第86期棋聖戦 第3局 豊島将之 vs 羽生善治 (矢倉 脇システム)

 まずいです、仕事が忙しすぎてタイトル戦すら見れない(T_T)。。翌日の昼になってようやく棋譜を見ている状態です、うう。。

20150705棋聖86-3_豊島vs羽生39手 将棋は相矢倉の脇システム。脇システム、実はちゃんと勉強した事がありません。盤面図は39手目、ここまでは先後同型。角交換しない状態での同型は、角の打ち込みのケアをしなくていい状態での純粋な一手損となるので、後手は変化するならここだと思うのですが…

△42角
 おお~、角交換せずに角を引きました!いや~、こうなると後手は専守防衛という事なのかな?後手がどういう反撃筋を構想するのか、それがちょっと見てみたい…

▲35歩△同歩▲同角
 後手の角のラインが先手の飛車の欄から逸れたので、先手は一歩を獲得しに行きます。矢倉戦後手番の恐怖は、普通に攻め合い叩き合いになると、どうしても先手の方が速いという所。この3筋の一歩交換は、後手は△34歩は手抜けるなら手抜いた方がいい…と、昔『羽生の頭脳』で勉強したけど、当の羽生さんはどう指すんだろうか…

△92飛
 おおおお~、手抜いて端攻めの構想だあああ!!!
棋譜中継によると、前例は全て△84銀だったそうで。そりゃそうだよなあ…

▲57角
 おっと豊島さん、▲46ではなくて57に引いた?!という事は、▲66歩からの防御なり反撃なりを狙っているという事かな?…あ~なるほど、△84銀を咎める形となるのか。ただ、それで守り切れるかどうかはちょっと計算してみないと分かりません。どうなんだろう。

 しかしここから先後とも棒銀の構え、しかし先着は後手の筈の羽生さんで、しかも端攻めの態勢を整えていたのも羽生さんでした。でも矢倉は上からの攻めに結構堅いので、強い人同士がやるとワンサイドにはならないんですよね…と思ったのですが、ここからの後手の襲い掛かり方が変幻自在。飛車と銀2枚の2枚替えとか、構想自体からしてちょっと真似しにくい感じ。いや、2枚替えはアマ弱小の僕ですら狙いに行くことがありますが、交換した後もどちらが良いんだかよくわからないこの状況では、僕なら躊躇してしまうなあ。このあたりの判断は、もう突っかけないと端攻め自体を咎められたと判断したのか、同形将棋の後手だから強引にでも仕掛けていかないとという判断だったのか。怖いと思う所でも、根拠を立てて踏み込むべき所では踏み込む、という事かなあ。
 更にすごかったのは、羽生さんがこの猛攻を強引に通してしまったところ。もう、この戦場での戦いだけで勝敗が決してしまった感じ。豊島さんが歩頭桂の打ち込みでようやく反撃に出たのは79手目でしたが、もうこの時には後手優勢だったんじゃなかろうか。結果、108手にて羽生さんの勝ち!!

 まず、この手の同形将棋で後手から先制を許す展開となったところが驚き。一歩入手という確実な手と引き替えに、後手からの先制を許す事になった、という事かな?普通に行ったらジワジワと先手が良くなるだろうから、良いにしろ悪いにしろ後手はどこかを悪くしてでも(例えば3筋の防御とか1筋の歩の突き合いの手抜きとか)、という所は勉強になりました。それにしたって、先制を許したからところで、あそこまで矢倉が簡単に崩されるとは。歩の手筋のオンパレードだったんですが、あれを防ぐ手だてはなかったんだろうか。途中までは無理攻め模様に見えたし、また豊島さんが受け間違えたようにもまったく見えなかったんですが…攻め将棋の強い人と指すと、こういう事ってあるんですよね(実は数か月前、小学生にこういう強引な打開をされてボロボロにされた;_;)。。それにしても、アマ同士の将棋ではなく、プロ同士で、しかもタイトル戦で、若手最強棋士相手に中終盤の腕力でねじ伏せるって、一体どういう事なんでしょうか。羽生さん、怖すぎます。先手番のこの一番を取れなかったのは、豊島さんにとってあまりに痛い一敗となりそうです。


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Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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