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第46期新人王戦 第2局 菅井竜也 vs 大橋貴洸 (四間飛車穴熊)

 新人王戦って見た事がなかったんですが、奨励会の方が決勝まで上がってきていてビックリ!しかし相手は菅井さんなので、これはあっさり負けるかと思っていたら第1局を取ってしまいました(^^)。すげえ。奨励会3段の方と駒落ちで何度か対局させてもらった事があるのですが、ガチで強くてビビりました(^^;)。悔しいを通り越して、感動してしまったぐらいです。僕の体感としては、女流棋士よりも大駒1枚以上強いんじゃないかというほどの圧倒的な強さ。少し安心したのは、「これでプロになれないなら、プロってどんな強さなんだよ」と思ったのですが、この新人王戦やプロvsアマの対抗戦を見る限り、差は紙一重なんでしょうね。ああよかった。

 さて、この対局は…大橋三段、強ええええ!!いや~、序盤と中盤の入り口に難がある僕としては、序中盤で甘いところなくきっちりとした構想を描ける人は憧れなんですが、この対局がまさにそれ。プロから見たらまた違うんでしょうが、アマの僕が見る分にはもうプロ将棋となんら変わりませんでした。

20151014新人王_大橋vs菅井_四間飛車穴熊20手 20手目盤面図、後手菅井さんはなんと角道を止めたノーマル四間飛車を構想!いや~、この前のNHK杯の藤井さんといい、角道を止めた四間飛車破りは昔必死に勉強したので、連続で見れてうれしい(^^)。ノーマル四間、復興の兆しでもあるのかな?僕はここで▲66歩一択なのですが…

▲66銀
 お~、銀をあがりました!こういう指し方もあるというのは知っていたのですが、自分で指さないものだから興味津々。これ、どうなるんだろうか。

△64歩▲78金△52金右▲98香△45歩
 先手の大橋さんは居飛車穴熊。後手の菅井さんは囲いよりも先に角道を開けました!いや~、穴熊に組むなら先着されることを覚悟しないといけないと思うんですが、歩ではなく銀で止めたために、すでに先手指しにくそう。僕は穴熊の基本を渡辺本で学んだもので、「穴熊に行くなら序盤は戦いにならないように凌ぎまくる」事を心掛けているもので、やぱり▲66銀は指しにくいな。▲55歩で銀を追い返す?下がってくれればいいですが、△65銀と出られるといきなり大決戦。まだ右金が浮いているのでそれはちょっと怖すぎるか。大橋さん、どうするんだろうか…

▲57銀△77角成▲同金△22飛
 ええええ銀を引いた?!角交換を呼び込んだぞ、おっかねえええ!!菅井さんは角交換から向かい飛車に振り直し。いや~、この局面で角交換振り飛車に合流するとは思ってもみなかったよ。あれ、という事は…あああ成る程、それに合流するなら右金がまだ動いていないのはあながち悪い手でもないという計算なのかな?いや~、これは先手の構想が凄いな。きっと、角交換振り飛車なら破る自信があるという事なんでしょうね。

 角交換後がまた面白くて、角交換に引っ張り込んだ大橋さんの構想に嫌なものを感じたのか、なんと菅井さんも穴熊を構想、これで相穴熊の対抗形。先手の駒組みが出遅れているので、後手は美濃で囲いは早々に切り上げ、あとは桂を跳ねだしての穴熊崩しを構想してくるかと思ったんですが、これで戦争はこう着状態に。この膠着状態でも先手は常に工夫があって、「まずはがっちり」みたいな事はせずに、囲いつつ攻めを狙う手をちょくちょく織り込んできます。善悪は分からないんですが、将棋を作っているのは完全に大橋さんで、菅井さんはその対応に追われているように見えました。

20151014新人王_大橋vs菅井_四間飛車穴熊61手 そして61手目盤面図。互いに手待ちしながら、相手の形が悪くなった瞬間をついての仕掛け待ちという状況だったのですが、先手が飛車を29ではなく28に引いた瞬間…

△35歩▲26飛
 菅井さん、仕掛けたああ!!いや~、本当に一瞬のタイミングというか、要するに攻め合いになったら△37歩成が飛車に当たるタイミングを待っての仕掛けだったんでしょうね。細かいですが、このわずかなタイミングが戦局にどう影響するか…

△65歩▲同歩△62飛
 うおお、先手の飛車の横利きが消えた瞬間に、続いて6筋から仕掛けたああ!!いや~、やっぱりプロはすげえわ、手待ち合戦の本当にわずかな瞬間の電光石火の仕掛け…と思ったら…

▲24歩△65銀▲23歩成△25歩▲29飛△36歩▲33と△37歩成
 うわあああ、大橋さん、6筋を手抜いて攻め合いに行ったああ!!!てっきり▲77桂で守るのかと思いましたが、完全に駒の拾い合い。これ、先手間に合うのか?細かくは読んでませんが、でかい戦場が玉に近い先手がまずい気がするんですが…

20151014新人王_大橋vs菅井_四間飛車穴熊75手▲43と(75手目盤面図)

 75手目盤面図は、終盤の分岐点だったと思います。僕が後手なら、時間の許す限りこの場面を考えたいっす(間違えたら即死しそうなので(゚ω゚*)。。まず考えたいのは、角を見捨てて△47と▲44と△57と、みたいに駒を拾い合うとどうなるか。…▲55角が攻防になるのか、これは先手良い気がするなあ。じゃあ角を逃がす手から選ぶことになりそうですが、△88角成と角を切って一気に勝負をつけに行くと?▲同金上△76銀▲53と△67飛成▲同金△同銀に…いや~、これは難解ですが、かなりいい勝負になりそう。ただ、後手は一気に寄せきっちゃわないと、大駒全部渡して攻防手の雨あられを喰らいそうですね(^^)。菅井さんの選んだ手は…

△35角
 いや~、角を渡さず、銀取りにもあたっているという意味で、もっとも危険の少ない手でした。でも、そんなの当たり前ですね(^^)。こういう決戦模様になるとすぐ熱くなって勝負に行ってしまうのが僕の悪い癖です(゚∀゚*)エヘヘ。。今度は、先手大橋さんの正念場となりました。ここで▲68銀と引いているようではだめ…というか、△66桂が激痛か。▲53との攻め合いは…ああ、俺はアホか、角でただじゃん(最近この手のミスが多くて死にたいです)。じゃ、一手を稼ぐ常套手段という事で、▲46歩は?△47とが激痛と思いきや、▲25飛で根元の角が詰むのか。以下△57と▲35飛に…いやあ、後手の攻めが難しい。桂を攻撃参加させたいけど、先手の▲53とが速そうです。ああ、▲46歩は粘りの一手だな…とおもったら…

▲52と△同飛▲64桂
 先手、3手一組の桂馬のふんどしだああ!!いやあ、これは全然考えてませんでしたが、ここで飛車を抜きに行く手は速度的にどうなんだ?抜くなら金の方でしょうが、金を抜いたところで後手陣にはあまり響かない気が…

△57角成
 菅井さん、飛車を助けずに攻めに踏み込んだ!!いや~、これはシロウト目には後手良い気がするなあ。

 以下、穴熊崩しに着手した菅井さんに死角なし。116手にて後手菅井さんの勝ち!!

 いや~、面白かった!!すごく高度な将棋でした!大橋さん、プロ若手の中でも間違いなく強豪のひとりに数えられる菅井さんを追い込んでいました。しかし、手筋中の手筋の歩の突き出しで角を止める手を見送ったのは、何かのウッカリか、それとも止めても先手やっぱり駄目だったんでしょうか。あそこは精査してみたいですが、たぶんウッカリしているのはいつものごとく僕なんでしょうね(*゚ー゚)>。。羽生世代の方々が「今の奨励会のレベルは、昔より確実に上がっている」と言っていましたが、まさにそんな感じ。「中終盤はプロ級だが、まだ奨励会だから序盤が雑」とか、そういう隙が全く見当たらない感じで、素晴らしかった!いや~、明日から竜王戦だというのに、今日の仕事が終わらなくなっちゃったぞ。これから急いでガンバろう。


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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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