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第28期竜王戦 挑戦者決定戦 第2局 渡辺明 vs 永瀬拓矢 (矢倉 脇システム)

 竜王戦挑戦者決定戦3番勝負の第2局をやってます。ただいま終盤ですが、この前の王位戦最終局に続いてこれも凄い!どちらも天才なんじゃなかろうか。手をひねり出し、まずい筋を消し、悪そうな局面では複雑な局面を作り出し、ここぞという所では時間を使って考えに考え抜いて手を作る。ものすごい棋譜、大名局じゃないでしょうか。見ていて涙が出てしまいそう。ここまで来ると、どちらにも勝って欲しいです(o^ー^o)。

◆◆◆◆◆◆

20150831竜王28挑決2_渡辺vs永瀬_矢倉脇システム75手 今日の将棋は矢倉脇システム。最近は矢倉になると先手が脇システムを選ぶケースが増えている気がしますが、先手の勝率はそこまで良くない気がします。それでも選ぶというのは、それだけ先手番の矢倉が苦労しているという事かも。そして、相棒銀のような形になって、75手目盤面図でいよいよ終盤という感じ。矢倉は開戦までの駆け引きが凄すぎる(^^;)。。この盤面図、後手は玉形が悪い代わりに攻撃態勢は十分、先手は守りの形は悪くないものの挟撃形を作られて受け切れるかどうかという感じ、攻めはちょっと出遅れた、みたいな感じでしょうか。これは、ここまでに先手渡辺玉が矢倉城に入ったり出たりしたので、実質2手損したのが大きかったかも。この盤面図で僕が凄いと思ったのは後手の47の歩。これ、永瀬さんが手裏剣で打ち込んだものですが、これはうまいと思いました。ほら、飛車の利きを逸らすか、と金を作るために78に歩を垂らす事があるじゃないですか。あれの応用じゃないかと思うんですが、これは僕には思いつかなかったもので、垂らされた瞬間は「あっ」と声が出てしまいました(*^_^*)。ここから…

△37歩成▲同飛△48歩成
 後手はこれで挟撃態勢が整いました!しかし、3筋の歩の成り捨てをしたために、先手飛車筋が後手陣に思いっきり突き刺さってます。いや~、これは先手から何かいい攻め筋はないんだろうか。

▲57金
 うおお、ここで攻めずにいったん守るのか?!しかもこの金寄り、ただでさえ重くなった角筋を更に止めることになるので、ちょっとどうかと思ったんですが…ああなるほど、後手が駒切れしている以上、と金の寄せはこれで止まるのか。う~ん、この守りの筋も勉強になりました(^^)。

△33桂▲同桂成△同金寄
 いや~、これも指された瞬間にビクッとしてしまいました。いや、これは踏み込んだ手というか、最近は終盤で知らず知らず踏み込めなくなっている僕にとっては「うおお、すげえな」という選択でした。だってこれ、先手の攻めを督促しているようなものなので、読みを入れてなくては怖くて指せないと思うんですよね。でも、これが上手くいくのなら、玉を広く出来ると同時に玉頭に厚みを築くことが出来、更に駒台を賑わすことが出来て自分から寄せに行きやすくなる、という事でしょうね。いや~、これは永瀬さん見事なのか、それとも負けをはやめたか…。それにしても、△33同金寄が速かった!これ、金か銀かはそれほど簡単じゃないと思うんですが(^^)。

▲34歩△43金寄▲45歩
 ここもまったく意外というか、僕の予想はこれでもかというぐらいに当たりません(゚ω゚*)。僕は▲34歩に代えて絶対に▲45桂だと思ってました。なぜなら、▲34歩の打ち込みは自分の銀が活用できなくないり、飛車筋も止まって重いから。昔、四間飛車破りの急戦棒銀を勉強した時、棒銀は捌けなくなったらその時点で負け、というのが身に染みてるんですよね。でも、なぜ▲34歩か。これは攻めの問題じゃなくって、通らない角筋を通さないと、と金の寄せが厳しいと思ってるんでしょうね。う~ん、将棋はこの攻防の計算が面白いと同時に難しい。
 しかしその代償に決まった▲45歩、これが今日の勝敗を左右しそうな気が。攻め合いになった時って、歩で矢倉城の金駒を2枚抜けるとめっちゃくちゃ大きいんですよね。仮に2枚替えでもお釣りがくるぐらいに得になる事が多いというか。

△86歩
 うおお、永瀬さん、銀取りを手抜いて攻めあいにいったああああ!!!!
マジかこれ、ここで踏み込んだという事は、読み切ったか、悪いと見て勝負に行ったのか。ここも大きなポイントだった気が。

▲同歩
 ここの渡辺さんの▲86同歩は普通すぎるぐらいに普通というか、これを取らないと大概悪い事が多い気がするんですが、しかしこの場合は先手からの歩の攻めと、後手棒銀なので95みたいないい所に桂を打ち込みにくいという事もあるので、代えて▲44歩の攻め合いにしたらどうだったんでしょうか。というか、ここはもう攻め合いなので、▲44歩の攻めで間に合うかどうかから僕は考えていたんですが、▲44歩△87歩成▲同金で、以下仮に単純な攻め合いだとすると、△86歩▲同銀△同角▲43歩成…いや、これは先手陣が危険すぎますね。いや~、攻め合いだと後手が良さそうなのか。というわけで、やっぱり先手が一度受けに回るのは仕方ないんですね。

20150831竜王28挑決2_渡辺vs永瀬_矢倉脇システム88手△85桂打(88手目盤面図)
 うおお、更に攻めを繋いだあああ!!!しかしこれ…歩で取れば更に△同桂でこれが激痛は分かりますが、今度こそここで先手が攻め合いに行くと?▲44歩△77桂成▲同角△同角▲87歩に…いやあ、ここから後手はどうやって手を繋ぐんだ?単に馬を作る?69に銀か角を打ち込む?ここで手を戻す?う~ん、なんか読みぬけてるのかなあ、これは無理攻めじゃないのか?

▲67金寄△77桂成▲同金△58と
 うおお、渡辺さん、ここも守りにいった!いやあ、この局面だけ見れば良い手なのかもわかりませんが、今日の渡辺さんは玉の出し入れに金の反復横跳びなどで、手損が大きい気がします。しかしこの受けも思いつかなかったというか、▲57金でと金を止めに行った以上は、負けてもそれで行くものだと思っていたので、やっぱり見えなかった(^^)。。僕だったら、先手も後手でも2~3回負かされてるな。。

▲44歩△86銀▲同金△同角▲同角△同飛
 ここでようやく先手待望の▲44歩!!しかし…永瀬さん、なんとこれを手抜いて△86銀から攻め合い!!いやあ、これは相ゴマ問題どころか、次の△69銀が厳しすぎて、もうダメなんじゃないかい?

▲87歩△69銀▲43歩成△78銀成▲同玉△69角
 ああああ、これは必至だわ。。というわけで、104手にて後手永瀬さんの勝ち!これで対戦成績は1勝1敗の五分、勝負は最終局にもつれ込みました!!

 いや~、これもすごい将棋でした!出遅れながらも勝負形に持って行った渡辺さんがまず見事。また、永瀬さんの踏み込みが凄かった!先手の守りに限っても、と金を一路遠ざけたままが良いのか、どうせ捌けなくなった先手角だから、後手の角桂という前に利かない攻め駒での攻撃というのを見越して、後手の手に乗って角を77に持ってきたらどうだったか…などなど、見ていてものすごく面白かったです。またこれに先手からの▲44歩の攻め合いに踏み込めるタイミングがあったか、もしあったならそれはいつだったか、なかったなら▲34歩に代えて▲45桂から銀を活用しに行けなかったか…など、見ていてものすごく考えさせられる、見事な棋譜だったと思います。こうなったのも、序盤から中盤に入っていくところの攻防、特に互いの読みが素晴らしかったからだと思うんですよね。
 これはいい将棋を見せてもらいました。面白かったああ!!!


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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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