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第29期竜王戦1組5位決定トーナメント 阿久津主税 vs 羽生善治 (角換わり相腰掛け銀)

 毎年、竜王戦は予選が面白いです!中でも1組の争いは壮絶なので、むしろ2組で勝ちあがって本選トーナメントに行った方が楽なんじゃないかというほどに熱いです(^^)。今期の場合、すでに羽生さんがあと一敗したらオシマイの所の崖っぷちにいるので、ハラハラしながら観ています。この将棋は阿久津さんとの対局で、角換わり相腰掛け銀。時代は羽生世代同士の潰し合いだけではなくなってきていて、若い世代と羽生さんの争いという様相も出始めています。中村太一さん、豊島さん、天彦さん…タイトル戦も羽生さんと紙一重なんですよね。阿久津さんは若手とは言えないでしょうが、羽生世代のひとつ下の世代の中心にいるひとりだと思います。

20160414_竜王29-1組_阿久津vs羽生75手 
 さて、75手目盤面図は、既に羽生さんが相当に忙しそうな局面に見えました。後手羽生さんに飛車取りが掛かり、それを手抜いて先に9筋の歩の交換を後手が行って端攻めを見せたところで、阿久津さんが▲92歩と打ち込んで香を止めた所。後手は飛車取りが掛かっているしかなり忙しい所なんですが、実はここに来るまでに後手に面白い順がありまして、なんでそうなのかな…と思っていました。それは相腰掛け銀の一番の戦場になる中央での折衝で、羽生さんは銀交換も出来たのに、自分から銀桂交換という駒損の交換を先に行ってここに辿りついたんです。僕みたいなアマチュアからしたらなんで銀交換じゃないんだろうか、桂を手駒にしておいた方が有力な攻め筋があるのかな…と思ったんですが、しかしその桂の使い方が分かりません(;_;)。ここは飛車を逃げたい所ではありますが、しかしそうなると桂も香も拾われてジリ貧状態になりそう。だから、ここは手抜いて反撃に着手したい所だとは思うんですが、見えるのは11-99へのラインが素通しで、まだ角を下ろしていない羽生さんとしてはこのラインの角を働かせての攻めを作る事が出来るならそれを作りたい所。でも、どうやればいいのか…

△75桂
 うわああああ、なんだこの桂の打ち込みは?!!…ああああああなるほど、87の歩に紐をつけてから角の打ちこみを狙うのか!!いやあ、これを想定して11手も前に銀桂交換を優先しておいたのか、鳥肌が立ってしまった。なんという構想力と大局観、こんな構想できないよ。もう、△87歩▲同歩△86歩とか、相腰掛け銀のややこしい中央の駒の交換順とか、部分的な手筋が考えなくてもひとかたまりで身についていないと、こんな構想は無理なんでしょうね。部分的な手筋の組み合わせやその速度を一生懸命考えているレベルじゃ、ここまで構想するのはとうてい無理だわ。…しかし、だからと言って羽生さんが良いのかどうかは別問題。仮にこんどは先手がつきあわずに▲71馬と飛車を抜いて攻めを急いだらどうなるんでしょうか。

▲22歩
 あ、そうか、そんな味消しをせずに、先に味つけが入るのか。どうもこういう急場になると、味つけとかよりも踏み込んでどうなるかばかりを考え始めちゃうんですよね(._.〃)ゝ。これはひと目好手、△同玉とさせておいてから…

△56銀
 うあああああああ、羽生さん、手抜いて踏み込んだあああ!!いくらなんでも▲21歩成を許していいのか?あり得ないだろう…。

 ここで考えてしまったのは、ふたつ。もう速度的に後手が早いと見て羽生さんが手抜いて踏み込んだのか。それともその逆で、先手がいいと見て、間違えたら許さんという局面を先に作りに行ったのかという事です。ちょっと考えてみたんですが、僕レベルではとても判断できなかったです。考えてみたのは…
 ▲21歩成は王手で絶対に入るので、▲21歩成△同玉は先手から見てほぼ必然。でも次が僕には分からなかったです。攻めるなら数が足りないので持ち駒の桂を投入するとすれば、▲33桂△同金右(全部清算するなら△同金直でも結局同じ?)▲同歩成△同金。本譜もそう進みました。さらに普通に行くなら、ようやくここで▲71馬で飛車確保、あとは悠々と飛車を下ろせば、後手はもう守り駒を外されてほとんど坊主状態ですし、端も詰められているので脱出経路もなしなので、ここで後手からスピードある攻めがないのであれば先手大差勝ちかと思うんですが、飛車を抜いた瞬間に手番が渡ってしまうんですよね。後手に手番が渡ると、その瞬間に後手からは角や銀の打ち込みがあって、これが詰めろ。こうなると、先手は詰めろ逃れで凌ぐかどうか、あるいはそれを手抜いて寄せられるかどうかの計算になると思うんですが、ここが棋力が足りなくて分かりません(;_;)。手が見えないのはどうしようもないけど、自分の能内将棋盤の靄のかかり方だけでもどうにかしたい。。

 そして、なんとこの数手後に後手ではなく先手が投了。つまり、少なくとも阿久津さんの見解では、先手は飛車取ってる場合じゃなかったという事ですよね。これは恐るべき将棋、とんでもない凄いモノを見せてもらいました、震えが止まりません。

 さて、たかが3手しか書いてませんが、僕は先手を持っても後手を持っても、3手ともこう指せなかったんじゃないかと思います。しかも、指された後は「あああ、これはひと目いい手だ!」と思ってしまうんですから、やっぱりプロの凄さはけた違い。将棋の勉強時間が寝る前の数時間しか取れない僕は、「とにかく苦手の序盤を克服しなきゃ」と、そこに集中してきた1年ほどなのですが、とんでもないです。あそこで銀桂交換に行ってすでに終盤局面を描いていたこの将棋を見るに、中盤も終盤もまるで話になりません。後手が作ったこの将棋が見えるためには、構想以前に△75桂が全然見えていなかった時点でもう絶望的なんですが(^^;)、それでも中盤に関しては柔軟な発想や考えるテクニックみたいな所も重要だと思うので、やっぱりプロ将棋を見るのが一番いいのかも知れません(といって、プロ将棋を見る言い訳を作ってみたりして^^;)。


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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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