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第65回NHK杯 佐藤天彦 vs 郷田真隆 (角換わり相腰かけ銀)

 NHK杯は2回戦屈指の好カード、現タイトルホルダーとただ今タイトル挑戦中の棋士の激突です!これは楽しみ。やらなきゃいけない仕事があるけど後まわししちゃおう( ̄ー ̄)。それにしても、やっぱり天彦さんいいなあ。インタビューの受け答えもテキパキ、対局の挨拶も大きな声で、すごくいいっす。

20150913NHK_佐藤天vs郷田70手 さて、将棋はものすごい速さで進みました!開始10分ほどで60手超え(^^)。。いや~、僕なら時間を使って考えたい所が何か所かあったんですが、居飛車本格派のお二方にとっては定跡かひと目の範囲なんでしょうか。これは凄かった。盤面図は70手、ここまでは互いにものすごい速さだったんですが、ここからが凄かった!

▲65歩△75歩
 天彦さん、端を攻めるだけ攻めてからの戦線拡大!いやあ、▲13歩成を保留して質駒にしておくのがプロらしい、今取ったら端の攻めは切れてしまうから、王手&桂補充が激痛になる時を待つ、と。しかしそれに対する郷田さんの手が取らずに反撃!いや~、郷田さんだけでなく羽生さんも森内さんも、相腰かけ銀の後手でこの△75歩や△65歩の利かせを多用しますが、プロ的には反撃筋を先に作っておかないと後で間に合わなくなるというなんとなくの大局観なのかもしれません。しかし次の天彦さんの手もすごかった!!

▲66角
 うおお、打ったあああ!!いや~、これは矢倉戦で一時よく見た筋ですが、強烈な角のラインは作れますが、その角自体を生け捕りにされそうでもあって僕には指せない…。今日の将棋はこの角のラインをめぐるものすごい戦いになったのでした(^^)。ここでの三浦さんの解説が秀逸!要は▲32歩成が王手になるのが強烈なんですよね。更に先手には▲13歩成もあったりして、ところが後手は合駒しにくい。

△44歩▲28飛△34馬
 郷田さんはしっかり受けに行きましたが、これで受かってるのかどうか。えっと、▲同歩△同銀に…とか考えていたら、天彦さん、これまたビックリの手!いやあ、いったい何を狙ってるのか最初は全然わからず。しかしここでも三浦さんの解説が素晴らしすぎて理解。今日の三浦さんの解説は、最後の最後まで素晴らしかった(^^)。例えばここで受けずに△76歩みたいに行ってしまうと、▲13歩成△同歩で桂を抜かれて馬の紐を外され、以下は飛馬交換から一気にやられちゃう。う~ん、▲66角といい▲28飛といい、最近の天彦さんの強さが現れたような一着でした(^^)。

20150913NHK_佐藤天vs郷田83手▲44歩△同金▲13歩成△同歩▲45歩△同銀▲26桂(83手目盤面図)△同銀▲同飛
 しかしまだまだ続く天彦さんの波状攻撃!今度は桂を補充してからの桂フン狙い。郷田さん、かなり早く指して受けてますが、何で取るかも難しいし、取り間違えると一気に両取りや空き王手が入るので簡単じゃないと思うんですが(^^;)。ちょっとこの辺から、「あら、実はすべての攻め筋を読み切らないといけない受け局面を指し続けている郷田さんは凄いんじゃないかい?」と思え始めてきてました。しかし最後の桂打ち、これも思いっきり狙い筋がありますね、馬を逃げると▲45銀が激痛。なんか、ひっかけだらけの筋を指してくるので、駒落ち将棋の上手の指し手みたいです。

△56銀▲同歩△35銀
 しかし銀桂交換となったところで遂に後手の手番!84手目にしてようやく後手の反撃!!…と思いきや、郷田さん一回受けました。感想戦で郷田さん自身は「どこかで△76歩を入れておきたかった」なんて言ってここを反省していたのですが、いやいやどうして銀で受ける手は見ていてとても納得できたというか、後手はなんとか33の垂れ歩を抜きに行きたいと思うんですが、これが簡単じゃない。金で抜きに行けば後手右辺ががら空きになるので△75角以下が受けにくくなりそう。馬で抜きに行けば今度は▲36飛で利きを集められてヤバそう。というわけで、明確に良くなる攻め筋が見つけられないなら攻めに行くのは勝負手になってしまうので、△35銀で一度守っておくのが最善になる、という判断だったんじゃないかと。

▲25銀△45馬
 この天彦さんの銀打ちの反撃もすごかった!指された瞬間「あっ!!」と声が出てしまいました(^^)。△同馬▲同飛は明らかに悪いし、攻め合いはとてもじゃないけど先手玉が遠すぎるので馬を逃げる一手。しかしどこに逃げるか。郷田さんは45に逃げました。いや、ここは垂れ歩を抜きに行く絶好のチャンスかと思ったんですが、ここでまたしても三浦さんの解説が素晴らしかった。ぼんやりとしか覚えてないんですが、要は△33馬で抜くと▲13香成△同香で歩を補充されてからの▲34歩(銀?)がうるさい、という事みたいです。

20150913NHK_佐藤天vs郷田91手▲36銀(91手目盤面図)△同銀▲同飛
 いやあ…これはマジで天彦さん強いと思った一着。これ、思いつきますか?飛馬交換は先手の得という形勢判断が出来ていなかったら、絶対に思いつかない筋なんでしょうね。だからこれは銀で取るしかないですが、しかし次の同飛車がまたすごい。これも△同角と取ると▲44角が激痛。僕はこれが見えていなかったので、ここで頓死でした(゚∀゚*)エヘヘ。いやあ、よくぞこれだけ際どい局面を思いつくもんだわ、すげえ。

△34歩▲46飛△同馬▲44角△43銀
 ここは逆に郷田さんが凄いと思った局面。結局角を走られることになっちゃうんじゃん…と思いきや、飛車を抜いた瞬間に馬の残る場所が変わっていて、これが68の金に当たっている次第。あああなるほど、これは1段飛車を入れてから馬霧からの銀の割打ちとか、2段飛車から直接馬を斬りに行く手とかにいきなり着手できるというわけか。

▲32歩成△同玉▲11角成△76歩
 天彦さん、角の打ち込みから30手近く狙い続けた▲32歩成~▲11角成が実現!しかしその瞬間に郷田さんの反撃!ここからもすごい将棋が続いたんですが、もうこの時に優劣はついていたんでしょうね。感想戦では後手玉に詰みがあったかも、なんてやってましたが、さすがは詰め将棋が猛烈に強い三浦さん、よくぞあんな金打ちを思いつくもんだわ。。そしてここから100手以上を受け切った郷田さんが一気にまくり、152手にて後手郷田さんの勝ち!!

 いや~、これはメッチャクチャ面白い対局でした!相腰かけ銀で後手が左銀を繰り出しての桂頭攻めは研究したことがあるんですが、うまくいかないと結論していたもので、まずはそこにびっくり。それから天彦さんの驚異の攻撃術と、反撃筋を残しながらそれをすべて受け切った郷田さんの受けの強さにしびれました。やっぱり攻め将棋は先に駒損するので、同等以上の実力の人と対戦すると受け切られて一気にまくり、という結果になりやすいのかなあ。2回戦屈指の好カードは、さすがに名局でした(^^)。郷田さん、強い。。



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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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