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石川泰さん、奨励会を退会

kakogawa03_start-01.jpg 奨励会3段でプロ一歩手前だった石川さんが、奨励会を退会したようです。3段の中でも、もう少しで4段プロ入りという位置にいた人だけに、ちょっとビックリ。でも、今年が大学卒業の年だったようで、本人にとっては決断の時だったのかも。

 思うのは、将棋についてです(野球でも音楽でもいいんですが)。僕はもう40代半ば、自分がこれと思って飛び込んだ仕事が実力の世界なものだから、若いうちは良いも悪いもなく、好きというだけで苦労も苦労と感じずに頑張れたんだけど、30代、もうすぐ40代…となるにしたがって、「ああ、もう俺はこの世界で自分がやりたかったところまで行くのは無理なんだろうなあ」みたいに見えてきちゃって、頑張れなくなっちゃった時がありました。そこから何とか立ち直って頑張り始めたのが数年前。運や人にも恵まれて、それなりの成果を出すことが出来ました。それで今は次のステップへの過渡期だと思うんですが(将棋でいえば40代にしてB1から初のA級挑戦みたいな感じ?)、次の挑戦に乗り出す今、夜になると「この生き方で正しい人生なのかなあ」と思ってしまうんです。次の人生の大きな選択が、好きとか習慣になってる毎日の連続で良いのか…みたいな。死ぬ瞬間になって、「この生き方で良かったか」という後悔をしたくないんですよね。でもそれって、生きている時の瞬間瞬間の決断で、常に問われている問題と思うんです。
 
 石川さんは、年齢制限ギリギリでもなく、奨励会3段まで行っているぐらいですから、子供の頃から将棋をやってきたのでしょう。僕にも(将棋じゃないし、そんなにすごいレベルでもなかったんですが)そういうものがひとつありました。ずっとピアノをやってきてコンクールの受賞歴もそれなりにある人とか、ずっと野球をやってきて甲子園まであと一歩の所まで行った人とか、そういう「子供の頃からの自分にとってのすべて」みたいなものを持っている人って、けっこうたくさんいると思います。そういうものって、もう半分は自分自身みたいなものなんじゃないかと。でも、石川さんみたいにこれから社会に出る瞬間になって、その「自分のアイデンティティにすらなっているようなもの」の価値と、自分のこれからの人生のあり方を天秤にかけた時、果たして将棋やピアノや野球でいいのか…という設問の立て方は正しいと思うし、また分かる気がします。たとえ話ですが、もし比較の対象が「子供の頃から大好きでずっと打ち込んできた○○」と、「これから大人になって、社会で果たしたい○○という大きな仕事(例えば病人を救う医師とか、貧困国を救う国際援助の仕事とか、人間はどうあるべきかを考える哲学者とか…)」の比較だった場合、好きか嫌いかじゃなくって、進むべき道かという観点から後者を選ぶ…という事はあり得ると思うんですよね。そして仮にそういう決断だった場合は、僕は後者を選ぶのが正解だと思うのです。

 奨励会退会は、石川さんにとって、人生最初の大転換期かも。そしてこの決断が正しいかどうかは、外野にはとうてい分からないし、もしかすると当人だって今は分からないかも知れません。でも、僕はいい決断だと思いました。そして、これが本当にいい決断になるために、自分が選んだ方の人生が、将棋の道以上の価値あるものにしてもらいたいと思います。石川さん、卒業おめでとうございます。社会に出てからが本当の人生。どうぞ、がんばってくれ~~!!


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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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