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スランプ脱出の備忘録

 前回の記事で、「5級に必死に踏みとどまっていたが、一気に9級に落っこちた」と書きました。その時、自分では「極度のスランプ」と感じたのですが、何とかここを抜けることができました。次にスランプに陥った時のために、今回のスランプ脱出法を書いておこう、というわけです。
 スポーツのスランプの場合、自分の意識では認識できていないような所が原因であることもあるかと思います。体重が変わって体の重心が前とは違う、とか。しかし将棋の場合、どこかに具体的な指し手の問題があるはずです。それがなかったら、負けない筈ですもんね。だから、将棋のスランプは、原因を掴みやすいんじゃないかと思います。スランプ脱出に必要なことは、3つ。

 第1に、負けに正対することが大事なんじゃないかと。人間にとって面倒くさいもののひとつは、感情だと思っています。古い中国の言葉に「失意泰然」という言葉がありますが、失意の時にいちいち落ち込んでいては、なんにも前に進みません。落ち込むことは、感情が事態を正確に把握しているという事なので、悪い事じゃないと思います。落ち込まない人は、きっと負けても悔しくない人なので、たぶん強くならないでしょう。だから、落ち込む事は、強くなる為に必要な事と思います。しかし、ひととおり落ち込んだら、後は、そのまま腐るのでなく、また開き直るのでもなく、事態をありのままに泰然と受け止めることが大事だと思います。

 第2に、原因を正しく把握する事が大事なんじゃないかと。スポーツに比べれば、将棋のスランプはその原因を特定しやすいと思います。それでも、原因を正しく把握するというのは、なかなか難しい事です。歌の下手な人が「ビブラートをきれいにかけられない」と認識できれば、その練習ができます。しかし、「ビブラートをうまくかけられない」と認識できなければ、練習すらする事ができない。認識を立ち上げることが難しいのです。負けた時に、負けの原因が特定できなければ、負け続けるのでしょうね。原因の把握は、間違えるとデタラメな方向にいってしまうと思うので、深く丁寧にやるべきだと思います。私の場合、スランプではなく、これが実際の実力だと思いました。負けを分析してみると、矢倉城を潰された負けが多かったのです。序盤の勉強は四間飛車ぐらいまでしか終わってなかったので、矢倉は負けて当然なのです。私が5~6級で踏ん張っていたのは、たまたま対振り飛車戦や力戦が多かっただけなのではないかと。連勝と連敗が多いというのは、気分のむらではなく、相手の戦法の偏りによって生じていただけの事ではないかと。原因が把握できれば、問題の8割は解決したも同然です。

 第3に、原因が分かったら、対策を立てて淡々と実行する事ではないかと。私はどちらかというと「ああ、それは~なんでしょ」と、すぐに事態の結論にいっちゃうタイプです。しかし、そのくせに具体的な練習をしない。それだと、本質に気づいていないのと全く変わりません。まず、具体的な対策を立てることが大事。次に、具体的な対策方法が出来たら、あとは面倒くさがらずにただ淡々とやる。物事というのは、最後のこの「実行」というところまでやって、初めてモノになるんだと思います。

 というわけで、矢倉戦の対策として、中断状態だった羽生さんの教科書を、おさらいがてら1からやる事にしました。すると…もう、最初の20ページぐらいの所に、すでに答えが書いてありましたp(^^)q。ここ、1度勉強したところだったのになあ。翌日からは、連敗に次ぐ連敗の9級生活から一転、連勝に次ぐ連勝で4級まで上がることが出来ました。スランプではなく、あの転落はやっぱり実力だったのだと思います。羽生さん、ありがとう。
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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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