第29期竜王戦 第7局 渡辺明 vs 丸山忠久 (一手損角換わり)

 リアルタイムではじめて見ました、第7局までもつれた竜王戦!嬉しいですね~、年末までタイトル戦が楽しめるのは(^^)。。振り駒で渡辺さんが先手、引きが強いです。そして丸山さんは…徹底して一手損角換わり!!いや~、昨日の佐藤康光さんのダイレクト向かい飛車といい、ちょっと不利と思われている戦型なので、丸山さん&康光さんファンの心境としては出来れば避けて欲しいんですが(^^;)、それぞれ色々な考えがあるんでしょうね。そして渡辺さんは…おおお、腰掛け銀ではなく、はじめて早繰り銀に行きました!!僕は、一手損角換わりは定跡書の先手早繰り銀有望説を信じてますが、それもそんなに簡単に有利になるような甘い定跡じゃなくって、、繰り出した銀を一度下げさせられるんですよね。強い人と指すと、そのまま銀をいじめられて気がついたらキッツイ展開になってたりして(&p゚ω゚*)。やっとプロの実践が見れました(^^)。それにしても渡辺さん、ここ一番まで研究を取っておいたな( ̄ー ̄)、策士です。

20161222竜王29-7_渡辺vs丸山_一手損角換37手 後手丸山さんも早繰り銀に行ったことから、将棋は序盤から面白かった!丸山さんは右金の寄りと玉の潜りこみを手抜く事で手数を稼いで早繰り銀で先に仕掛ける事に成功、しかしやっぱり一度下げさせられて(そうなんですよ、早繰り銀はここからがムズカシイ^^;、指し馴れて筋を覚えないと…)、そこから棒銀に組み替え。ここで先手渡辺さんに手番が渡り、今度は渡辺さんの仕掛けとなったのが37手目盤面図。とっても初心者的で申し訳ないんですが、僕にとってはここでの後手の最善手がすでに分かりません(^^;)。

級位の頃なら、△同歩▲同銀△34歩▲24歩△同歩▲同銀△同銀▲同飛△23歩▲34飛…みたいな感じで何とか受けて、ここから反撃みたいな感じで指したと思うんですが、これは後手面白くないですよね。他の手があるなら、そっちを検討したい所です。

でもって、定跡書っぽい指し方だと、△44銀▲34歩として先手の早繰り銀をこう着状態にさせて後手反撃、みたいな感じでしょうが、ここがこの第7局の面白い所で、後手はここで反撃できるように囲いを犠牲にして攻撃態勢を築いてあるんですよね。そういう指し方をした以上、この時点でもう後手はガップリ四つにして戦うのはすでに構想と指し手がバラバラ、勝っても負けても丸山さんは行くしかなさそう。棋風的にもそういう人ですし…

△44銀▲34歩
 ああ、やっぱり銀をあがったか。まあ早繰り銀に対する受けの典型だからこれは普通として、問題はここから…・

△95歩▲同歩△同銀▲同香△同香▲97歩△91香
 棒銀に組み替えた以上丸山さん行ったあああ!!これは典型的な棒銀からの端攻めの手筋、部分的には先手もう受かりません。しかし問題はだからといって寄せまで行けるわけではないという事と、ここで手番が渡るので先手の反撃。これって、もうどちらかに形勢が傾いてるんでしょうね。アマなら全然わからないですが、プロ将棋の場合、この手の構想って、駒損を繰り返しながらの突破となる棒銀側が突破しきれなくなる事が多い気が…

▲68金右
 いや~これは予想外。渡辺さんは長考の末に自陣整備に手を入れました。アホな僕は、飛車先の歩の交換とか、王手で入る駒の交換とかは先に入れておく習性があるもので、とりあえず▲24歩△同歩は先に入れておくのかと思いました。でも、なんで金寄りが先なのか…解説によると、「▲6八金右は△9八歩から△9九歩成に対して▲同玉と取れるようにした意味だという。以下△9七香成▲同桂△同香成▲9八歩に、△8六桂が後手の狙い筋だが、このとき7八金にヒモがついているため、▲9七歩と成香を取って受かっている」との事。おおおお~なるほど~!!…というか、序中盤だとそういう所まで考えないという自分の「悪くなってから考える」という悪癖がまた露呈してしまった(^^;)。。早指しばかり指している弊害かも知れませんが、一時的にでも、郷田さんみたいに序中盤で長考する癖をつけないと、課題の中盤入り口がいつまでたっても良くならないかも。

△75歩
 いや~これも予想外、△98歩以外の手があるのか…しかも、解説によるとコンピュータもこの手を候補手にあげていたというのだからオドロキです。

 ここからは後手が攻め手を繋ぎ、先手が丁寧に受けるという展開。渡辺さんは飛車先の歩の交換とか、攻めに手をつけておくタイミングがあったのに、それを全部スルーして受けに行きました。大山さんみたいです。自分で指していたらどちらを持っても手に汗握る展開なんでしょうが、なんとなく先手受け切ってしまうように思えるのは、この手の展開になった時の渡辺さんの受け力を僕が信用してしまっているんでしょうね。この竜王戦でも、丸山さんが攻めさせられて受け潰された将棋が何度もありましたし。現在、2日目の午前11時半前、丸山さんの攻めが繋がるかどうかという局面です。丸山さんは歩切れ香損の駒損状態での攻めなので、切れたらヤバそう。。さて、どうなりますか。

その後、渡辺さんは受け潰し。それにしても龍を作られる受け潰しはおっかないですが、プロからしたら見切っていたという事なのでしょう。そして、寄せに出てからは瞬殺劇で、107手にて先手渡辺さんの勝ち!竜王防衛です!!
 冬将軍の渡辺さん、強かったです。4勝3敗ではありましたが、印象では盤石な感じでした。一方の丸山さん、すごく大変な始まり方をしたのに見事な戦い、お疲れ様でした!ここからは、渡辺・天彦時代に突入、そこに羽生世代という上の世代と、勇気さんや永瀬さんや千田さんのような若手20代棋士がどう喰いついていくかという時代になっていくのでしょうか。…といいつつ、けっきょく羽生さんは今期3冠を守りましたからね、羽生さんに関しては僕の感覚がマヒしているのかも(^^;)。今年の竜王戦はよかったです!!


関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ShougiX

Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

新刊棋書
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
ブログランキング
ブログのランキングサイトに参加してみました。 よかったら、クリックしてくださいね!
QRコード
QR
これまでの訪問者数
アド