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第64期王座戦五番勝負 第1局 羽生善治 vs 糸谷哲郎 (一手損角換わり)

 名人戦、棋聖戦、王位戦、王座戦と、羽生さんはタイトル戦の連続。しかも、王位戦と王座戦は掛け持ちになってしまいました。そして1日制の王座戦の相手は超早指し早見えの糸谷さん。糸谷さんの棋風としては2日制よりも1日制の方が合っていると思うので、これはタイトル奪取の可能性が結構あるかも。。羽生さん、年齢的にどんどんきつくなってるとおもいますが、防衛してほしいなあ。

 将棋は糸谷さん得意の後手番一手損角換わり。すごいなと思ったのは、糸谷さんの序盤構想。△65歩~△73角で先手飛車の空いたコビンをねらい、そして同時に飛車を4筋に振る事で受けながら4筋の歩を伸ばし、先手の棒銀を咎めにいった事でした。いやあ、よくもこんな構想を思いつくし、指せるものだな…。糸谷さんは、構想の立て方が想像力に富むというか、見ていてすごいと思わされます。
20160906王座64-1_羽生vs糸谷_一手損角換44手 しかしそれを上回ったのが羽生さん。驚くのは形勢判断力で、銀取りを掛けられた時に、一気に優劣をつけに行く45手目▲26角以下の構想が驚異。

(44手目盤面図から)▲26角△36歩▲53角成△52銀▲42馬

 なんと、銀損と引きかえの飛角交換。これでやれると判断できる所が異次元です。以降もアマから見ると相当に指しにくい手が多かったのですが、指し手が早かったので、飛角交換の構想の時点で、以降の後手玉への迫り方のイメージはできていたように見えました。実際にこの技のかけ返しに糸谷さんが応じた事で先手が良くなっていたのであれば、じゃあこの筋に応じない手が後手にあったかと言えば…受けるなら△44角とかかもしれませんが、これだと受けているだけというか、大元の構想であった4筋への飛車振り自体が無力化してしまいますし、そうであれば▲26角を打ち込まれた時には、既に糸谷さんまずかったのかも知れません。そういえば羽生さん、何年か前の対郷田戦の急戦調の将棋で、中盤からあっという間に寄せてしまった驚異の中盤がありましたが、その将棋と似たような印象。

 糸谷さんからみれば、堅さ負けと歩切れを咎められ、中終盤で技を掛け返されて押し切られてしまった形だと思うのですが、なにせ一手損角換わりですからね、大流行していた頃と違い、不利な後手が博打を打つような戦型であると思うし、右玉のつかい手でもある糸谷さんが自陣を固めるのではなく玉を広くしつつ攻守のバランスを指し進めたスタイルは、棋風にも理屈にも合っているように思いました。そういう指し方をしたら、負ける時はこんなものというか、こういう負け方を覚悟しておかないと一手損は指せないんでしょうね。この将棋、両者の良さが出た見事な将棋だったと思います。かえすがえすも、序盤の糸谷さんと中盤の羽生さんの踏み込みと技の掛け方が凄かった…。何度も棋譜を見返していますが、僕はいまだに銀損からの飛角交換への踏み込みがオソロシイ…というか、交換以前に▲26角打自体が考え付きもしないんですが(^^)。。


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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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