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第40期棋王戦 トーナメントが熱いぜ! その4 敗者復活戦2局 (深浦-佐藤康 ダイレクト向かい飛車etc.)

 ひとあし先に挑戦者決定戦への進出を決めた羽生さん。その対局相手は、敗者復活に回った佐藤康光さん、郷田さん、深浦さんの3名での争いで決まります!

敗者復活1回戦 郷田●-〇深浦 (角換わり相腰掛け銀)
  最近でこそ羽生さんに勝てなくなってしまいましたが、昔の深浦さんは羽生さんと互角で指していた数少ない棋士。そんな人、僕は渡辺さん以外では知りません。で、その頃の対羽生兵器として深浦さんが活用していたのが角換わりだった模様(あくまで一部の棋譜だけを見た僕の印象です^^)。そして後手番の深浦さん…おおお、角換わりです!!で、戦型はあれよあれよという間に相腰掛け銀へと進み…深浦さん、なんと82手という短手数で勝ち!!いやあ、郷田さんは、準決勝での佐藤康光戦に続き、自玉の詰みを読み切れずに踏み込んでしまっての頓死に近い形に見えます。ベスト4までは広瀬さんに森内さんを倒しての勝ち上がりだったので復調したかにも思えたんですが、郷田さんの調子はやっぱり戻りきっていない感じなのかも。

敗者復活決勝 深浦〇-●佐藤康 (ダイレクト向かい飛車)

 そして12/16に行われた敗者復活決勝!後手となった佐藤さん、またしてもダイレクト向かい飛車です!!しかし本選決勝の対羽生戦とは違って、この将棋は、僕には佐藤さんうまく指したように見えました。まず、最初に面白かったのが中盤で…

20141216棋王TN敗復決勝_深浦vs佐藤康_D向飛車30手 これはダイレクト向かい飛車戦ですが、僕は『角交換四間飛車 徹底ガイド』という本で、居飛車vs振り飛車の角交換型向かい飛車戦を勉強した事があります。で、居飛車の有力な攻め筋が、振り飛車の飛車に当てるように打つ▲66角のライン。30手目盤面図では、僕に見えていたのは、その本で読んだ向かい飛車破りの▲66角。しかし、ここで深浦さんは非常に凝った手に行きまして…

▲34角
エエエエ~、そっちか(゚д゚ノ)ノ !
単純な狙いとしては△同銀▲22飛成で飛角交換の駒得の上に龍を作るという事なのでしょうが、なんか四間飛車急戦の定跡で出てきそうなこの狙い、いきなり戦いをはじめてしまうと玉形の差が響いてきちゃうんじゃなかろうか。。

△27歩▲同飛△26銀
 後手の佐藤さんは、飛車を歩で叩いて呼んでから飛車に銀を当てました!もうこれは捌きあいコース確定ですね。

▲23歩△27銀成▲22歩成△36歩▲11と△37歩成▲同桂△同成銀
 捌きあいの後に駒の拾い合いとなりましたが、一段落したところで先手は桂、後手は銀を質駒にしています。さらに囲いの比較でいえば、完璧に囲えた美濃vs不完全な舟囲いの崩れたような形では振り飛車有利の気がするんですが…

 面白いのは、30手目盤面図だけでいえば、振り飛車は捌き合いにしたいし、居飛車は少なくとも玉が安定するまではねじり合いで捌かせないようにしたいところだと思ったのですが、捌き合いに持ち込んだのがなんと居飛車の深浦さん側だったところ。で、この時点で僕は後手優勢だと思っていたのですが、さすがは深浦さんというべきか、自分から捌き合いに行ったのはそれなりの形勢判断があったからで、実際にこの将棋を勝ってしまうんだからプロの形勢判断力というのはすごいと思わされました。あるいは、深浦さんって「常に泥沼流」という感じもあるので、形勢がどうあれ複雑な盤面を作り出してから競り勝つというのを選んだだけだったりして(^^;)。

20141216棋王TN敗復決勝_深浦vs佐藤康_D向飛車73手 そして終盤がメチャクチャ面白かった!!盤面図は73手目、全体としては後手の方がいいんだろうけど、王手がかかりやすいのも後手玉の方なので頓死筋があるのも後手の方、という感じでしょうか。こういうのって自陣の寄りを正確に計算しながら指さなくちゃいけないので、仮に後手の方が良かったとしても勝つのが難しいんですよねえ。ここからが面白くて…

△59角成▲同金△23角
 うおお、角切りから3手一組で龍取りを決めました!!いやあ、これは先手やられてしまった感じじゃないかと。佐藤さんの終盤は派手で好きです(^^)

▲44角△41角▲53と
 ここで先手は龍を見捨てての反撃を狙いますが…いやあ、これは見事な反撃、これしかないんじゃないかというぐらいの綺麗な反撃ですね。深浦さんの終盤は高道さん的というか、渋いというか、粘っこい感じなんですよね。。特に後手陣が9筋の位を取られて棺桶美濃になっているのが局面を難しくしてしまっている気がする。

△43歩
な、なるほど、棺桶美濃だから角のラインが恐すぎるというわけで、角を外しに行きました!が、そうなると2枚替えは必然で、しかも守りの金駒を2枚外されることになると思うんですが、大丈夫なのか?先手陣は一度受けに回って意外と手厚くなっているので、意外と耐久力があるようにも見える…。

▲62と△44歩▲61と△同銀
ですよね(^^;)。これ、一体どっちがいいんだろうな…後手の方がいいと言っていたけど、自信がなくなってきました。。

 そしてここからが壮絶な叩きあい!いやあ、あの状況から攻め合いにまで持ち込んだだけでも、深浦さんはすごい。しかもそれにとどまらず…なんとそのまま寄せ切っちゃいました!!結果、105手にて先手深浦さんの勝ち、挑戦者決定2番勝負に駒を進めました!!

 今期の深浦さんは順位戦でも好調ですが、なるほど強い時というのはこういう将棋で競り勝っちゃうんでしょうね。一方の佐藤さん、あの中盤での盤面図ですから、具体的な手は分かりませんが、何か勝ち筋はあったんじゃないかという気がしました。

 いやあ、連日仕事の合間を縫いながら棋王戦の決勝トーナメントの模様を追ってきましたが、これは熱い戦いの数々でした!そして、いよいよ明日は挑戦者決定2番勝負の第一局です!!これは楽しみ(^^)。。
http://live.shogi.or.jp/kiou/


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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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