第40期棋王戦 トーナメントが熱いぜ! その3 (本選決勝▲羽生-△佐藤康 ダイレクト向かい飛車)

トーナメント本選決勝 羽生 〇-● 佐藤康

 というわけで、トーナメントの本選決勝は▲羽生-△佐藤康となりました。この両名、20年前も棋界トップの座を激しく争っていたようなんですが、いつまでトップでい続けるんでしょうか。凄すぎます。で、対羽生戦での後手佐藤といえば…来ました、ダイレクト向かい飛車です!!これ、先手から拒否するのが難しいので嫌なんですよねえ。しかし、この戦法も対策が徐々に確立されてきたようで、佐藤さんのダイレクト向かい飛車での勝率が徐々に落ちてきているような気がする。この対局での羽生さんの構想は銀冠に囲った後手の囲いの桂頭を直撃する自陣角。佐藤さんが『佐藤康光の実戦で使える囲いの急所』の右玉崩しに似た攻め方ですね。この本は僕の棋力アップにすごく役立ってくれた本で、後手の振り飛車銀冠や右玉を崩すのにこの筋違い角の狙いはよく試すんですが、不発に終わる事も多かったりして(^^;)。端攻めも絡んでいると決まりやすいんですが、逆に端からの反撃を許しちゃったり。。しかしこの対局での羽生さんは「こうやって決めるんだよ」というお手本を見せてくれた感じでした。その攻め方というのが…

20141210棋王40TN本選決勝_羽生vs佐藤康76手▲74歩△55桂▲73歩成△同玉▲76銀右△66歩▲64歩
まずは▲74と桂頭を直撃して74の地点を開けておいてから、▲64歩と角道を通しました。

△75歩▲83角成
そして、いきなり角を切って後手玉の守りの要である銀を外す!!いやあ、豪快というか、この時点で羽生さんは、大雑把な寄せ筋は見えているとは思うんですが、ここで手番が後手に渡るので後手からの反撃もあるわけで、寄り形というよりは形勢判断を元にこの角切りに出たんじゃないかと。この時点での形勢判断を「先手の方が良さそうだ」という事は僕でも分かるんですが、では実践でこの順に踏み込めるかというと…飛車は捌けそうにないし、角損だし、攻め駒は銀桂桂で寄せにくい。逆転される自信があります(^^;)。

 でもって、予想通りに終盤の鬼・佐藤さんの反撃!佐藤さん、攻めながら手順に離れ駒の左銀を玉にくっつけるなど、まとめ方がうまい。しかしその復旧した後手陣を羽生さんは桂2枚で崩してしまいます。いやあ、金ならともかく、銀を形で崩すというのがすごい。ところが羽生さんのの頃の駒は角2枚。いやあ、桂2枚に角2枚って、寄せにくい駒だと思うのですが…

20141210棋王40TN本選決勝_羽生vs佐藤康110手▲71角
おおっと、桂取りを手抜いて角を打ち込みました!これは決めに行きました!

△75歩
 佐藤さんはどちらの駒を取られても成った角は外せるので、これは手抜いて根元の桂を外しに行きます。

▲74歩
 で、浮いた歩の裏から▲74歩一閃!!これは決まりましたね(^^)。

△64銀▲62角成△76歩▲71角△77歩成▲同玉△81金打▲64歩△83桂▲73歩成△71金▲同馬

まで、125手にて羽生さんの勝ち!

 いやあ、もうこれは金駒2枚での守りの段階で自陣に打ち込んだ筋違い角から銀冠崩しに出た羽生さんの作戦勝ちという感じの将棋でした。棋力がどうこうというよりも、ダイレクト向かい飛車という戦型自体の攻略筋がプロで解明されつつあるんじゃないかと思わされた対局。また、羽生さんの強さの秘訣というのは中終盤以降の圧倒的な棋力にあると思わされた対局でもありました。

 これで羽生さんは挑戦者決定戦への進出が決定!一方の佐藤さんは敗者復活戦のシード枠に回る事に。なんか今期の羽生さんというのは、タイトルを自分が持っているか、タイトルに挑戦して取ってしまうか、最低でもタイトルの挑戦者決定戦までは残ってます。最低でも挑戦者決定戦まで来るというのは、どんだけ強いんだ?!生涯で一度もタイトルに挑戦できないプロ棋士の方が圧倒的に多いというのに…。

 さて、この羽生さんとの挑戦者決定戦に向けて、敗者復活に回った佐藤康、深浦、郷田の3者がアツい戦いを繰り広げました!が、最近仕事で疲れ気味の僕は、その棋譜すら見れていない…。今日ももう眠くなってしまった、おやすみなさいzzz



関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ShougiX

Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

新刊棋書
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
ブログランキング
ブログのランキングサイトに参加してみました。 よかったら、クリックしてくださいね!
QRコード
QR
これまでの訪問者数
アド