第57期王位戦 第4局 木村一基 vs 羽生善治 (角換わり)

 王位戦、第3局と4局の間がずいぶん開きましたね。高校野球やオリンピックとかぶるのを避けたのかな?さて、羽生さんが2勝1敗でリードした第四局は、負ければ徳俵に足が掛かる木村さんにとっては大事な一局。最初の数手の戦型選択場面では、後手が横歩か角換わりかを選択できるところまで進んで…おお~羽生さん、角換わりを選択しました!!最近の横歩の序盤研究は異常ですからね、追いついていないと思うのであれば、丸山さんみたいに古い形に引きずり込むか、避けられるのであれば避けておくのが賢明かと。しかし僕の印象では、木村さんは角換わりが強いイメージなので、これは熱戦が期待できそう。この二人だと間違いなく相腰掛け銀になって、1日目は端歩を突く突かないとか、そういう細かい所の探り合いになるんじゃないかと予想。

  ただいま1日目の午前10時半ですが、東京は台風で凄い事になってます。外をすこし歩いただけでずぶ濡れ、傘も壊してしまいました(T_T)。こんな日は、仕事場でひとり淡々と仕事をすすめて、休憩のたびに王位戦の進行具合をチェックする、みたいな1日にしよう。2日制の将棋の1日目って、見る側からするとこうやってゆったり見れる所がいいです。台風のおかげで暑さも和らいだし、余計な雑音も雨音でかき消されて、いい一日に出来そうです(^^)。

* * * * *
 さて、2日目は外仕事で王位戦をまったく見る事が出来ず(T_T)。翌日になって棋譜を見ています。いや~、これは木村さんの快勝譜じゃないでしょうか。終盤で後手の勝ち筋はまったくなかったとの事。

20160822王位57-4_木村一vs羽生_角換37手 個人的に興味深かったのは、角換わり相腰掛け銀の場合は、やっぱり駒が衝突する直前の駒組み。わずかな差が成立するかしないかの研究合戦になっている気がするんですよね。僕なんかは自分で研究している時間なんて全然ないので、プロの将棋で結果だけ教えてもらっちゃおう、みたいな(^^;)。37手目盤面図、僕はちょっと勘違いしてました。というのは、戦後同形の先手勝ちやすい順に持ち込むには、ここで▲48飛が定跡だと思ってたんですよね。ところがここ、手番は先手じゃなくて後手。あらら、どこで一手すり変わったんだろうか、またしても角換わりは覚えなおしか…な~んて思っていたら、▲25歩がもう突いてあったんですね(^^;)。いや~、端歩を突くタイミングとか、△73桂保留とか、ちょっとした順番の違いでこんがらがっちゃうなあ…でも、互いに端歩を突き合った形だから、まだこれは良かったです。これに端歩の突き返しを手抜きや突き越しまで含めちゃうと、アマにはかなりしんどいっす。。

△42金右▲88玉△22玉▲47金
 ▲25歩を突いた形である事に気づいたのは、この▲47金を見た時。この位置に金を構えるのって、どちらかというと角の打ちこみに備えた後手が指す事が多い構想だと思っていたので、どこで先後がいれかわったんだろうと思ったのでした、アホだ(゚ω゚*)。。それにしても、これは受けから万全を期す木村さんらしい手に思えました。僕なら右金を玉側に寄せちゃうなあ。そのまま仕掛けるのって、あとで△69銀が飛んでくるのが怖くって(&p゚ω゚*)。。

△73桂
 おお、ここで羽生さんは桂跳ね!戦いが始まる前に玉を最善形で組むなら△43金右の気もしますが、それだと先手からの仕掛けにもう間に合わないのかも。あるいは、▲47金に反応して角打ちを狙いに行ったのかも。

20160822王位57-4_木村一vs羽生_角換43手▲45歩(43手目盤面図)
 木村さん、仕掛けたああああああ!!いや~、これって、この戦場で捌きあったとして、どうなるんでしょうか。△同歩▲同桂と進むと△44銀▲46歩で、これは後手不満なしなんじゃないかという気がします。じゃ、△同歩▲同銀だと?△同銀▲同桂に△44銀から飛車先の歩の交換でこっちは先手不満なしでしょうか。…いやいや、△44銀に代えて一発△46歩と叩いておくと?取ってくれれば△37角でゲームセットですが、取ってくれるわけがないので取り合いになると?いやいや、普通に金を躱されると面白くないのか。いやあ、これは難しい局面ですが…きっとプロでは前例のある形なんでしょうね。タイトル戦とNHK杯ぐらいしか見なくなってしまった僕にはついていけません(^^;)。

△65歩
 うおお、羽生さん、手抜いて突き返したああああ!!!いや~、普通に考えたら先手の方が速いと思うんですが、玉形では後手の方が金一枚分堅いぞ。これはいったいどっちがいいんでしょうか。

▲24歩△同銀▲44歩△86歩▲同歩△64角
互いに飛車先の歩を突き捨て、先手は▲44歩で拠点を作り 、後手は待望の△64角!これがこの将棋だった気がします。アマチュアからしたら、先に△46歩を打ち込んでから角を打ったら金あたりになるんじゃないかとか、仮に△46歩に▲48金と下がられたら、むしろ△66歩とか△39角とか△59角とか色々ありそうで、なんかよい順がありそうにも思えました…が、▲47金と引かれて何でもなさそうだなあ。すみません、アホでした。。というわけで、▲47金の構想に呼応したこの将棋の見所△64角でしたが、どうも成立しなかった模様。これは、勝ち負けというよりも、木村さんにしても羽生さんにしても、▲48金に△64角が成立するかどうかを調べた将棋であった気がします。

 いや~、深い将棋でした。僕みたいな趣味で将棋を指している弱小レベルなら、このあといくらでも波乱があるんでしょうが、以降まるでひっくりかえらないというのがさすがプロ。そして、感想戦で成否の結論まで出しちゃうところが凄い。僕なら、良いか悪いか分からないまま結論なんか出せず、同じ駒組みで何度でも指しちゃいそうです(^^;)。これで王位戦は2勝2敗のタイ、もつれてきました!羽生さんにはタイトルを失ってほしくないけど、何度もタイトル戦に出てきている木村さんには、一度でいいのでタイトルとって欲しい。う~ん、悩ましい。。

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Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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