2015年 個人的プロ将棋ベスト10!!

 もうすぐ今年もオシマイですね。今年中に終わらそうと思った仕事もなんとか間に合いそう、餅喰ってのんびりしてます(o^ー^o)。今年見た将棋で面白かった対局のベストテンでもやってみようかな。

(10位) A級順位戦 広瀬章人 vs 渡辺明 (8月)
 今年の夏も暑かったですねえ。。そんな中で行われた対局で、今期何度も見せつけられた、新A級棋士の広瀬さんの驚愕の寄せが炸裂した対局のひとつ。渡辺2冠の後手中飛車で、渡辺さんが持ち味を存分に発揮、細い攻めを繋ぐ繋ぐ!!そしていよいよ広瀬玉を捉えたか…という所で、広瀬さんがいきなり踏み込んでの29手詰!終盤の寄せ合いでいきなり29手詰をキッチリ詰ますというのが凄かった。これ、確実に行くならいきなり必至に踏み込まなくても大丈夫そうだったという所がまた凄い。つまり、結果として寄ってたというんじゃなくって、読み切って踏み込んでるんですよね。プロはすげえ。広瀬さんは次の名人戦に登場する可能性がありますが、なるほどそれも納得の見事な寄せでした!!

(9位) 王位戦 第4局 木村一基 vs 羽生善治 (8月)
 今期の王位戦は、特定の対局というよりも、全体を通して面白かった!!タイトル戦でなんと指し直し局が登場!!先後入れ替えてまったく同じ局面で戦おうとする意地のぶつかり合いが出た!!今期竜王戦のような勝ち優先の将棋ではなく、課題局面での最善手探求を優先したような、互いが惜しげなく新手を繰り出す展開が連発!!素晴らしいタイトル戦でした!!
 中でもこの第4局と第2局が凄かった!どちらも後手が▲46銀37桂をバンバン破ってしまうという驚愕の展開。この第4局では、羽生さんの△73角~△64歩~△65歩の後手からの攻め将棋は痺れました。。一方の第2局は宮田新手破りとなった将棋で、先手飛車の動きを封じる△26歩、さらに終盤でのふたりの死闘が凄かった!!そうそう、この対局中、東京に雷が落ちて停電となったんですが、それもこの激闘を暗示するかのように思えて印象に残ってるんですよね~。。そういえば、第1局は矢倉戦で、この時は後手の木村さんが勝ち、これが今期無敗だった羽生さんに土をつける大殊勲となる1勝だったのも覚えてます。もう、今期王位戦は全局名局賞ですね!!

(8位) NHK杯 渡辺明 vs 佐々木勇気 (8月)
 横歩取りは激しい将棋になりやすいので、見ていて楽しい事が多いですが、横歩なのに150手超となったこの対局は大白熱でした!渡辺さんが僅かな優位を確実に広げ、さすがは2冠、自力が凄いな…と思ったら、最後の最後で佐々木さんが電光石火の逆転劇!!いやあ、今年は佐々木勇気さんの凄さを知る事の出来た一年でもあった気がします。あれ?そういえば佐々木さんはNHK杯を取る可能性があるのか。タイトルホルダーが全員消えるという波乱の展開の今期NHK杯ですが、橋本さんか佐々木さんに取ってほしいなあ。

(7位) NHK杯 木村一基 vs 森内俊之 (10月)
 木村さんが中盤で見せた素晴らしい構想にしびれた一局!角換わり相腰掛け銀で後手の森内さんが良いように見えた局面で、森内さんの放った自陣角を呼びこんで抜こうとした木村さんの構想が凄かった!しかも、後手がそれを回避しようとすると、攻防手となた桂打ちが後手陣を潰す跳ね出しをする事になり…。しかし早指し戦のNHK杯、木村さんの逆転勝ちにまでは至らず終局。ところが終局後の感想戦をきいていると、どうも木村さんが勝ちの筋もあったようで、長時間の将棋だったら見事な逆転勝利だったんじゃないかと。もしこれがNHK杯でなく何かのタイトル戦だったら、ベスト3に入っていたかもというぐらいの素晴らしい将棋でした!

(6位) 王将戦 挑戦者決定リーグ 羽生善治 vs 三浦弘行 (11月)
 羽生さんがいきなりとんでもない打ち込みから31手詰めを寄せきってしまった対局。角換わり戦で、三浦さんが羽生玉を銀でグルっと取り囲んだんですが、羽生玉がチョロQ並みの機敏な動きで逃れてしまう。三浦さん、掴まえきれずに攻めあぐんでいたところで、羽生さんからいきなり意味不明の銀の打ち込みの王手!え?何これ…と思ったら、なんとそれが31手詰めの必至。いやあ、自玉が寄る寄らないという局面で、読み抜けたらそれが敗着になっちゃいそうな31手詰めに切り込めるなんて神すぎる…と思った一局でした。詰め将棋がメチャクチャ強い三浦さんですら、これが必至だとは気づいていなかったようで、受けなければいけない所で攻めていたんですよね。解説では、対局者を差し置いて寄せを発見してしまうほどの詰め将棋の名手である三浦さんが、ですよ…。

(5位) 棋聖戦 第1局 羽生善治 vs 森内俊之 (6月)
 横歩取りで、互いが序盤の駒組み争いで凌ぎを削って力戦調になった対局。終盤で先手森内さんが一段飛車の打ち込みに成功、しかも先手玉が結構安定しているように見えたのに、ここから驚愕の逆転劇、そして見事すぎる寄せ!!いやあ、これは面白すぎる将棋でした!今期の棋聖戦、森内さんはついていないというか、この1局も、羽生さんでなかったらできなかったんじゃなかろうかというようなアクロバティックな神業でひっくり返され、第3局も森内さんに悪手らしい悪手がひとつも見当たらないというのに、羽生さんにやられてしまいました。今期棋聖戦は、羽生さんが神がかりすぎ。結果はストレートでしたが、個人的には「羽生さんだけじゃなくって森内さんも凄すぎるわ」と思わされた、すごく面白いタイトル戦でした。

(4位) 竜王戦決勝トーナメント 羽生善治 vs 郷田真隆 (7月)
 中盤だと思っていたらいきなり不思議な手が飛び出し、あっという間に寄ってしまった手品のような一局。矢倉の中盤戦で、先手羽生さんがボンヤリとした▲55歩。これが銀ばさみ&焦点の歩&飛車の吊り出しのミックスになっていて、いきなり後手玉が寄ってしまう。この羽生マジックを消しに行った郷田さんの手が、更に当たりを打たされただけとトラップにかけられていたりで、タヌキにだまされたかのような、ものすごい眩惑的な将棋で印象に残っています。唖然というか、みていてポカ~ンとなってしまった。

(番外編 3局) 選考から漏れてしまいましたが、しかし素晴らしかった対局を!!
NHK杯 佐々木勇気 vs 大石直嗣 (12月)
 先手石田流からの大駒の捌き合い!最後の最後で、先手玉の金駒の守りを全部剥がし、横に利く駒があと一枚あれば勝ちという所まで追い込んだ大石さんでしたが、これが足りない。この瞬間にビッグ4のカッチカチの穴熊を短手数で料理してしまった佐々木さんが凄かった!
竜王戦決勝トーナメント 中村太地 vs 深浦康市 (7月)
 角換わり腰掛け銀戦で、深浦新手△16歩の飛び出した対局。これで中村さんが大長考、ものすごい時間を使った挙句に普通の手(^^;)。もう、指し手が解らなかったんでしょうね。結果、深浦さんの泥沼流に引きずり込まれて敗退。今期の竜王戦は中村さんが躍進すると思っていたんですが、それがベテランの老獪な戦術に嵌まって蹂躙されてしまった…という印象があって、すごく印象に残った一局でした。ところでこの新手、以降はプロ将棋で登場していないようなので、先手から破る順があると思うのですが、僕にはいまだわからず。。
NHK杯 橋本崇載 vs 畠山鎮 (12月)
 なにより、ハッシーの加藤一二三さんモノマネが似すぎていて爆笑(^^)。。しかも、インタビューでは「矢倉戦になると予想」と言っておきながら、初手▲56歩と自分で指した(笑)。僕が飲んでいたお茶を吹いてしまったのは言うまでもありません。橋本さんって、エンターテイナーぶりが目立ちますが、しかし電王戦や将棋連盟がらみで、将棋界全体を見渡したうえで至極まっとうな発言をしたり、またそれを実行したり、ファンサービスしたりと、実に素晴らしい人だと思います。自分の事だけで手一杯な人が多い中、全体が見えている感じがするんですよね。この将棋でも感想戦で、視聴者に分かりやすいように大きい声で話して、簡単な変化も符号だけ言って終わらせないでちゃんと並べてテレビに映して…という感じで、すごく気づかいのある人だなあ、と思いました。そしてこの将棋…橋本さん、強すぎる。。序盤から圧倒、最後の玉の華麗な受け流しも華麗、寄せも正確。強すぎると思いました。

(3位) 棋王戦 挑戦者決定戦 羽生善治 vs 深浦康市 (12月)
 この対局はふたつ印象に残っている事があって、ひとつは深浦さんの香香飛の三段ロケットを食らった羽生さんが、なんとそれを切り崩したこと!僕なら即投了です(^^;)。もうひとつは、深浦さんの入玉を阻止した羽生さんの手!いやあ、羽生さんて入玉阻止で凄い手を出す時がありますよね。いやあ、素人目にもわかりやすい神業がいくつも飛び出した、すごい将棋でした!

(2位) 名人戦 第4局 森内俊之 vs 羽生善治 (5月)
 羽生さんの名人返り咲きとなった第4局、プロですら誰も予想できなくなった、寄せの途中で難解極まるあの▲41金の打ち込みが登場した局です!なんだこれは…と思ったら、最後の最後にこの金が光ったという恐るべき一局。友人曰く「あの一手はうちのコンピューターは候補にすらあげていなかった」そうで。。この寄せ合いの局面、羽生さんだけでなく、解説のプロ棋士の誰も読んでいなかった飛車切りに入った森内さんも凄まじく(しかもどうやらそれが最善手)、手に汗握る大名局だったと思います!見ている時は、本当に固唾をのんで魅入っていました。青の終盤が凄すぎて、実は序盤の相掛かり戦での駒組みの駆け引きがアツかったことを既に忘れている始末です(^^;)。

(1位!) 王座戦 第5局 豊島将之 vs 羽生善治 (10月)
 豊島さん、初タイトルなるか?!という、勝った方が王座となる、もつれにもつれてなだれ込んだ王座戦の最終局!今後も伝説となるであろうあの▲91銀が飛び出した大名局です!!いやあ、その前からの羽生さんの受けと寄せの構想が超絶で、あまりの凄さにこの最終盤だけで何日も研究してしまいました(^^)。さらに、難解極まる終盤なのに、研究してみると受ける豊島さんも最善手の連続というのがスゴイ。こんなに痺れる将棋を見せてくれて、羽生さんと豊島さんには大感謝!!僕的には、これが2014年度ナンバーワンでした!!

 振り返ってみると…羽生率が高けエエエエ!!!考えてみたら、タイトル戦がらみの将棋を追いかけるので精いっぱいの僕からすると、タイトル戦に悉く登場してくる羽生さんの将棋が多くなるのは当然かもしれませんね。考えてみたら、タイトル戦に羽生さんが登場しない将棋って、竜王戦ぐらいの気がするぞ…。その竜王戦だって挑戦者決定の番勝負まで勝ち上がってたしなあ。こういうスーパースターの全盛期をリアルタイムで見る事が出来ているというのは、幸福な事なんでしょうね。。さて、年が明けたら1月に渡辺-郷田の王将戦、2月は渡辺-羽生の棋王戦か。来年は渡辺将棋からスタートですね。来年も楽しみです(^^)。。

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Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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