第10回朝日杯将棋オープン戦 佐々木勇気 vs 橋本崇載 (横歩取り)

 朝日杯の予選が大詰めを迎えています。どの対局も面白かったのですが、素晴らしいと思ったのが▲佐々木-△橋本の橋本さん。いやあ、これは素晴らしかった。。

20161205オープン戦_佐々木vs橋本_横歩20手 将棋は超攻撃型&終盤の鬼・佐々木勇気さんの先手、横歩取りの青野流気味の出だし。20手目盤面図は定跡形…に近いんですが、ちょっと違うのは先手の玉の位置が58ではなく68である事。どうも、最近の佐々木さんはこの形を連採しているそうです。もし▲58玉型の青野流なら、ここで▲37桂と飛ぶのが一番多い指し方かと思うのですが…

▲35飛
 うああ、佐々木さん、飛車を引いた!!そして次のハッシーの指した手が…

△86歩
 いやあ…。。普通に考えると▲85歩で飛車道を遮る事が出来るので、△86歩は絶対ないと思ってたんですよ。しかしこの歩を垂らしておくという事は、先手玉が一路左辺に寄ったからでしょうか。これは今どうこうというのではなくて大局観というか、端歩を突いておくような感じのプロの感なんでしょうね。

▲85歩
 やっぱり止められました(^^;)、というかこれはこの一手なので驚く事じゃないんですが。
 そしてここから激しくなり、攻め将棋の勇気さんの猛攻!横歩なので互いに囲い切れていない状況で大駒が飛び交い、飛車の打ち込みの隙があるのに大駒の交換がバシバシ出てきて、後手はちょっと間違えるだけで詰まされちゃいそうな危なさです。ところが、これを橋本さんは受けてしまいます。ものすごい受け力、さすがは受け将棋の代名詞のひとりです(^^)。この受けは永久保存版のすごさ、僕なら10回ぐらい詰まされてます(゚∀゚*)エヘヘ。

20161205オープン戦_佐々木vs橋本_横歩58手 佐々木さんの猛攻は結局30手近く続いて、盤面図58手目では先手の飛車の打ち込みをハッシーが角で受けたところ。駒割りは飛車角交換で先手が若干有利…といいたい所ですが、横歩取りの場合は角の方が価値が高い事がけっこうあるし、なにより先手は歩切れ。攻め将棋は攻めが繋がらなくなった時点で駒損が響いて一気にまくられる事があるんですが、今日の場合は歩の差が響いてくるとは…まあこういう展開にするには、受け力が必要ですよね。俺には無理だ。。ここで勇気さんは…

▲24飛
 ちょっと攻め疲れたか、早い手がありません。とはいえ、解説陣は先手持ちのよう。たしかに、次に▲44飛(王手)~▲94飛で飛車角交換まで行けば、先手面白そうですが…

△76角
 ここで橋本さんが角を先に逃げつつの攻防の角の飛び出し!凌ぎに凌いで、ここで相手の手に乗りながら待望の反撃です!!

▲44飛△43歩▲45飛
 先に角を躱されましたが、それでも勇気さんは▲44飛!しかしここでクールに歩で弾かれ、またしても一手空いてしまい…

△87歩成
 橋本さんが22手目に利かせておいた垂れ歩が、42手先のここでついに炸裂!!いや~、これ、猛烈に厳しくないですか?単純にはもう受からないし、受からないとなれば金は助かりませんがそうなると飛車も抜かれるので、先手は攻め合いに行きたい。しかし嫌な筋がいっぱい見える…

 ここからも簡単には決まりませんでしたが、もう流れが橋本さんになってしまったというか、勇気さんが攻め急がれて潰される、みたいな展開。結果、114手にて橋本さんの勝ち!!

 対局観、受けの見事さ、相手の手に乗っての攻防手からあっという間に攻めに転じたその身のこなしがすごかった!!ハッシーは平然と大物を倒したりしますし、A級にも行きましたし、やっぱり強豪のひとりですね~。…と思ったら、次の格下相手の一番でコロッと敗退(゚ω゚*)。う~ん、こういうところでまで笑いを取らなくても。。それにしても、今日の朝日杯は面白かった!!


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Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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