第64期王将戦 第2局 郷田真隆 vs 渡辺明 (角換わり相腰掛け銀 △65歩型)

 もう一月も後半だというのに、まだ正月ボケが治らずにやる気が出ない。なんとか気を入れなくてはと思っていたところで…始まってしまいました、王将戦の第2局(^^;)。う~ん、明日見てしまうのは仕方ないとして、1日目の今日は深入りしないようにしよう、そうしよう。

20150122王将64-2_郷田vs渡辺_角換34手 なーんて思っているところで、後手の渡辺さんは△65歩型を選択。いやあ、こんな事されたら見てしまうではないか。。これって▲65角の打ち込みを許す事になりますが、いきなりは打ち込めないんですよね。というわけで、▲47金で後手からの角の打ち込みを消し、囲い合い、そこで手に詰まって手待ち合戦になるパターンだと思うのですが、後手の渡辺さんは千日手上等で郷田さんに打開を求めるという狙いかな?

▲88玉△22玉▲48金△44歩
 ▲25歩の突き出しとか右金を動かす順とか、手順は多少違いますが、大体は僕が勉強した△65歩型の指定局面までは一直線っぽいな、と思ったら…

▲48金
 おおお、郷田さんが先に変化!!▲47金じゃないのか?!桂頭とか46の歩とかを守らなくてもいい?…仮にここで△64角なら、それから▲47金で一応受かる…いやいや、それどころか飛車を6筋に振られて反撃されて終了か。たしかに▲47金~▲48金の順は見た事がある気がしますが、しかしなぜいきなり▲47金じゃないんだろうか。もしかしてこれは、僕が苦手としている手待ちの公倍数の計算かな?また、先手が▲25歩不突きである事もちょっと不気味。

△44歩▲29飛△42金右▲69飛△62飛
 △65歩型に対し、▲47金の形から飛車を6筋に振る将棋は見た事がある気がします。しかしそれで6筋から反発したかというとそうではなく、飛車の横移動からの手待ちになったような…。今回は右金を2段目に動かしたので飛車の横利きが使えないので、それを考慮しての下段飛車なんでしょうが、大まかな狙いは同じなんですね。解説を読んでいると、過去に僕はこれと似た形の将棋を見た事があるハズなんですが、全然覚えてません(´・ω・`)。まあ、相腰掛け銀どころか、角換わりですらろくに勉強できていなかった頃だから仕方ないか。。

▲59飛△82飛▲29飛
 完全に手待ち合戦です(^^;)。今のところ後手は2の倍数、先手は3の倍数で手待ちしてますが、先手がどの形になるのを待っているのかはちょっと分かりません。後手の手待ちの方法が飛車の横移動だけなら、6筋での向かい飛車が外れる瞬間での6筋反発は成功しそうですが、後手には飛車の反復横跳びのほかに△43金直とか△52金の手待ちとかもありそうだし、それは渡辺さんが許してくれませんね。だとすると先手の仕掛けは▲25歩とか▲45歩、それに角の打ち込みを絡めての構想になりそう。しかし自陣角や▲65角となると、もし後手が森内さんや深浦さんなら香を浮かしてからの9筋の端からのカウンターなんかも狙ってきそうなので、安易な自陣角の打ち込みはヤバそう。、後手から積極的に△74歩から桂の活用を図る手は…わざわざこの形を選んだ以上、渡辺さんは千日手なら十分と見ていそうだし、なさそうかな。

 う~ん、先手がどうやって局面を打開していくのか気になりますが、郷田さんがかなり時間を使っているところを見ると、研究があるわけではなさそう。さて、どうなりますか。。

◆◆◆◆◆

20150122王将64-2_郷田vs渡辺_角換130手 そして二日目。やはり手待ち模様から、最終的に勝負に行ったのは後手の渡辺さん。後手の徹底防戦の△73歩待機の構えを崩しての踏み込みでした。ここから渡辺さんが猛攻→攻めが細くてつながらない→郷田さんの逆襲→早い順を消されて仕留められない…と来て、ここから壮絶な攻め合い!

 盤面図は130手目、先手玉は際どい玉形ですが、後手の攻め駒が悪く、しかも手番は先手。しかしこの後手玉、どうやって攻めればいいんだ?矢倉崩しとは微妙に違う形で意外に難しいっす。。せめて桂か角が控えていとか、尻角が間に合うとか、一筋の位を取れているとかなら何とかなったかもしれませんが…

▲23歩△同玉▲25歩△同歩▲24歩△同金
 う~ん、郷田さんは玉を吊り出しましたが、しかしここからどうするんだろうか。最後が△24同玉なら▲46角とかで良く出来そうな気もするんですが、先手の攻め手が見えない…

▲85銀
 これはちょっとビックリ、すごい…。先手にとって厳しい筋は△39角。先手玉の左辺への退路を作ろうにも▲77銀△同桂成で退路封鎖なので、その根元を外しておこうというわけですね。じゃあ玉を吊り出す前にいきなり▲85銀ではいけないかというと…これが僕にはちょっと分からなくて、△23金みたいな手で厚みを築かれる手を消しておきたかった、という事かな?しかしこれで手番が後手に移って…

△67角▲48玉△85角成▲37玉△26銀▲46玉
 渡辺さんはここでその銀を抜きに行きながら馬を作って挟撃の形を作ります。いやあ、渡辺さんは構想が分かりやすくっていいですね(^^)。しかし郷田さんはそれを躱しながら桂を抜きます。この瞬間の先手の玉が掴まえにくそうで、僕はこの時に郷田さんが勝ったと思いました。が…

△67金
 プロ恐るべし、これで間に合うと見てるのか…。
棋譜解説にあるように、次の△66金が間に合うと先手はたしかに崖っぷち、しかしそれで間に合うのか?ここ、手数計算の甘い僕は焦っていて、もっと早い寄せがないか必死に考えてました。先手玉の上部脱出は▲54金一発で仕留められますから、ここは退路を封鎖しつつ包み込む△67馬、次に勝負の△33桂で玉頭直撃を考えてました。しかし△33桂は諸刃の剣で、▲21飛なり▲21飛成が厳しくて無理かと思ってたんですが、次の郷田さんと渡辺さんの手を見て甘さを痛感。

▲62飛
 郷田さんはここでいかにも味の良さそうな攻防手、△64金を消しながら▲32飛成△同玉▲44桂の狙いかな?しかしなぜこれが▲61飛と放っての▲21飛成が狙いじゃないんだろう…なるほど、▲21飛成は31に合い駒を使ってくれればまだいい方で、手抜かれた後に▲21飛成が決まったとしても寄らないのか。あら?だとしたらさっきの渡辺さん△67金は…

△74馬
 いやあ、渡辺さんは冷静沈着というか、▲21飛成では寄らないと見てるんですね。仮にここで▲21飛成だと、△同玉▲44桂△33玉で…本当だ、届かないわ。う~ん、ここで飛車を尻から打ち込めれば…あら、それなら32の金を外しに行くのは余っている桂を使っての▲44桂だったら?…それだと△66金が入っちゃうのか。だとしたら、それを許すとして▲44桂△66金の瞬間が先手玉が詰めろになっているかどうかの問題か。う~~ん、こんがらがってきたぞ、将棋って難しいな( ̄ω ̄)。。

 まあこんな感じで、寄り形だが時間の稼げそうな先手玉vs一見堅そうだがなんか詰め将棋的な寄り筋もありそうな後手玉みたいな感じで、2手空きから逆算しての後手玉へのアプローチを考えるというメチャクチャ面白い終盤の構造になっていて、面白かった!!実際にどちらの形勢が良かったのかは分からないんですが、最後は156手にて後手渡辺さんの勝ちとなりました!!

 最後に郷田さんが頓死気味だったのはご愛嬌ですが(^^)、面白い終盤でした!!序盤は△73歩待機△65歩型という手待ち合戦の新しい打開策が見られるかどうか注目していたんですが、手待ち合戦が複雑すぎて、僕のアタマではよく分からなくなってしまいました(^^;)。。1~2局を見ただけの感想でいうと、序盤研究も渡辺さんが少しリード、終盤力も渡辺さんの方が鋭い感じなのかな?もしそうなら、今期の王将戦は渡辺さんが圧勝しちゃいそうな気がしてきたぞ。。
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Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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