2016年07月30日 [土]
第29期竜王戦決勝トーナメント 丸山忠久 vs 深浦康市 (横歩取り)
僕が高校野球で一番面白いと思っているのは夏の地区予選で、プロ将棋で一番面白いと思っているのは竜王戦の決勝トーナメント。つまり、今の季節が最高(^^)。昨日の1組優勝の丸山さんと1組4位の深浦さんの対局、メッチャクチャ面白かった!丸山さん凄すぎ。現在絶好調の深浦さんを剛腕で破りました!丸山さんって強い手に踏み込んでいくので、勝った時の将棋はものすごい面白いんですよね(^^)。
将棋は横歩取りになったんですが、序盤から先手丸山さんが不思議な構想の連発。青野流や△33角85飛の時はともかく、△84飛に対して玉をまっすぐ立たずに左に寄せるのは最近では少数派だと思うんですが(丸山さんのほか、行方さん、豊島さん、野月さんもたまにそうする?)、そこで中原囲い、手待ちのような玉下がりなど、この時点で僕は既についていけず(^^;)。これって、現在猛威を振るっている後手横歩の研究を外しに行ったのかな?さらにビックリしたのが、後手深浦さんが桂を跳ねだして中央を狙いに行った40手目△65桂に対する丸山さんの応手でした。普通は▲48銀と中原囲いを修復しつつ57を受けそうなものですが…
▲76飛
ええええ~中央を受けない(゚д゚ノ)ノ ?!!いやあ、桂成りより▲74歩の方が速いと見ているんでしょうか。信じられない…
△24飛▲25歩△54飛▲48銀
深浦さんは2筋で合駒請求をして歩を一枚使わせてから中央に駒を集めます。ここで丸山さんが▲48銀と上がりましたが、これも僕のアタマでは理解できず。さっきあがらなかった以上は▲74歩と決戦に行くかと思ったんですが…
△57桂成
深浦さん、行ったあああ!!いや~、僕みたいなアマチュアからすると、どう見たって後手よしに見えます。よしんばそうでないとしてもほとんど壁形に近い上に玉のすぐ斜め上に成り駒を作られるなんて、生きた心地がしません…僕なら20手以内に頓死するな(^^;)。
▲55歩△同角▲同角△同飛
ここで丸山さんは焦点の歩を打って角交換。これはこの一手という感じがします。問題は清算が終わった△55同飛が…詰めろですよねえ。僕なら投了クラスの局面図です…
▲68銀(51手目盤面図)
これで受かってるのか…すごい、プロはすごい。それにしても、丸山さんがなんでこんなデンジャラスな局面を選択したかというと…研究を外すというだけでこんな局面に飛び込んでいるんでしょうか。僕にはそれしか思いつきませんが、そうだとしたらプロの駆け引きは凄すぎる。
△48成桂▲同金△54飛
いやあ、深浦さんにとってこの△54飛は悔しいというか、これで先手に手を渡してしまうので、ここから丸山さんの41手目▲76日からの構想であった反撃が来てしまいそう。
▲82角△64角▲同角△同歩▲82角
82へ角打ちのおかわり!こうなってみると、どっちがいいのか全然わかりません。中央の折衝を呼び込んでおいて、読み抜けなんてあったら一瞬でゲームオーバーだと思うので、丸山さんは中央が受かる事と、その後の反撃筋がなかなか有力である所までは当然読んでいたわけですよね。いや~、中盤で定跡から外れるといつもやらかしてしまう僕からすると、プロの凄さを見せつけられた中盤でした。すごい。鼻血が出ちゃいそうでした( ̄ii ̄)。
この後もお互いが大駒を切ったり抜いたり、超デンジャラスな所にと金を作られるのを放置して斬り合いにいったりと、とんでもない熱い将棋!!アマチュアなら10回ぐらいは頓死しそうな局面を互いに紙一重でくぐり抜け、更に相入玉模様となり、3局分ぐらいを見たような大死闘。最後には入玉を阻止された深浦さんが無念の投了、169手にて先手丸山さんの勝ち!!
これで竜王戦の挑戦者決定戦3番勝負は、丸山さんと三浦さんの対決に。どちらもタイトルを取った事のある40代強豪棋士。丸山さんには何とか優勝して貰って、苦杯をなめ続けた渡辺さんとの竜王戦のリベンジを果たしてほしいなあ。。それにしても、面白い将棋でした!!

▲76飛
ええええ~中央を受けない(゚д゚ノ)ノ ?!!いやあ、桂成りより▲74歩の方が速いと見ているんでしょうか。信じられない…
△24飛▲25歩△54飛▲48銀
深浦さんは2筋で合駒請求をして歩を一枚使わせてから中央に駒を集めます。ここで丸山さんが▲48銀と上がりましたが、これも僕のアタマでは理解できず。さっきあがらなかった以上は▲74歩と決戦に行くかと思ったんですが…
△57桂成
深浦さん、行ったあああ!!いや~、僕みたいなアマチュアからすると、どう見たって後手よしに見えます。よしんばそうでないとしてもほとんど壁形に近い上に玉のすぐ斜め上に成り駒を作られるなんて、生きた心地がしません…僕なら20手以内に頓死するな(^^;)。
▲55歩△同角▲同角△同飛
ここで丸山さんは焦点の歩を打って角交換。これはこの一手という感じがします。問題は清算が終わった△55同飛が…詰めろですよねえ。僕なら投了クラスの局面図です…

これで受かってるのか…すごい、プロはすごい。それにしても、丸山さんがなんでこんなデンジャラスな局面を選択したかというと…研究を外すというだけでこんな局面に飛び込んでいるんでしょうか。僕にはそれしか思いつきませんが、そうだとしたらプロの駆け引きは凄すぎる。
△48成桂▲同金△54飛
いやあ、深浦さんにとってこの△54飛は悔しいというか、これで先手に手を渡してしまうので、ここから丸山さんの41手目▲76日からの構想であった反撃が来てしまいそう。
▲82角△64角▲同角△同歩▲82角
82へ角打ちのおかわり!こうなってみると、どっちがいいのか全然わかりません。中央の折衝を呼び込んでおいて、読み抜けなんてあったら一瞬でゲームオーバーだと思うので、丸山さんは中央が受かる事と、その後の反撃筋がなかなか有力である所までは当然読んでいたわけですよね。いや~、中盤で定跡から外れるといつもやらかしてしまう僕からすると、プロの凄さを見せつけられた中盤でした。すごい。鼻血が出ちゃいそうでした( ̄ii ̄)。
この後もお互いが大駒を切ったり抜いたり、超デンジャラスな所にと金を作られるのを放置して斬り合いにいったりと、とんでもない熱い将棋!!アマチュアなら10回ぐらいは頓死しそうな局面を互いに紙一重でくぐり抜け、更に相入玉模様となり、3局分ぐらいを見たような大死闘。最後には入玉を阻止された深浦さんが無念の投了、169手にて先手丸山さんの勝ち!!
これで竜王戦の挑戦者決定戦3番勝負は、丸山さんと三浦さんの対決に。どちらもタイトルを取った事のある40代強豪棋士。丸山さんには何とか優勝して貰って、苦杯をなめ続けた渡辺さんとの竜王戦のリベンジを果たしてほしいなあ。。それにしても、面白い将棋でした!!
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