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『凌ぎの手筋200』 金子タカシ・著

ShinoginoTesuji200.jpg 仕事への情熱がよみがえるのと引き替えになってしまったのが序盤の勉強。以前と違って寝る前はヘトヘトでとても勉強や研究なんて出来る状態ではないし、元気がある時は将棋じゃなくって仕事の勉強をしてるわけです。う~ん、この辺のバランスのとり方は本当に難しいなあ。しかし続けていた中終盤の勉強。これは、まとまった時間が無くても、電車での移動の時間とか、少しでも時間があれば出来るので、やってました。で、詰め将棋に飽きてきた頃に、気分転換で何となく読み始めたのがこの本だったんですが…いやあ、ここまで素晴らしい本だとは思ってなかった、将棋を指すなら、この本は絶対に読むべきです!!

 とはいうものの、まず大前提として…初心者がいきなりこの本を読むのは厳しいと思います。最低でも3手詰ハンドブックは楽勝、出来れば5手詰ハンドブックも楽勝でっせぐらいの棋力は必要かと。寄せの筋が見えないと、受けを考えるなんて出来ませんからね(3手詰の問題集の正答率が3割ぐらいの妻は、第1問にて死亡してました^^;)。で、このぐらいの棋力はあるという前提の上で…

 この本は、以下の4章から構成されています。

1章:詰みを逃れる合駒
2章:攻撃を考えた合駒
3章:必至を逃れるしのぎ
4章:攻撃を考えたしのぎ


 というわけで、合駒問題が半分、しのぎが半分。で、それぞれ単なる受けから始めて、攻撃も考えた応用問題に進む、みたいな感じ。

 まず、各章の前に書かれている講座が絶品。僕は詰め将棋やら何やらをやってきて、要領が悪いもので、その勘所を法則化するのが苦手でした。だから、詰め将棋を解く鍵を10個の法則にまとめてくれた中原さん監修の『実戦式詰め将棋』に出会えた時は本気で嬉しかったし、以降は一気に寄せ力が上がった気がしました。で、この本に書いてる受けのテクニックも、誰だって無意識にやっている事だとは思うんですが、これを分かりやすく整理してくれたのがうれしいです。例えばしのぎの場合、①利かすor埋める、②取るor逸らすor遮る、③玉を逃げるor退路を作る…みたいに、考えるべきプロセスを整理して書いてくれているので、メッチャクチャ分かりやすいです。なるほど、僕が長考派なのは、この辺が整理できてないでゴチャゴチャしてるから、全方位検索に近い状態になっちゃって時間を浪費してるんだな。でも僕みたいな人って、けっこう多いと思うんですよ。そうなると、遮るか逃げるかの手ばかりいくつも延々と考えてしまって、埋める手を考え忘れていたり。というわけで、各章冒頭にある講座は必読です!!この部分に関しては、初心者の方にとっても金言だらけの上にえらく分かりやすいと思いますので、受けが苦手で悩んでいる初心者の方は、この講座部分だけ読んでおいて、問題は強くなってから解くというのでもいいかも。

 次に、合駒問題がスバラシイ。詰め将棋をやっている時って、合駒問題が一番ウザったいと思いませんか?僕の場合、自分が攻撃している側だと、相手が受けるための駒を全部持っているという前提に対して「そんな状況だったらそもそもこっちが寄せに行けてねえよ」とか思っちゃって、しまいには考えるのが面倒臭くなっちゃうのです(^^;)。。しかし、この本は自分が受けなので、面倒くさがったら即詰み。考える事を放棄できません。

凌ぎの手筋0手 例えばこんな盤面図の問題がありました。相手の持ち駒は金歩、自分は残り全部。これ、自分が攻め方だったら、考えるの面倒になると思いませんか(笑)。しかし、受けだったら、甘い手を指したら△18歩から入られて即詰みなので、頑張って考える意欲が湧こうというものです(^^)。。ちなみに正解は▲28飛。考え方としては、△38金が来るのでに利く駒が大前提で、かつ金を渡すと金の並べ打ちで詰まされるので…という感じで、解説もメチャクチャわかりやすく、実践でどういう思考回路でものを考えれば良いのかというのが論理的に学べます(*゚ー゚*)ν。。というわけで、合駒問題に関しては詰め将棋よりもこの本の方が実践的かつ上達が早いかもしれません。実は、この本を買う前は、「結局、攻めの勉強をしていたら受けについても同時に考える事になるわけだし、別に受け目線の本をわざわざ別に読む必要もないんじゃね?」と思っていたんですが、そんな事なかったです。

 というわけで、ある程度の棋力まで来た方で、しかし受けの勉強をまだした事がないという方がいらっしゃいましたら、絶対の本です。終盤勉強で、寄せの本、詰め将棋と来て、ある程度まで実力がついたと思ったら、長手数の詰め将棋に進む前に、この本を選ぶ事をおススメします!!というか、きっと皆さん、終盤勉強は色んな本をローテーションしてると思うんですよね。絶対に、その中の1冊に加えるべき本です。。

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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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