2015年02月19日 [木]
『木村一基の初級者でもわかる受けの基本』

この本、受けを終盤、中盤、序盤に分けて書いています。終盤の方が「どうなれば良くてどうなれば悪いのか」の判断がしやすいので、終盤が最初の章。かなり基本的な所から丁寧に説明されていました。内容は「合駒か逃げるか」とか、「大駒を呼び込んでから当てて弾く」とか、かなり初心者向けです。僕が思うに、3~4級ぐらいまで来ている人は、もうこの本を読まなくてもいいと思います。しかし、初級者の人にとっては、これはすごくいい本なのではないかと思いました。例えば、香を使った寄せを凌ぐときに、中合いの歩を打って香を呼び込んでから玉を脱出させる手筋って、ありますよね。これ、上級どころか中級ぐらいでもほとんどの人は指せると思うのですが、ただ、ぼくはこの躱し方をどこでどうやって学んだのか、よく覚えてないんですよね…(^^;)。。で、こういう如何にも有名な受けの手筋や、合い駒か早逃げかといった判断の仕方などを、すごく分かりやすく整理してくれています。整理してまとめて書かれているという事は、覚えやすいという事でもあるわけです。というわけで、初級者の人で、すぐに詰まされちゃうという人には、素晴らしい本かも。うちの妻はなかなかうまくならずに将棋を嫌いになりかけているようなんですが、この本を見て「だれ、このハ〇のオッサン」とパラパラと読み始め、「あ、これぐらい絵がいっぱいあったら読めるかも」と楽しそうに読んで、「この本、すごく分かりやすい」と言っておりました(^^)。というわけで、7~10級ぐらいを突破できずに悩んでいる人には最適かも知れませんね。
それから…さすがは木村さん、語り口調が軽妙で面白いっす。例えば、63ページ。そろそろ読むのをあきてきた辺りで、こんな記述が。「またもや絶体絶命です。うんざりせずに考えましょう。」やめてくれ、お茶吹いちゃったじゃないか(^^;)。。
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