第56期王位戦 第1局 広瀬章人vs羽生善治 (横歩取り△33角84飛戦法)

 始まりました王位戦!これで羽生王位4冠は棋王戦と王位戦の掛け持ちです、これはきっついなあ。豊島さんに広瀬さん…とうとうタイトル戦も羽生さんに若手が挑むという形になってきました。ここで羽生さんが崩れると一気に世代交代なんでしょうが、この前の棋聖戦を見る限りでは、そう簡単には崩れない気がするなあ。そして戦型は…横歩取りです!タイトル戦で横歩を見るのは久しぶり?最近は稲葉さんの横歩ばかり見ていた気がしますが、電王戦の印象が強いだけかな?
 横歩取り…級位の頃、僕は横歩取りの勉強が全然間に合わず。で、どうしていたかというと…大雑把な狙い筋の幾つかだけをバクッと把握しておいて、あとはタイトル戦で飛び出した手をそっくり真似してました( ̄ー ̄)。そんなものだから、僕の横歩は羽生&渡辺型、といえるかもしれません。そんな羽生さんの後手番横歩は久しぶりに見る気がします。

◆◆◆◆◆◆
 うう、仕事が忙しくって全然観れませんでした(T_T)。終わった翌日の今ごろになって棋譜を追いかけているところですが…いや~、これは凄まじい。横歩は自分で指すと、勝つ時は派手に勝って「あれ?俺って横歩に向いてる?」な~んて調子に乗る事もあるんですが、負ける時は派手にすっ転んでボッコボコ。自分にしても相手にしても、横歩ってうっかりっぽい手が出やすい気がするんですよね。そんな横歩で、羽生さんも広瀬さんも如何にも危険そうな形のまま指し続けるから凄いです。特に後手羽生さんの飛車なんて、えらく危なっかしい所をウロウロしているのに捕まらない。また、棋譜中継の解説でも、いったいどうなってるんだか分からない所で、プロから「後手やや有利」とコメントが出るのも凄い。いや~、僕には形勢不明以外のなにものでもないというか、強いて言うとしても後手まとめにくいようにしか見えなかったんですが(^_^;)。。もう、形勢判断力がプロは段違いなんしょうね。

20150707王位56-1_広瀬vs羽生_横歩65手 形勢判断といって驚いたのは、中盤の羽生さんの構想。盤面図は65手目。この局面に辿り着く前が、後手が42という場所に潜った角を使うために危険な△54歩を指してハッチを開けたという流れがあったのですが、ここで羽生さんの指した手が…

△64歩
 えええええ~~~自分から角の退路を絶っちゃうのか?これは…2枚換え?!例えば矢倉戦での守りの金駒2枚を抜きに行く2枚換えとかなら踏み込めますが、角と桂香の2枚換えは普通構想しないだろう…。これが終盤で明らかに自分が良くなる2枚換えなら分かるのですが、この状況でこんな構想を立てるのか、信じられない。

▲76銀△98歩▲82歩△同玉▲98香△97歩▲87金△77角成▲同金△98歩成
 うわあ、本当に角と桂香の2枚換えだよ…。あとづけで理屈を考えれば、働きの悪かった角を捌き、合せて相手陣を弱体化させつつ守りの金駒を孤立化させ、仮に角を渡したとしても自陣は美濃囲いで耐久力があるから全体のバランスとすればこちらが良いだろう…みたいな判断なのだと思いますが、これを構想できる人が、アマチュアでどれぐらいいるでしょうか。しかも、これで本当に後手は良くなったんでしょうか、僕の棋力ではまったく形勢判断が出来ません(&p゚ω゚*)。。

 しかしこのオソロシイ構想の直後、広瀬さんは羽生さんに角金両取りの桂フンを喰らって、あとは完全な後手ペース。結果、122手にて後手羽生さんの勝ち!最近の羽生さんは強い、強すぎる。。

 これで羽生さん先勝、ただし王位戦は2日制のうえ7番勝負という長丁場なので、まだまだ分かりません。広瀬さん、今日は中盤で幻惑されてしまいましたが、終盤の叩き合いになったら広瀬さんの終盤力は脅威。なんとなく、いい王位戦になる気がしてきました(^^)。。


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Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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