手右桂のアタマに打ち込んで桂を取り返しました!しかも、この桂を取り替えした瞬間の盤面図は後手から△64桂だけでなく△37歩成もあるので、先手は受けるだけでは間に合わず攻防一体の手を打たないといけないので、後手が手番を握ったように見えます。いや~予選と言えどさすが決勝、実際の形勢はどっちがいいのか分かりませんが、ボク程度のアマチュアなら後手を持った方が指す手がいっぱいあって指しやすいと思うので、中盤の入り口は後手の澤田さんが制したように見えました。歩の連続突き捨て、僕も色んな局面で指せるようになりたいな…決まったらメッチャかっこいいですよね、決まらなかったらアホみたいですけど。。

 さて、ここ以降は例によって複雑すぎて僕ではついていく事が出来ず(T_T)。終盤は藤井さんが必敗級の厳しい詰めろがかけられた状態から大逆転という事でしたが、僕の棋力ではどこで逆転が起きたのか理解できませんでした(T_T)。。
20170602棋王42予選_藤井聡vs澤田_角換腰掛銀121手ただ、121手目に打ち込んだ▲76桂は王手を入れつつの2手すき、普通にバックできればなんて事なかったんでしょうがそこには別の桂が利いていて下がれず、こうなると打ち込んだ桂を取るか際どく玉を躱すかの2択ですが、3つあった玉の逃げ場所もどれも際どそうで、秒読みで長手数&難解&間違えれば即死となる玉捌きを読み切るのは至難の技でしょうし、かといって△76同金▲67歩は玉頭に利かした虎の子のと金が抜かれる&詰めろ逃れの詰めろになってるっぽいので、なんという嫌な手を指すのだろうかと思いました。いやあ、こういうのを終盤術っていうんでしょう、こんなの指されたら秒読みで正確に指せるわけないじゃん。。

 というわけで、薄氷を踏むようなきわどい将棋を制して藤井さんは公式戦20連勝!それでも、この将棋は澤田さんの強さが光った将棋だと思いました。澤田さんの不運は、今まで中盤までを互角以上で戦って終盤で一気に差をつける将棋ばかりだった藤井さんが、劣勢で終盤に入っても倒すのは容易でなかった強さだったという事。これで受けに入っても強いという事が分かったわけです、今のところマジで弱点がないです。。しかもこれで棋王戦も竜王戦も本戦出場じゃないですか!これは、マジで中学生にしてタイトル挑戦もありうるな(^^)。。


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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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