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王将戦第2局、すごすぎ

 昨日の日記を書いた後で、感想戦コメントがアップされてまして、それを読んだり、終盤のあの壮絶な戦いをもう少しちゃんと考えてみたりしたんですが、いや~~~~~凄すぎる!!!

20160124王将65-2_羽生vs郷田_角換47手 まずビビったのが、47手目盤面図からの郷田さんの構想が手順前後だったかもという所。郷田さんはここから△86歩と歩の突き捨てを入れてから6筋開戦に踏み込み、受ける羽生さんは角交換を優先させる事で最悪の事態を免れたものの、その後も郷田さんの攻撃は続きますし手番も渡さず。決して後手郷田さんにとって悪い指し方ではなかったと思うし、△62金81飛の形を作った以上、後手は6筋に飛車を振って飛車を活用しにくいわけだから開戦前に8筋の歩を切っておくのは鉄則中の鉄則とすら思っていたんですが、なんとこれが「手順前後で郷田さんが悔やんだところ」だったそうで。いや~あんな細かい所で勝負にあやが付いちゃうのか(゚ロ゚ノ)ノ。その後に飛車の利きと玉のコビンを攻めつつ9筋の位取を有効活用しつつ57と玉のコビンまで守る受けの要にまでなった超絶に働きまくった▲66角の将棋になったので、そういう見解になった…のですよね、きっと。で、本当にそうなのかとその辺を考えると、激痛となったコビン攻めを先に消す△33銀とか、先に角交換するとどうなるかとか、あるいは角交換後に後手から先に11~99のラインに角を打ちこむとか、いろいろ考えちゃいました。でも、先に角交換すると手順に桂を跳ねられる上に飛車筋が通って、先に香をあがって避けておいた羽生さんの構想が生きてくる展開になっちゃうんじゃないかとか思えてきちゃう。じゃあ先に銀をあがっておいてコビンに蓋をしておくと?今度は先手から角交換してやっぱり飛車筋を通されて、先手が手番を握るのか…。僕程度のアタマではとてもとても読み切れませんが、羽生さんが香をあがった時点で、もうほとんどの後手の応手は検討済みだったんだよな…というのが改めて見えてきて、ちょっと戦慄でした。まして、僕みたいなシロウトですらすぐに浮かぶ△46角の順なんて、相当入念に考えていたんじゃないかと。いや~、定跡から離れる瞬間ぐらいまではかなりテキトーに指している僕がアホなだけなんでしょうが、それ以降の中盤の作りにまで▲18香がつながっているのがすごい。「手待ちの一種」とか、アホみたいな書き込みをして申し訳ありませんでしたm(_ _)m。。

20160124王将65-2_羽生vs郷田_角換65手 あと、終盤がやっぱりすごい。昨日の記事はあの▲94歩までで終わらせたんですが、あそこからも強烈です。後手はこの歩を取れば叩かれて馬を作られて速くなっちゃうので、ここで手抜いて反撃に踏み込んだんですが、それが…

△31馬
 玉の退路を防いでいる飛車をどかしに行く手です。これ、飛車を縦に逃げるといじめられるので、▲68飛と横に逃げるのが筋だと思ってましたし、また郷田さんもそう思っていたから玉の早逃げ&銀引きの構想に行ったんじゃないかと思うのですが、なんと羽生さんは…

▲44飛△43歩▲46飛△28馬▲48飛△37馬▲68飛
 単に▲68飛と逃げるんじゃなくて、合駒請求してから逃げました。これはむしろ後手玉が堅くなっちゃったんじゃなかろうかと思ったんですが…うあああなるほど、△41飛の反撃筋を消してるのか!!相手の反撃筋を絶ってしまう構想なのか、これは辛い。羽生さんって、当たりを打たせるのがうまいんですよね。
 しかしここで手番は後手に。ここで後手が攻撃に転じて…

△65銀
 ここがプロの見解の分かれた所。森下さんは「△4三歩を打たせた効果(後手の反撃筋を消した事?)より、キズがなくなったこと(後手玉が右に逃げられるようになった事?)の方が大きく見えます」。佐藤紳さんは「後手ペース」。しかし、僕の好きなハタ鎮さんは「先手有利」で、まったく見解が逆。ここからの羽生さんが凄くて…

▲55角
 うあああ、馬を消しに行ったよ、消すとどっちが得なんだ?△同馬▲同銀に…角が消えたからここで△94歩かな?そうなると…いやあ▲66歩があるのか!そこまで行っちゃうと速度計算が必要になるぞ。。で、最後の後手玉への迫り方が見えていたかどうかが、この▲55角の真意だと思うんですが…

△59馬
 角交換に行かずに速度勝負に踏み込んだのが郷田さんの選択。ここも深いです。結局、先手の角を消しに行こうが行くまいが、▲55の地点に角か銀のどちらかが来るので、▲63歩が発生するんですよね。▲55角はプロの方は誰も候補に挙げてませんでしたが、こう考えるともしかして凄い踏み込みだったのかも。また、この後に実現した▲63歩の最善の受けは、なんと金を玉から遠ざける△72金だったそうで。これは僕の棋力では絶対に選べません(・_・)し、郷田さんもそれが見えていなかったが故の△59馬の選択だったのかも。

 そして、最後は郷田さんとの寄せの速度勝負になったんですが、羽生さんは全部手抜いて一気に迫りました。ここでプロ棋士がようやく揃って「先手勝勢」といった場面で、女流棋士の香川さんが「本当に先手優勢なんでしょうか」みたいにtwitterでつぶやいたそうです。しかしこれは個人的にはちょっと香川さんを擁護したいというか、あの速度計算は決して簡単ではないよなあ…。

 というわけで、安易な手待ちとか、単純にその場その場で最善手を考えているというのではなく(いや、もちろん考えているんでしょうけど)、その後ろに凄い対局感があって、「角換わり相腰掛け銀の後手9筋不突き」というテーマを先手からどう咎めるか、という点で、棋譜が一直線につながっているのが凄いです。なんか、見れば見るほど鳥肌ものの棋譜。今の定跡進化のタイミングもあるんでしょうが、この王将戦、矢倉になっても角換わりになっても横歩になっても相掛かりになってもぜんぶ面白そうです(^^)。


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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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