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第65回NHK杯 谷川浩司 vs 阿部健治郎 (横歩取り)

 夏の高校野球、西東京大会の決勝がものすごい劇的な展開、5対0で負けていた早実が、8回の1イニングで大量得点を入れて試合をひっくり返しました!いや~、数日前の神奈川県大会の横浜vs横浜隼人も劇的な展開でしたが、やはり駒をたくさん使う勝負事は面白い(^^)。。というわけで、今日のNHK杯は高校野球を観ながらチャンネルを切り替えつつの観戦。山は中盤…だった気がします(ながら見だったのでいいかげん( ̄ー ̄))。

20150726NHK65_谷川vs阿部健_横歩26手 まずは26手目盤面図。横歩ではありがちな形です。しかし、後手の囲いは本当に△72銀型一辺倒になってきたな…。普通に中住まいに囲うならここで▲48銀だと思うんですが、先手谷川さんは…

▲56飛
 おお、最近はこの中央狙いが流行なのかな?最近も見た気がしますが、これって2筋は面倒な事にならないんだろうか。

△24飛
 だよな~、取りあえずは飛車を回して歩を使わせたいところですよね。と思ったら…

▲28銀
 あら、谷川さん、歩を節約して銀を2筋に回しました!いや、これはまずいだろ、角が質駒だし、△23銀型の餌食になるぞ…

△34銀▲75歩△88角成▲同銀
 いや~、後手の狙い通りの進行ですが、さすがプロだと思ったのが先手谷川さんの▲75歩。角交換はオッケー、先に飛車の逃げ場と8筋攻めの筋を確保しておくわけですね。衰えたとはいえさすが光速流。この時点で優劣はあまりないかもしれませんが、先手は守りにくい形になった気がします。つまり、遡って▲28銀はどうなのかなあ。さらにさかのぼると、やっぱり▲56飛は難しい狙いの気がします。桂を跳ね出すところまで行けばいいですが、その暇がないし、歩頭飛だしなあ。

20150726NHK65_谷川vs阿部健_横歩42手 で、ここからが横歩取りの恐怖、大駒の捌き合いです(^^;)。これが難しいんですよね、少しでも間違えると一気に形勢が傾いちゃう、みたいな。そして飛車角総交換となって最後の角を取りきる場面が42手目盤面図。まさにここが勝負どころだった気がします。感想戦でも、ここを精査してました。この馬を取れば大駒の総交換が完了ですが、玉と金のどちらで取るかが悩ましい。どちらで取ってもただでは済まない局面、取り切った後の飛車の打ち込みに対するカウンターまで考えたい場面なので、ここは早指しでさえなければ1時間ぐらい使って考えたいところ。ここで谷川さんは…

▲47同玉(43手目)
 玉で取りました。で、この後どうなったかというと…

△49飛▲58玉△29飛成▲56角
 ここの攻防、先手は苦しいながらも見事な受け。▲56角は見えなかった、すげえ。これがあるから43手目は同玉だったのかも。しかし先手の波状攻撃は続き…

△26歩▲36銀△44桂
 ああ、桂フンを喰らってしまった。。両取り以上に、龍を働かされてしまうことになったのが激痛じゃないでしょうか。この辺りでは既に後手よしになってたんじゃないかと。

 さてそうなると43手目ですが、あれは玉でなくて金で取ったらどうだったか。まさに感想戦でやってたやつですね。どのみち飛車の打ち込みは飛んでくるわけですが、横歩中住まいの最大の脅威である龍の成り込んでの大暴れを何とかするとすれば…

▲47同金(43手目)△28飛打
 まあ、ここまでは仕方なし。

▲48金
 27の銀を犠牲にしてのこの金引きは、本譜で谷川さんが放った▲56角の筋があるからこそ。銀を犠牲に龍の暴れを防ぐという構想です。56角が銀取りと29に利くのが見事な攻防になるんじゃないかと。

△29飛成▲56角△27龍▲34角
 もしこうなったら後手の方が速いんじゃないかと。しかしこれは都合の良い展開で(^^;)、仮に△29飛成に代えて先に△27飛成なら?…やはり▲56角で、次に後手は?いや~、後手は結構指し手が難しいんじゃないかと。この角をいじめに行くとしても、角を38に引かれたら、後手は龍を敵陣に入れて暴れる事が出来なくなります(先手もそこから速い攻撃がなくなりそうですが^^;)。

 結局、この中盤を制した阿部さんが以降は見事な指し回しで、82手にて後手阿部さんの勝ち!!
 勝負の分かれ目は大駒の切り取り方という、横歩でよくある「一手間違えるといきなりピンチ」の42手目に対する応手にあったんじゃないかと。でも、早指しで中盤の難所を読み切るのは不可能だよなあ。。ここは指し運もあったかも。全部読むのは無理なので、マズい筋がある方を避けるという消去法的な指し方になる部分があっても普通でしょうから。僕は▲56角自体が見えてなかったので、どちらにしても先手を指していたらフルボッコでした(゚ω゚*)。あと、序盤の、先手から指しにくい形にもって行ったのは、これがNHK杯だったからかもしれません。本当の研究手は順位戦に取っておきたいでしょうから、調べてみたい順に踏み込んだという事だったのかも。


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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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