第42期女流名人戦 第5局 里見香奈 vs 清水市代 (ゴキゲン中飛車)

 記事には書けなかったんですが、この前の第4局が面白かった!!清水さん、角換わりでないのに右玉を指してました。しかも、指し方が慣れてるというか、「おお、なるほどそう指すものなのか」という手が随所にあってめっちゃ勉強になりました(^^)。さすが右玉の使い手という感じで、里見さんに快勝!これで女流名人戦は最終局までもつれ、今日の対局に。そして振り駒は…清水さんの先手!!いや~、これは清水さんに流れがきたか?!将棋はゴキゲン中飛車vs超速▲37銀!いや~、超速▲37銀とか二枚銀は居飛車がおっかなくって、僕にはとても指しこなせません。。

20160224_女流王将42-5_清水vs里美_後手ゴキ中50手 しかしプロでは超主力戦法になっている超速▲37銀なだけに、定跡化も進みがはやいみたいで、序盤はサクサク進みました。そして先に定跡から外しに行ったのは清水さん、29手目の事でした。これは研究なのか、里見さんの研究にハマるのを避けにいったのか。そしてここからの駒組合戦が面白かった!!振り飛車からの5筋突破は無理そうだし、先手居飛車は綺麗に抑え込めれば理想ですが、持久戦タイプの僕はやっっぱり玉型の悪さを先に解消したいとか思っちゃうので(でも清水さんがそう思うなら超速にはしないわけですよね)、駒組み争いがメッチャクチャしびれました。そして50手目盤面図は、なんと後手の里見さんが、美濃の好形の△63銀を引いての手待ちに行った所です。いや~、これは清水さんチャンスか?!マジで清水さん女流名人を奪い返すかも!とはいえ、次に△25歩があるので、先手は玉形のトランスフォームに手を使っている暇はなさそうですが…

▲24歩
清水さん、2筋の争いで先を取った!というか、手待ちしたんだから里見さんが取らせた形ですね(^^)。しかしここ、里見さんはどちらで取るか悩ましいところです。△同飛だと▲同飛△同角で飛車交換、ここで先手の手番なので▲22飛が先に入るので、これは先手の方が指しやすいか。…でも、居飛車は玉が薄いんですよね、交換を避けられるなら避けたいところですが…

△同角
里見さんは飛車交換を避けて角で取りました。いや~、ここは先手も怖いところじゃないかと。角捨てが王手になるとか変な見落としがあると、飛車を素抜かれたりとかあるかもしれないので、ここは慎重に考えたい重要な所じゃないかと。僕なら…何指していいか分かりません(^^;)。▲86歩とかで取りあえず玉を広くしておく?▲25歩はどうしても手が見つからない時までは指したくないな…。▲65歩で歩を吊り上げてから角を覗きに行ったら?いや~、2筋がそれまで持ちこたえられるかどうかもあるし、そもそも取ってくれないんだろうな。▲32歩の手裏剣は?あ、これ良いんじゃないですか?これですよ!と思ったら…

▲35歩△25歩▲同飛
 おっと、清水さんは角筋を止めました、完全な抑え込み狙い、第4局と同じ展開を狙いに行ったか?!しかしここで里見さんは飛車を叩いて…うわあ、なぜ叩いたか分かりました。これは嫌な筋があるぞ…

20160224_女流王将42-5_清水vs里美_後手ゴキ中56手△45歩(56手目盤面図)
 これは激痛!里見さん、やっぱり強いわ…。これ、めっちゃきつくないですか?だって、銀で取ると△33桂と味よく跳ねて飛車銀の両取り。しかし桂馬で取ると△44歩と叩かれます。という事は、ここで先手は技をかけに行きたいですが…

▲45同銀左(57手目)△33桂
 これは決まってしまったか。。

▲29飛△45桂▲同桂△44歩▲23歩△同飛▲15桂(65手目)△21飛▲22歩△同飛▲23歩△15角
 清水さん、後手の飛車を吊り上げてから桂打ちで飛車筋を止めようとしますが粘れず。飛車と銀桂桂の交換の上に馬の成り込みも確保、さらに玉の堅さにも差があるとあっては、形勢に差がついたんじゃないかと。ここからは里見さんは普通に指すだけで差は開く一方で、118手にて後手里見さんの勝ち、女流名人防衛です!

 いや~、▲35歩と止めて抑え込みに行く構想は無理があったみたいです。それが通るなら理想的な抑え込みの展開だったとは思うんですが。じゃ、他に何があったかという所ですが、これが難しい。持久戦志向の僕としては、「だから超速は怖いんだよ」みたいな根本的な所に安易に行っちゃうんですが(^^;)、それはアマの早指しでの事であって、プロの戦績的にはそんな事はないんでしょうね。
 仮に▲35歩が正着だったとして、じゃ以降の先手に何が出来たかというと、56手目△45歩以降のどこかで先手に何かなかったかは調べてみたいです。というのは、「向かい飛車は間に駒を入れている方が不利」というジンクスがあるじゃないですか。角に桂なり銀なりを当てて、飛車を飛車で抜きに行く手をどこかで入れられなかったか…というのを、検討してみたいです。たぶん感想戦でもやるんじゃないかなあ。感想戦観たいなあ。。本譜だと、歩で抜きに行って重くなったところで後手から一気に捌かれ、突破できはしたものの重すぎて龍が全く使えない将棋になってしまったのが痛かったですし。
 アホなので読みぬけだらけでしょうが、ちょっとだけやってみると…成立するかどうかわかりませんが、例えば65手目は▲15桂と飛車に当てに行くのではなく、▲16桂か▲36桂と角に当てに行って飛車を飛車で抜きに行ったら?でもそうすると今度は△45歩からの桂銀抜きとの競争になるのか…簡単じゃないんですね。まったく同じ理屈で、57手目▲45同銀左に代えて▲45同桂だったら?当然△44歩が飛んできますが、ここで桂を抜かれた後の桂の打ち込みも△15角も飛車にあたらない▲29飛あたりに引いてから、△45歩▲同銀左で、次に△35歩以外の手だったら▲34歩~▲35銀で角に当てて飛車を素抜きに行く順、△35歩だったら▲同銀でやっぱり素抜きに行く、みたいな。いや、仮にその通りに進んだとしてもそれで居飛車戦えるのかどうかすら分かりませんが、あそこで何かあやをつけに行きたかった。でも、ああいう所で強引に良くしちゃうんだから、やっぱり里見さんは強いです。防衛、おめでとうございます!





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Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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