第40期棋王戦 第2局 渡辺明 vs 羽生善治 (矢倉)

  第1局は超絶に難解な横歩取りになり、さすがに頂上対決は違うなと思わされた渡辺さんと羽生さんの激突です。そしてこの第2局…の前に、両者は朝日オープンの決勝で衝突したのですが、そこで羽生さんがなんと先手中飛車!!いやあ、羽生さんの先手中飛車なんて初めて見たよ…。で、その将棋の両者の指し回しがやっぱりものすごい。羽生-渡辺戦は、現在の黄金カードですね(^^)。

20150221棋王40-2_羽生vs渡辺_矢倉35手 で、この第2局。棋王戦は5番勝負なので、ここで落とすと羽生さんは後がなくなるので、ここは絶対に取りたいところ。そして将棋は…おおお、相矢倉です!!序盤での後手渡辺さんは、はやめに△85歩を決める形。一方の羽生さんは…うわ、歩を27に保留したまま▲46銀と出ました(盤面図35手目)!つい数日前、YouTubeで古いタイトル戦をバシバシ眺めていたのですが(もうなんだったか忘れた^^;)、そこで「最近は矢倉で▲27歩を保留したままの形が出始めていますね」なんていう解説を見ました。あれ?中原さんが解説だったかな?というわけで、キャリアのある羽生さんにとっては、これもストックにある戦い方なのかも。

△45歩▲37銀△53銀
 当然のように銀を下げさせられて…

▲48飛△44銀右
 しかし△45歩によって46の地点が争点になるので、そこでの戦いを狙って▲48飛!これは部分的な手筋ですが(僕はこの反撃方法しか知らない^^;)、先手は桂が捌きにくい気がするなあ…。で、渡辺さんもそれに応じるべく、右銀を4筋方面に使いに行きます。

▲15歩
 後手からの仕掛けがないので、先手は良く出来る所まで駒組みを進めておくわけですね(^^)。で、4筋の戦場が膠着状態になるようなら、角あたりの香を浮きつつ飛車を1筋に振り直して端攻めも見てる…みたいな感じかな?先手はそれでいいですが、怖いのは後手。先手からは▲46歩があるので、付き合って△96歩が間に合うかどうか…

△52飛
 おおお、渡辺さん、動いたあああ!!!
棋王、現在絶賛開催中の王将戦でも激しい順を選んで大暴れですが、ここでも積極的な手に踏み込みました!しかしこれは羽生さん、香あがりを待たずに仕掛けのでは?!

▲46歩△同歩▲同銀△45歩
 先手としては飛車先を軽くしておきたいというので、ここは当然。で、▲37銀と戻して膠着状態にして、狙いの端攻めかな…

▲45同銀 (47手目)
 うおおお、羽生さん、踏み込んだあああ!!!
マジか、香がまだ避けてないし、後手の飛車が88にいるわけでもないので角の打ち返しも出来ないし、香を外されても4筋が速いなんて事があるのか?

△19角成▲44銀△同銀
 あ~あ、メチャクチャだよ、なんか俺が指し手る将棋みたいだな(^^;)。でも、史上最強の羽生さんが指してるんだから、なんかすごい狙いがありそう…

▲41銀△42飛▲32銀成△同玉
 そうそう、後手を持って相矢倉を指してると、この割打ちをよく食らっちゃうんですよね(^^)。そうか、渡辺さんでも喰らうんだし、食らってもそこまで響かないから、あんまり気にしすぎる事もないのか。(*追記:局後の感想戦によると「形勢はさておき▲4五歩としたほうがよかった。本譜は銀銀香を持たれて反撃が厳しかった」んだそうで。いやあ、この割打ちをした方が悪いという事があるのか!将棋は奥が深い…)

▲45歩
 いやあ…はっきりいって先手の無理攻めかと思ってたんですが、これはけっこういい勝負じゃないかい?先手は後手の馬を消して手番を渡してから一回受けるんでしょうけど、後手もそのまま攻めを繋げるのは難しそう。なんといっても飛車先が重いし、玉形を薄くされ過ぎた感があります。

 しかしここで僕は出かけなくてはならなくなりました(^^)。休んじゃおっかな…いやいや、そういう事をしてはイカン。今日中に帰ってこれるといいんだけど…。ああ、将棋関係の仕事に就職する方法は無いものか。。

◆◆◆◆◆

 なんとか日付を跨がずに帰ってきた(^^)!!さ、どうなったかな…え、96手で勝負がついたのか?!という事は、やっぱり羽生さんの47手目▲45同銀は無理攻めだったのかなあ。。

20150221棋王40-2_羽生vs渡辺_矢倉60手 しかし、ちょっと気になった指し手が。盤面図は先ほどから少し進んだ60手目で、渡辺さんが角を打ち込んだところです。この角の打ち込みは絶品、カッコ良すぎる!!どうして△28角みたいなどう考えたって悪くなさそうな手がすぐに見えるのに、そうでない難しい指し手を思いつく事が出来るんだろうか。この手が見える人って、どれぐらいいるんでしょうね。信じられん、プロってやっぱりすごすぎる。勝手な想像ですが、なんかこの一手で羽生さんが痺れちゃったんじゃないかという気がします。というのは、次に羽生さんが指した手が…

▲35歩
 棋譜中継の解説には「手筋の受け」とありましたが、それって△同角とすると角が抜かれてしまう場合の話であって、抜かれてしまうから仕方なく△同歩になって、一瞬だけ角の利きを消せるという事ですよね?この場合、別に△同角で何でもないんじゃ…

△同角
 ですよねえ…。こんなウッカリを羽生さんがするわけないんで、つまりこの時点で羽生さんには指す手がなかったんじゃないかと。だからやっぱり問題は、60手目の渡辺棋王の角の打ち込みが素晴らしい好手で、それが見えてなかったんじゃないかと。ああいう手を指されたらどうしようもない。で、こうなってみると、飛車の逃げ場所が難しくなった理由は、たしかに羽生さんが言うように銀の割り打ちをしたが為に後手の駒台が香銀銀とリッチになったからなんですね。

 これで棋王戦は渡辺さんが連勝、はやくもリーチです!しかも次は渡辺さんの先手番、渡辺さんは矢倉を避けてくるだろうな…。さすがは冬将軍、この時期はべらぼうに強いです。。棋王戦は渡辺さんの防衛が濃厚になった気がします。


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Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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