第65回NHK杯 畠山鎮 vs 杉本昌隆 (角交換四間飛車)

 来ました、純粋居飛車党vs純粋振り飛車党!!出来れば杉本さん先手の三間飛車を見てみたかったですが、杉本さん後手だと角交換振り飛車かな?…おおお、角交換四間飛車だあああ!

20150621NHK65_畠山vs杉本44手 角交換直後に振り飛車は飛車を二筋に振り直しての角交換振り飛車の典型的な形。ここで▲77角△33角の打ちあいで互いに角が自陣盤上にあがって、これで持久戦模様。後手は振り飛車穴熊、先手は銀冠に組んでガッチガチの形になり、44手目盤面図です。いや~、これ、先手居飛車は方針が難しそう。銀を使っての攻め合いになると、銀を持ち合ってからの△69銀で痛い目を見た事山の如しな僕としては、出来れば▲68金右~▲49飛みたいな手で傷を消しておきたいですが、後手はもうほぼ万全なので、その間に何かとんでくると怖いなあ。プロがこういう所でどういう方針を立てるのか、ここは個人的にすごく興味深かったです。

▲85歩
 おお、玉頭位取りだああ!!いや~、玉頭位取りは、攻めは強力になるんですが、自分の玉形が崩れるので、臆病な僕は苦手(>_<)。攻めを繋げられない事がけっこうあって、苦手意識がついてしまってるのかも。畠山さんみたいな攻が強力な人だから踏み込めるんでしょうね。僕がこれを指すには、もう少し自分で手を作れるようになれないと難しいかな…。

△14歩▲86角△41飛▲77桂△73銀引▲95歩△64歩
 大雑把な方針としては、杉本さんは穴熊を強力にして万全に駒組みしてからのカウンター狙い。角道を止める昔の振り飛車みたいな方針です。でも、居飛車から見れば、こう来てくれるなら万全の攻撃態勢を築けるので、悪くない感じがします(^^)。

▲75歩△同歩▲同角
 おお、これは綺麗な仕掛け!!すぐにどうこうなるわけではないと思うんですが、とにかく互いに駒台に歩がないもので、仕掛けが出来ない状況だったのが、これで互いに歩を持ち合うことになり、いろいろ出来そう。しかもここで△74歩なんてして受けてくれれば先手だけ歩を使った仕掛けが出来るようになるので先手不満なしじゃないでしょうか(^^)。いや~、短手数でもいいからこういう構想が見えてるなら、位取りを狙ってもいいという事なんでしょうね。漠然とでもこういう筋が見えてなかった僕はやっぱり指しちゃダメなんだな。。

20150621NHK65_畠山vs杉本68手 ジリ貧になる事を嫌った杉本さんはここで反発、一気に激しくなって進んだ68手目盤面図。ここも慎重派の僕が考えたのは▲16歩で角を追い返してから ▲33桂~▲48飛みたいなよくある四間飛車破りだったんですが、たぶんそんな悠長な順じゃなくって6~7筋の戦場をモノにする順があるんだろうな…と思っていたら…

▲65歩△同歩
 おおお、畠山さん、いったああ!!ここで解説の浦野さんが「△45歩の反撃を指せるかどうか」みたいな事を言っていて、たしかにそれは手抜けなそうだし、そう指すとどうなるのかと考えていたら、杉本さんは△同歩。まあ、どの順で行くかはともかく、いつかは取らないといけない歩だし、取って受かるなら取りたい歩です。

▲63歩△同金
 うおお、▲同桂だとばかり思ってたよ、いや、ここで叩いて金を吊り上げるという事は…

▲15飛△同歩
 飛車を切って質駒の角を手に入れて…

▲52角
 畠山さん、勝負に行ったあああ(゚∀゚)━!!!いや~、凄いなと思ったのは、玉頭を盛りあげて行きながら、現時点で先手陣があまり乱れていない所です。銀桂は渡したくないですが、それさえ気をつければまったく怖くないというか、攻めだけ考えていても大丈夫な状況なんじゃなかろうか。

20150621NHK65_畠山vs杉本82手 そして終盤、82手目盤面図。穴熊崩しの問題集みたいな局面です(^^)。あの桂が跳ね出せないという所を突きながら、Zを作らせないようにしながら、金駒の交換じゃない方法で崩す、という感じ。崩せるかどうかは兎も角として、初手は一択の気がします。

▲64歩△62金引
 ▲64歩までは僕も分かったんですよ。△同金や銀なら、角切って▲73歩を入れるわけですよね。しかし、杉本さんみたいに金を引かれた時にどうするのか。▲73桂成△同金左に…

▲66香
 全然違う、控えて香打ちか!!!いや~、これは決まったでしょう!!この前の名人戦の第4局でも似たような香打ちがありましたが、どうも僕は駒の下に打つ香打ちが見えにくいようです(^^;)。う~ん、これは勉強になった、駒の下から香を打つ手があるという事を意識して考えるようにしよう(^^)。これで将棋はほぼ決まり、杉本さんも見事な反撃から詰めろを掛ける所まで追いすがりましたが及ばず。113手にて、先手畠山鎮さんの勝ち!!

 いや~、まずは序盤の互いにまったく隙を作らない駒組みが素晴らしかった!どうも序盤で少し悪くしてしまう事が多い僕としては、序盤はもう少し慎重に指さないといけないと痛感させられました。そして中盤。膠着状態に陥った中盤は、僕は相手に間違えて貰おうと考えてしまう事が多い(というか、自分で考えるのを放棄してる?)んですが、積極的に打開して将棋を作ってしまう畠山さんの指し回しは素晴らしかった!そして終盤、あの香打ちは見えなかったなあ。。というわけで、序盤中盤終盤とも、考えさせられる事がいっぱいあったいい将棋でした(^_~)。しかも早指しでこの素晴らしさだもんなあ。長考派の僕には考えられない凄さだわ。


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Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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