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第73期順位戦A級P.O 挑戦者決定戦 久保利明 vs 行方尚史 (相振り飛車)

 プレーオフもとうとう決勝!いやあ、今年の順位戦は面白すぎる!!記録にも記憶にも残る順位戦ではないでしょうか。そして激闘の4者プレーオフもこれが決勝、羽生名人への挑戦を賭けた戦いは、久保さんと行方さんの対局です!!

 先手久保さんは▲76歩~▲75歩と早々に石田流を明示。これは想定の範囲内だったんですが、対する行方さんは…おっと、角道を開けた後に△54歩と突いたぞ、これは中飛車か?!しばらく前に石田流対策のひとつとして流行った形ではありますが…いやちがう、二間飛車だ、相振りだああ!!!う~ん、NHK杯に続いて相振り飛車になってしまった、全然分かりません(^^;)。。それにしても居飛車党の行方さん、これは相当に研究してきたんじゃなかろうか。ものすごい気迫を感じます。

20150316順位APO_久保vs行方_相振15手 相振り飛車は何もわからないので、すべてが新鮮!ただし、▲三間-△二間の相振りは、幸いなことに数日前のNHK杯で見たばかり。もしかしたら、相振り飛車の中ではよくある形なのかな?盤面図は15手目という超序盤。先手は角道を止めてから左銀を繰り出し、玉を囲いに行こうかという感じ。後手は全く態度を保留しているように見えるんですが…

△25歩
 おお~、はやくも飛車先の歩を交換に来ました。仮に交換しないまでも先手玉頭を押さえる形になるので、ど素人的にいうとこの部分ではすでに後手がポイントを取った気がしますが、どうなんでしょうか。後手はまだ居玉だし、まだ形勢云々の段階じゃないのかな?

▲28銀
 あら?38から美濃にするんじゃないのか?NHK杯の香川女流も38ではなく28としてから金無双に構えていましたが、これは何でなんだぜ?矢倉を目指してから隙あらば穴熊、という構想なのかな?う~ん、相振り飛車、全然分からん…

 そして駒組みが終わってみると、▲金無双/二間飛車vs△美濃/二間飛車の形に。互いにすぐに崩れてしまいそうな形に見えるんですが(^^;)、特に後手の行方さんは慣れない戦型だからか、不用意に歩をあがってしまい、その瞬間に痛いところに角を設置され、駒組みに制限を加えられてしまいました。アマチュアの僕なんか当然見えてなかったんですが、角を置かれた瞬間にビックリして心臓が飛び出そうになりました。慣れない戦型を指すとこれがあるんですよね…(^^;)。

20150316順位APO_久保vs行方_相振56手 で、互いにどう戦ったかというと…どちらもなんと端攻めの構想!盤面図は56手目、ここから久保さんが仕掛けたんですが…

▲74歩△同歩▲95歩△同歩▲93歩△同香▲73歩△同銀▲85桂
 7筋と9筋の歩を切って、裏から歩を打って駒を吊り上げての桂跳ね。美濃崩しでも穴熊崩しでも矢倉崩しでも常に出てくる筋ではあるんですが、これが分かっていても受けにくいんですよね(^^;)。しかしここで…

△94香
 僕は自分で美濃囲いをほとんどしないし、美濃を崩す時も桂跳ねの両狙いはほとんど指さないので知らなかったんですが、こういう躱し方があるのか…。たぶんこれは振り飛車を指す人ならきっとみんな知っている逃げ方の気がしましたが、僕にとってはちょっと衝撃。いやあ、こう躱されると先手はマズいんじゃ…

▲95香△同香▲73歩△同銀▲同桂
 とはいえ、ここまで来てしまったら先手は後に引けず、攻めを繋げるしかありません。銀の吊り出しに成功して銀桂交換は成功ですが…

△同玉
 …これ、もう捕まらないんじゃ?目先を変えて▲44銀みたいな手で玉が中央に逃げ出しにくくしておく?

▲92銀
 あ、そういう手があったか(^^;)。。最近、本将棋を指せてないからなのか、手が見えない事が多くてヤバいです。道場に行ったら10連敗ぐらいしちゃいそう。。

△72金▲81銀成△84香
 久保さん、怒涛の攻めでしたが、行方さんの受けが完璧すぎる。△72金で▲93角成を消し、▲81銀成に対しては角道を消しつつ飛車取りに当てる△84香が感触が良すぎます。

▲85桂△62玉
 久保さん、それでも攻めを繋ぎますが、△62玉と逃げ出されてしまうともう捕まらない。ここの攻防は行方さんに軍配。しかもこの戦いで行方さんの駒台には歩が溢れ返っております。いやあ、これは行方さん勝ったでしょう。

 …と思ったら、ここからも大熱戦が続き、100手以降は延々と続く殴り合い、大駒飛び交うスリリングな展開でした!!見てる方は最高、やってる方は寿命が縮んだんじゃないかと( ̄ー ̄)。ガッチガチの斬り合いですが、持ち歩の数が違い過ぎた。行方さんは手駒となった歩の手筋を連発して情勢を有利にたぐり寄せてしまいます。3歩あると何でも出来ちゃうんだよなあ。。

 そしてついに後手に形勢が傾いたかと思ったところからの行方さんの指し回しがちょっと面白かった。あの鋭く寄せ切る行方さんが、丁寧に受けて勝ちに行ったんですよ。これはきっと「意地でも名人に挑戦する」という気迫が選ばせた選択だったんじゃないかと。これはちょっとホロっときてしまった。。負けを悟った久保さんの最後の指し手も見事、ここ最近見ていた将棋のひどい終盤とは全然違って、無意味な連続王手とか単なる手数伸ばしとか見え見えの頓死狙いとかはせず、ギリギリまで死力を尽くした受けにいっての投了。負けたとはいえ、この久保さんの態度もものすごくカッコよかった!!というわけで、150手にて後手行方さんの勝ち!行方さん、ついに名人戦挑戦です!!

 むかし、行方さんについての記事を書いた事があります。人生に一度挫折しかけて、そこから渾身の思いで立て直してというのが、「ああ、俺もここで頑張らなくちゃ…」と強く思わされて、自分が本業で頑張り直す動機のひとつになったのでした。というわけで、あの見事すぎる棋譜のほかにも、行方さんには思い入れがありすぎ。その行方さんがついに名人挑戦かあ。他人事なのに、なんかものすごく感動してしまいました。一方の負けた久保さんですが、順位戦最終局で渡辺さんに完敗しながら、直後のプレーオフでその借りを返しての見事な勝ち上がりは凄かった!そしてこの将棋も大激戦、すごかったです。

 さて、これで名人戦は羽生名人四冠と行方九段の対戦に決定。最近の羽生さんは調子が悪い。そうは考えたくないけど、もしかしたら年齢的な衰えも…。というわけで、名人戦は大方の予想を裏切って大接戦になるんじゃないかと思っています。羽生マジックが凄すぎてプロ将棋ファンになった節もある僕なので、羽生さんには勝ってもらいたい。しかし、行方さんにも勝ってほしい。これは困った展開ですが…もし行方さんが名人を取るような事があれば、僕は泣いてしまいそうです。そ、そうだ、もし行方さんが名人を取ったら、僕は死ぬ気で仕事を頑張る1年にしよう(なんだそれ)!!


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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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