第56期王位戦 第2局 羽生善治 vs 広瀬章人 (角換わり相腰掛け銀)

 猛烈に仕事が忙しい上に、暑くて倒れてしまうそうっす(^^;)。現在、竜王戦挑戦者決定トーナメントで永瀬vs佐藤康の大熱戦が繰り広げられていますが、その前に見逃していた王位戦第2局を観なくては…。。う~ん、この夏は全然将棋が見れなくなるかも知れん。

 さて、王位戦第2局は羽生さん先手で角換わり腰掛け銀。相腰掛け銀と言っても色々な形があるわけですが、今回面白かったのは後手の広瀬さんが△73歩保留&65歩突き越し&穴熊に出た事。実は最近僕も後手角換わりになると△73歩保留を多用しているんですが、穴熊は指さないなあ。さすがは振り穴で一世を風靡した広瀬さん、自信のある穴熊戦で羽生さんに一矢報いようという感じかな?ただでさえ仕掛けの難しい角換わり腰掛け銀ですが、穴熊に潜られてしまうと余計に厄介なので、無理にでも先手は攻めなくてはいけないのかも知れませんが、ここがちょっとビックリでした。

20150721王位56-2_羽生vs広瀬_角換58手 58手目盤面図、後手は穴熊に潜る事に成功。また、ひとつ注目なのは羽生陣右辺の陣形で、金も飛車もひもがついてないゆる~い感じかと思いきや、これが綺麗に角の打ち込み場所をすべて消している!!途中手待ちの展開になったので出来た技ですが、これは覚えておこう(^^)。でもって、ここから…

▲64角△52飛
 羽生さん、△65歩型の弱点の64のスペースに角を打ち込みました!このスペースに角を打ち込めることは分かってるんですが、問題はその角を捌けるかどうかなんですよね。広瀬さんは53を守る△52飛。これで打ち込んだ角は撤退しかないような気がするんですが…

▲53桂成
 うおおおおお、なんだそりゃあああああ(゚ロ゚ノ)ノ!!!!
△同金で桂がタダじゃないのか?!いや~、羽生さんが指したからビビりまくりですが、もしこれを俺が指したら絶対に笑われるぞ(^^;)。。でも…これが成立するなんて事があるんだろうか。。

△同金▲同角成△同飛
 踏み込んだからには角を切りますよね。で、先手はここからどう攻めを繋ぐか…

▲64金
 これで一応飛車銀の両取りですが、飛車を引かれて銀だけ取っているのではソロバンが合わないのでは?いやあ、ちょっと考えられないな、ここまで見ても桂成りが成立しているとは到底思えないぞ…

20150721王位56-2_羽生vs広瀬_角換67手△51飛▲64金(67手目盤面図)
 うわ、羽生さん、普通に清算しに行ってしまった…ええっと…あああああああああ!!!!やっとわかった!!△64同飛と行ってしまうと▲43銀と打ち込まれて潰れなのか!!うおお、信じられん、神がかりの踏み込みを見てしまった、鳥肌が立ってしまったよ。。

△42歩
 というわけで広瀬さんはここで歩を打って銀の打ち込みを消しました。う~ん、もしかすると広瀬さんも桂成りの時にはまだ気づいてなかったんじゃなかろうか。

▲43銀
 うおお、それを無視して銀の打ち込み!!これもちょっとゾクッときました。。なんという攻め潰し、これ、後手はもう受からないんじゃないか…

 以後、広瀬さんは穴熊の弱点の銀の腹になる32をぐりぐりいじめられ、と金攻めでフルボッコ。形作りすら出来ずに攻め潰され、117手にて先手羽生さんの勝ち!!羽生さん、強すぎる。。

 いや~、これは鳥肌モノの棋譜、とんでもない攻め将棋でした。これはすごい。。あんな桂捨て、誰だって早い段階で読み進めるのを止めそうなもんですが、それでも読み進めたというのは、羽生さんはなにか「いけるかも」と引っかかる所があったんでしょうね。その嗅覚が凄すぎる。王位戦、これで羽生さんが2連勝ですが、星の差以上に、広瀬さんはこの負け方は尾を引くんじゃないでしょうか。もう、実力差を見せつけられたような圧殺劇ですから。はぶさん、すげえええええ。。。


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Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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