第56期王位戦 挑戦者決定戦 菅井竜也 vs 広瀬章人 (角交換向かい飛車)

 NHK杯に続いて2日連続で角交換振り飛車だ!居飛車党の僕は、対角交換振り飛車戦はものすごい苦手意識があるんですが、勝率は悪くなくて、道場では一応勝ち越している戦型。でも、苦手意識が拭い去れない(^^;)。。

20150608王位56挑決_菅井vs広瀬_角交換向飛3手 この将棋は序盤から「やめてくれよ」的な展開。先手振り飛車のうえ、角換わりしてから飛車を振るんじゃなくて、飛車を振ってからの角換わり。3手目盤面図は、「プロの解説では向かい飛車もあるってよく聞くけど、ほとんど先手中飛車なんだよ」って思うじゃないですか。

△85歩▲77角△54歩
 いや~、広瀬さんのこの△54歩が、僕から見るとおっかなすぎ。だって、ここで5筋の歩を突いて角交換されたらとっても嫌じゃないですか。だから、右銀を動かして先手中飛車に誘導するとか、角道を開けて先手だけ5筋を突いた状態の角交換とかにしときたい…な~んて、アマの僕は思っちゃうのです。序盤の研究がなかなか出来ないから、戦型を限定したいというのもあるしね(^^)。。

▲88飛
 うあああ、角交換の前にダイレクトで向かい飛車だよ…しかも角道空いてるし(;_;)。

△34歩
 おっかねえええ!!!これは定跡を知らないと、絶対に指してはいけない戦型の気がする…

▲22角成△同銀▲53角△57角
 うおお、角交換してから、互いに突いた5筋の裏から角を打ち込んだああ!!いや~、おっかなくって見てられません(*_*;)。。

 僕が悲観的なのかも知れませんが、序盤にして後手居飛車は駒組みが悪く、先手振り飛車は綺麗にまとまっている感じに見えました。先手の菅井さん、ここは後手の駒組みが進む前にかますのが有利と見たか、ここからは、どちらも玉を囲いきらないうちに大駒まで交換し合う激しい将棋。そして、中盤はさすがプロというか、よくぞこれだけグッチャグチャな将棋を綺麗にまとめてくるもんだという感じで、双方ともうまくまとめていきます。プロはこういう所がマジで上手い。すげえ。

20150608王位56挑決_菅井vs広瀬_角交換向飛113手 そして終盤。菅井さん、ついに優勢になったかに見えた113手目盤面図。菅井さん、ここは勝ったと思ったんじゃないでしょうか。しかし、ここで広瀬さんがひねり出した手は…

△35桂
 うおおお、何だこの手はあああ(゚ロ゚ノ)ノ!!!!えっと…いや~なるほど、▲同歩なら△同金で金を助けながら玉頭直撃、手抜いて▲44歩なら…△27香▲同銀△49龍となれば大逆転か。。いや~、これはものすごい好手を見てしまった。。

▲44歩△27香▲39玉
 う~ん、これはすごい局面図、攻めと受けの順番が異常に難しいぞ、先手は受け間違えたら一瞬でオシマイだけど受け切る方法がありそうな感じ(あくまで感じ、です^^;)、後手は細い攻めを繋げてしまえればいいけどそれは無理っぽいので、攻めと受けを計算しながらうまく指さないとこれまたアウトになってしまいそう。いや~、1手ごとに勝敗が入れ替わってしまいそうな凄い終盤戦になりました(^^)。。

 しかしこの広瀬さんの幻惑的な反撃筋に心を乱されたか、菅井さん、ここから突然アマから見ても攻めも受けもちぐはぐな感じになり、崩れてしまいました。もうこれは将棋の強い弱いじゃなくって、メンタルから崩れたように見えてしまった。。結果、144手にて後手広瀬さんの勝ち!羽生王位への挑戦権を得ました!!

 この将棋は114手目の△35桂が凄かったです!!あれを発見できる人って、どれぐらいいるんだろうか。それから、菅井さんはタイトル戦挑戦が手に届きかけていたところですり抜けていったようで、ちょっと気の毒でした。なんか、10ラウンドまで優勢に進めていたボクサーが、11Rにいいアッパーを貰ってしまって、あとは膝がガクガクのまま試合を続けた、みたいに見えてしまった。。いずれにしても、広瀬さん、挑戦権獲得、おめでとうございます!!

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Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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