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第56期王位戦 第3局 広瀬章人 vs 羽生善治 (横歩取り△33角85飛)

 永世竜王への挑戦がならなかった羽生さんですが、しかしタイトル戦は続いています。絶賛開催中の王位戦は羽生さんの2連勝でスタートとなりましたが、果たして第3局はどうなりますか。戦型は横歩取りですが…おおお~、△85飛型だああ!!僕が将棋の勉強を始める少し前は、横歩は△33角85飛全盛だったみたいでした。だから、僕が横歩の勉強を始めたばかりのころの最新の定跡書は、横歩スペシャリストの野月さんが書いた本も、最近ついに頭角をあらわしてきた稲葉さんが書いた本も、△85飛を結構大きく扱ってました。ところが僕が横歩の勉強を始めたころは△85飛破りがかなり浸透してきていて、僕にとってのそのとどめが何年か前の▲羽生‐△渡辺戦(棋聖戦だったかな?)での羽生さんの△85飛破り。これが強烈で、渡辺さんが瞬殺されるという驚異の攻め潰し。というわけで、僕の横歩△33角85飛破りは、今でもその時の羽生さんの構想がメイン。そんなわけで、△85飛を抹殺した張本人のひとりである羽生さん自身が、△85飛を指すのはちょっとビックリでした。

20150805王位56-3_広瀬vs羽生_横歩22手 で、1日目は…すげえ面白い!!いや~、超一流同士の対局って、やっぱりいいですね!22手目盤面図、僕は後手で△85飛型は指さないので、この形を眺めるときは常に先手目線。最初のころは▲33角成~▲96角の筋一辺倒だったんですが、どうもこれがうまくいかない。というわけで、ここでは▲62玉か▲52玉のどちらかしか指さないのですが…

▲77角(23手目)
 いや~、これは定跡を知らなくたっていかにも指したくなりそうな手だし、また実際によく見るんですが、自分で指さないものだからまったくのうろ覚え(^^;)。おs、この機会に覚えてみて、先手を持って指せるかどうかを見極めよう!

△62銀▲68銀△51金▲69玉
 後手は△41玉型の中原囲い、先手は69に玉をもぐりました。なるほど、先手がこう指すことになると、既に23手目▲58玉や▲68玉には合流できないですね。

△74歩▲59金△73桂▲48銀
 後手は△74歩73桂という、横歩中原囲いの典型的な攻め筋を作りました。一方の先手は、なんだかちょっと変わった左美濃みたいな感じ?いや~、級位者だったら先手陣をつぶすのに手間取ると思うので、これは先手指しやすいと思いますが、実際のところはすでに攻撃態勢を築いている後手のほうが指しやすい?

△65桂
 うおお、羽生さん、いきなり桂を跳ねたああ!!…な~んて驚きましたが、しかし跳ねられてみると、この形、どこかで見たような気も。しかしこの桂、すぐに負担になっちゃわないのかしら。先手の選択は、ここで▲33角成と踏み込んで角交換か、あるいは▲66角△同角▲同歩で手順に桂取りをかける順か。

▲66角△同角▲同歩
 広瀬さんの選択は後者。いや~、この桂取りを受けるにはひとつしか手がないと思うんですが…

△44角
 これで飛車取り&桂を取られれば歩の壁がなくなって▲99角成があるという両狙い。しかし、この中盤でこんなに際どい指し方をすることになるのか、いかにも横歩的な一手バッタリのおっかない将棋だなあ。…よし、やっぱり僕は、△85飛型に対して23手目▲77角は指さないことにしよう(^^)。

◆◆◆◆◆◆
 そして、この将棋の本当のすごさは終盤でした。今期一番の驚異の終盤ではないでしょうか?!羽生さんも広瀬さんもとんでもない凄まじさだったのですが…

20150805王位56-3_広瀬vs羽生_横歩104手 104手目盤面図、羽生さんが金取りに桂を打ち込んだところ。この桂の打ち込み自体が素晴らしくって(しかし感想戦では代えて△25桂で後手はっきり良かったとのこと。う~ん、将棋ってムズカシイ)、打ち込んだ瞬間は一瞬「え、紐もついていないし両取りでもないのに?」とか思っちゃいました。アホです。これ、▲77金は…ああそうか、△48銀が激痛なのか。それにしても、後手陣もメッチャクチャ危ないし、これは速度がよく分からん。普通に考えれば▲78金ですが、その前に王手を入れて手の交換をして先手は攻めの形を進めておくかな?

▲14香△13歩▲15桂
 というわけで、金を逃げる前に先手は手を作っておきました。しかしここで後手に手番を渡すので…

△38金▲27飛△88桂成
 羽生さん、おっかねええ~!!挟撃形を作りますが、これは後手玉の速度が見えてないと恐ろしいなあ。…とりあえず、どちらも詰めろじゃないですが…

▲25歩△36飛▲23桂成△同玉▲24歩△32玉▲23歩成△43玉▲36歩
 いやあ、広瀬さんの▲25歩も見事!△同歩と取ると?…金とって歩で叩いて▲63角成か、これは取れん。というわけで羽生さんは攻めの拠点となっている先手角を外す飛車切り。で、広瀬さんは飛車を外す前に決めるだけ決めてから飛車を抜きました。…というか、先手詰めろだったから王手するか飛車抜かないとやばかったじゃねえか、あぶねえええ。。私なら頓死してたかも(^ロ^;)。。

20150805王位56-3_広瀬vs羽生_横歩120手△78角(120手目盤面図)▲59玉△48銀▲同銀△56角成
 いや~、これもすごい踏み込み。後手も後手で▲61角で必死なので詰めろ逃れの△26歩と打ち込むとばかり思ってました。で、取ってくれれば△78銀から詰ませられそうですしね( ̄ー ̄)。しかしそうではなくてここも踏み込み!!う~ん、羽生さんや康光さんの踏み込みは、谷川さんからの流れを汲んだ終盤の指し方という気がします。僕は読み切れていないだけでなく、ビビり屋なのでこれは指せない…。それにしても、角を成り銀を抜きながら先手玉頭を押さえて、しかも自玉の上部脱出も可能にするというこの構想、羽生さんすごいです。僕はこれで後手勝ったと思ってました。が…

▲61角△52桂▲58飛
 ケツから角を打って王手しつつ後ろへの出口をふさがせるのは理解できます。問題は…▲58飛?いや、これはなんとおっかない反撃筋を作るんだ、広瀬さんすげえ。しかし、これは△67銀で馬に紐をつけつつの詰めろをかけて勝負あったんじゃ…

△67銀▲同飛△同馬▲53桂成△同銀
 いやあ、こうなってみると結構危なっかしいな…。しかしここで後手の馬が34の利いているのが素晴らしすぎる。これ、▲34銀が通らない以上、後手玉は寄らないんじゃないかい?いや~、際どすぎる終盤を1ってが地なら踏み込むというのが、谷川高速流から羽生世代へ受け継がれた将棋革命だったんだな、すごいものを見せてもらいました。さて、飯食いに行こう。と思ったら…

▲53同飛成
 えええ~~、広瀬さん、飛車を切ったあああああ!!!!!これは無理攻め?それとも寄ってるのか??ええっと…

△同玉▲54歩△43玉▲52角成△同玉
 …いやあ、信じられん、歩で頭を押さえ、角を捨てて玉を下段に落としたぞ、これは完全に詰将棋じゃないかい。

▲53銀△同金▲同歩成△同玉▲54歩
 あああ~、またも頭を押さえられたああ。。

 以下、しばらく進みましたが、どうもこれが長手数ながらも必死の模様。というわけで、147手にて先手広瀬さんの勝ち!!ええっと、桂捨てから飛車捨ての時点では既に必死っぽいから…27手詰めぐらい?いやあ、プロの中でも詰め将棋力がすごい広瀬さんの本領が発揮された終盤でした。う~ん、この終盤力はすげえ、鳥肌立ってしまったよ。。また、敗れはしたものの1分将棋であんなすごい寄せ筋と玉の脱出口を作り出した羽生さんの構想力と読みの深さもすごかった!!

 いやあ、この終盤をリアルタイムで見れたのはよかった!!これは大名局じゃないでしょうか。あと、最近の佐藤康光さんもそうなんですが、羽生世代の人たちは、終盤でもう少し安全な勝ち方に行ってもよさそうなのに、ものすごい踏み込み方をしてしまうのが、ちょっと裏目に出てる気がします。いや、自分に勝ち目が出た瞬間に踏み込むというのはもちろん最善だと思うんですが、全盛期よりも少しだけ読み力が衰えてきているのかも。そして羽生さん、超絶好調だったのが、ちょっと負けが続いてしまいました。少し調子を崩したかな?

 いや~、それにしても、プロ強豪の対戦はやっぱりすごいですね。こんな面白い終盤を見ることが出来るんだから、将棋をやっていてよかった(^^)。。


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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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