第65期王将戦 挑戦者決定リーグ 糸谷哲郎 vs 深浦康市 (角換わり)

 A級順位戦よりも過酷なんじゃないかというほどのメンバーとなった王将戦の挑戦者決定リーグが面白いです(^^)。全勝は久保さんと糸谷さんだけ。その糸谷さんが深浦さんと対戦だったのですが、この凄すぎるメンバーの中では深浦さんと言えども比較的倒しやすい相手かと思ったのですが、とんでもありませんでした。

20151109王将65リーグ_糸谷vs深浦35手 35手目盤面図、角換わり相腰掛け銀から後手が9筋の歩を突き越したところ。相腰掛け銀はどうせ手待ちになるのだから、端の位は取れるものなら取っておいた方が良い、な~んて個人的には思ってました。定跡書でも、そういう説明をしていたものがありましたしね。しかしここからの後手深浦さんが凄かった!!

△62飛▲67金右△84角
 いや~、先手での自陣角はよく見るし、自分でもやっていたのであまり違和感がなかったのですが、後手から自陣角か!しかしこれ、桂頭を守るために打ったのだとしたら、少し勿体ないような…

▲68金寄△65歩
 なんと、後手が先着!!いや~なるほど、9筋の位を明け渡す事と引きかえに、先手は9筋で2手使うから、手数が逆転するのか。

▲同歩△同桂▲66銀△73角
 そしてここで角筋を変えたああああ!!いやあ、最初のありふれた盤面図から10手も進んでませんが、これは先手厳しくないかい?次の△46角がとにかく受けにくいです。▲47銀では4筋の歩を突かれて受けになってないし、▲48飛でもやはり4筋の歩を突かれたら馬を作られるところまで一直線、やはり受かりません。という事は他に代償を求める事になりそうですが、これは如何にプロ将棋が長時間と言えど、1日で結論を探すのは難しいんじゃないかと。深浦さんこれは見事、あまりに鮮やか過ぎて研究じゃないかと思いました(^^)。

 そしてここからも深浦さんの指し回しが素晴らしく、まるで絶好調時の森内さんかと見間違えるぐらいに、相手の手を全部消していく激辛の指し回し。先手にグスッとも言わさず潰してしまいました。結果、136手にて後手深浦さんの勝ち!!

 渡辺さんだけでなく、深浦さんも角換わり研究で素晴らしい実績のある人で、たしか角換わりを原動力に羽生さんからタイトルを奪った事があるほど。角換わり相腰掛け銀は研究がものをいう所があって、知らない筋に入り込むとコテンパンにやられてしまう事も。現在の竜王戦やこの将棋を見ると、糸谷さんは、渡辺さんや羽生世代のA級棋士という一流どころと正面から当たると、序盤研究では大体負け。また、自分が良さそうでも悪そうでも、逆転将棋を狙うような、かなり妖しい手を放ってくる気がします。この将棋でも、かなり難しい手を指していて、僕はどう応手してよいか分からなかったんですが、深浦さんが見事に切り返して「あ、なるほど」という感じで、むしろその妖しい手を放ったがために形勢を更に悪くしたように見えました。いかに豪腕と言えども、相手が間違えてくれないと将棋は逆転できないと言いますから、やっぱり序盤攻略は課題なんでしょうね。ここを克服しないと、本当に強い人にはなれないんだな…な~んて、糸谷さんの将棋を見て自己反省するのでした(^^;)。あ、そうそう、王将リーグのもうひとつの対局では、久保さんが羽生さんに敗れ、全勝がいなくなりました。う~ん、今期の王将リーグ、やっぱり面白いっす(^^)。。


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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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