第28期竜王戦 決勝トーナメント 千田翔太 vs 斎藤慎太郎 (角換わり相腰掛け銀)

 竜王戦の決勝トーナメントが始まりました!!この決勝トーナメントが2年連続で大白熱だったんですよね(^^)。。さて、その初戦は…おお~、若手超強豪同士の対決だああ!!!電王戦完勝の斎藤さんに、羽生さんなど大物棋士を破る超独創将棋の千田さん、いずれ何かのタイトルを取る棋士になると思ってます(^^)。

20150626竜王28TN_千田vs斎藤慎_角換相腰掛銀36手 戦型は角換わり相腰掛け銀だったんですが、やはり曲者の千田さん、「おっ?早繰り銀か?!」と思わせるような順から組んだり、かなり序盤から神経戦になりました。そして36手目、相腰掛け銀同型…かと思いきや、9筋の歩を突き合ってません。いや~、これは先手の作戦勝ちなのか、それとも先手悩ましいのか…同形腰掛け銀に近い形に誘導できたという意味では先手指しやすいと思うんですが、その形を目指して▲96歩と指すと、手抜いて後手が先着してくるかもしれないしなあ。でも仕掛けると終盤で玉が狭くてあっという間に詰まされるかもしれないしなあ。

▲45歩△同歩▲24歩△同歩
 千田さん、9筋の端歩を突かずに仕掛けたあああ!!よく考えたら同形に近い形に誘導したわけですから、ここで仕掛けなかったらその意味がなくなっちゃいますもんね。しかし、一手差の際どい将棋になったら9筋の端歩の不突きが致命傷になる事もあり得ますよね、手数勝負になりやすい角換わり/矢倉系の将棋ですから。。

▲35歩△44銀
 おおっと、先手良しになる定跡順の1筋ではなく3筋から行ったあああ!!これは去年のNHK杯の▲飯塚-△塚田戦で観たぞ…

▲75歩△同歩▲24飛△23歩▲29飛
 う~ん、相腰掛け銀の歩の解き捨て順は、糸谷さんが変な順で突き捨てたのとか色々と見た事がありますが、順を変えられると途端に分からなくなるぞ…でも、後手としては7筋桂頭は手抜けないので、このあたりは先手の言いなりという感じでしょうか。しかし先手は1筋の不の突き捨てを入れないのか。う~んムズカシイ、全然分からん(´・ω・`)。

△63金
 後手は桂頭を守りに行きました。相腰掛け銀の後手の急所ですからね。。

▲74歩
 エエエエ~~~~、いま守られたばかりの所に打ち込むのか(゚д゙)?!!!しかも、相腰掛け銀では貴重な駒台の一歩だというのに…

△同金▲61角
 うあああ、千田さん、凄い所に角を打ち込んだあああ!もう、あの金を吊り上げて無力化するが為だけに、貴重な一歩を犠牲にしたという事か。。そしてすごい角打ち。いや~、角換わりではこの位置に角を打ち込むことがありますが、僕は真似してうまく行った事があんまりありません(^^;)。なんというか、将来を見据えて、みたいな手の一種だと思うんですが、失敗すると単に大駒を抜かれるだけになっちゃうんですよね。。しかし、これは後手が受け切る事も出来そうな気がするなあ…。

△94角▲同角成△同歩▲61角
 う~ん、この斎藤さんの角の消し方は唸らされました。これで角を消しつつ、自分だけ手順に9筋の歩を突く事が出来るという。ある意味で、先手の9筋の歩の不突きを咎めに行った手とも言えるかも。今日は本当にこの9筋の歩が勝敗に絡んできそうだな…。で、千田さんはおかわりの角。…ごめんなさい、僕の実力ではやっぱりこの角は怖すぎて打てません。もうちょっと攻めに自信が持てるようにならないと指してはいけない手の気がします。

 そして将棋は同形腰掛け銀らしい、後手は受け間違えたら一瞬で頓死しそうな形から、スレスレで踏ん張りながら反撃を狙う形に。角換わり棒銀とか、同形腰掛け銀の後手とかを指す事で、僕は終盤の玉の逃げ方をずいぶん勉強させられました。強い人に詰まされまくって、負けまくってた頃は本当に辛かったけど、今となっては本当に棋力アップにつながった気がするなあ。。
 でもって、やっぱり先手の9筋の端歩の不突きが影響して(というか、斎藤さんがそれを争点にしている気がする^^;)、後手から△15桂が入って、先手玉もヤバそうな形に。そんなわけで、どちらかというと後手の方がいいようにも見えた中盤戦でした。しかし、かなり早い段階で飛車の横利きを消しておく歩の打ち込みとか、要所に凄い手が飛び出すすごい中終盤。いや~、竜王戦の決勝トーナメントは、初戦から大熱戦じゃないかい?めっちゃクチャ面白いんですけど(^^)。。

20150626竜王28TN_千田vs斎藤慎_角換相腰掛銀85手 そして超白熱の終盤!!これが一体どっちが勝ってるんだか分からない叩き合い!!攻防手の放ちにくい局面なんですが、先手後手とも寄せる筋がなかなか複雑で、渡していい駒とか、見えにくい寄り筋とかも読みながらの難しい将棋。いや~、みている方は超ハラハラでした。盤面図は85手目、ここから後手は…

△76歩▲同金
 うわあ、金銀の並びでは嫌な所を突かれました。これはさすがに手抜きできないので、どちらかで取らなくてはいけませんが…金か。これは単純に、どうせ無力化されるなら、金駒を渡しにくい方で、という事かな?

△34銀▲同歩△87銀▲同角△同桂不成▲88玉
 後手は歩の突き捨てで形を乱してからの守りの手を入れ、これが同時に銀を入手。そして△87銀の打ち込みから角を抜きに行きますが…しかしこれで先手に銀が入って、先手が▲32銀を打ち込んだら寄りです。うひゃ~、おっかね~!!

△32歩
 というわけで、後手は乱すだけ乱してから守りに着手。が…

▲41銀
 うおお、千田さん、なんという詰めろの入れ方!!これはぜんぜん見えなかったぞ…いやいや、これは取ったら頓死か、これは下手するとひっくりかえたか?

△79銀▲98玉
 後手の斎藤さん、というわけでまずは王手を入れます…いや~、この場面での先手千田さんの玉の逃げ方も簡単じゃない。僕は桂を拾えると思ってすぐに▲87玉に飛びつこうと思ったんですが、ちがうのか…。上から追いにくい場所の方が危険が少ないという事かな?
 で後手の問題はその後でどうやって詰めろを解くか。△72飛は…▲42銀か。33への打ち込みを消すとすると、△51角とか?いや~、でも角を渡すとケツから追い出されるのが怖いぞ、その前に寄せ切れるか…

△55角
 うおおお、根元の桂そのものを抜くのか!!!いや~、これはぜんぜん見えなかった、ちょっと鳥肌が立ちました。。
斎藤さん、さすがは電王戦で完勝してしまうだけのことはあるわ、これはすげえ…。。
 この桂を抜くためだけに放つという異例の角打ちで勝負あり、以下千田さんは必至に猛追するも届かず。112手にて後手斎藤さんの勝ち!!

 いや~、序盤の工夫から、要所要所で飛び出す何とも見えにくい好手、そして終盤でも互いに凄い手が飛び出すという素晴らしい将棋でした!!どういうわけか、竜王戦の挑戦者決定トーナメントって、いつも異常なぐらいに面白いです(^^)。今日は、千田さんが凄い独創的な将棋で攻守連発という感じだったんですが、斎藤さんはそれを正面から弾き返す強さ!!結果だけ見れば、9筋の端歩の突き合いを入れなかったことが先手裏目だったのかも。やっぱり王道というのが一番強いんでしょうか。それにしても面白かった!!!


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Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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