第40期棋王戦 トーナメントが熱いぜ! その1 (本選準決勝▲深浦-△羽生 矢倉宮田新手)

 12月前半はそこそこ時間があったのですが、ここにきて忙しい!竜王戦がはやめに終わったので、しばらくプロ将棋から離れていたのですが、実は棋王戦の挑戦者決定トーナメントや王将戦の挑戦者決定リーグが熱い展開になっていた模様。全然追えていなかったのでチェックしよう、そうしよう。

kiou40_tounament.gif 今回の棋王戦の挑戦者決定トーナメントはこんな感じ。トーナメントではあるけど、ベスト4まで残れば敗者復活の権利を取れるので一撃死が無くなります。これはいいシステムですね。で、ベスト4のメンツを見ると…全員羽生世代じゃないか(^^;)!いやあ、今期は挑戦者に豊島さんや糸谷さんが出てきたり、A級に広瀬さんが入ってきたりと、いよいよ20代の若手棋士台頭の時代となったかと思ったのですが、羽生さん以外も40代の棋士がいまだに強すぎです。で、ベスト4の山の流れをざっと追ってみると…

佐藤康光さんの山:この山であがってきそうな人は、僕の印象では佐藤康、久保、山崎、永瀬の順ぐらい。佐藤さんは、今期好調の山崎さんを退けたのが大きかったという感じかな?永瀬さんもすごく嫌な相手ですが、久保さんがあがってくるよりはやりやすかったかも知れないです。終わってみれば順当な結果だったのかも。

郷田さんの山:この山が最激戦区。メンツには森内さん、丸山さん、郷田さん、広瀬さん、中村太さんがいます。生きた心地がしないです。右の山では広瀬-中村戦を制した広瀬さんが上がってくるものとばかり思いましたが、この広瀬さんを郷田さんが破る!更に対丸山戦を制して左の山から上がってきた森内さんを下し、郷田さんがベスト4進出。いやあ、最激戦区となったこのブロックでの勝ち上がりは素晴らしい!

羽生さんの山:羽生さんはどの山に入ろうが勝ち上がっても「順当」と思えてしまうから怖い(^^;)。しかし、この山も面白い事が色々起きたみたいです。中でも阿久津さんの躍進が素晴らしい!A級で全敗状態なので、阿久津さんは強いけどA級は強さの次元が違うのかな、とも思っていたのですが、この山での羽生さんの対抗馬と思われた豊島さんを初戦で消し去ります。続いて、復調以来絶好調になってしまった屋敷さんも蹴散らす!羽生さんに一発入れる可能性としては阿久津さんや屋敷さんよりもありそうな橋本さんもなぎ倒す!!いやあ、やっぱり阿久津さんって強いんだな。しかし…羽生さんに負け(T_T)。まあこれは仕方ないですね。しかし阿久津さん、今期の棋王トーナメントの敢闘賞と言えるのではないでしょうか?!

深浦さんの山:緩いといえばこの山が一番緩いと言えそうですが、しかし勝ち上がるのは楽じゃなさそう。候補としては、深浦さん、木村一基さん、佐々木勇気さん、三浦さんあたり。特に勇気さんの強さは、今期NHK杯で2局連続でまざまざと見せつけられてしまったので、若手といえども何かの切っ掛けでいきなりブレイクもあるんじゃないかと思っていたのですが…深浦さん、これを一蹴。つええ。今期タイトル戦で羽生さんと熱戦を繰り広げた木村さんは、対三浦戦を待たずして敗退。結果、深浦さんと三浦さんの対決になったのですが、これは今期の調子通りの結果となって深浦さんの勝ち。深浦さんは、佐々木戦に勝ったのが大きかった気がします。

 で、ベスト4のトーナメント本選の行方は…

20141118棋王TN準決_深浦vs羽生71手トーナメント本選準決勝① 深浦 ●-〇 羽生

 先手深浦さんの相矢倉本組み、▲46銀37桂戦法。深浦さんは宮田新手(先手矢倉が▲65歩~▲66角と角を設置して、後手玉を角のラインを入れる、みたいな狙い)を採用、それを受ける後手の羽生さんは今期王位戦で2度登場した△42銀という受け潰し策を選択。これで今期の王位戦を取りましたからね、研究もしているだろうし試したい事もあるのかも知れません。そして盤面図71手目、、深浦さんは宮田新手の攻めの要旨である角のラインで後手玉を直撃する事に成功!これで先手よしに見えたんですが…

△21玉▲15香△14歩▲33歩△22金▲14香△25歩▲32銀△同銀▲同歩成△同玉▲13香成△同香▲24桂△23玉▲12銀△同金▲同桂成△17香成

 信じられませんが、後手受け切っちゃいました( ̄△ ̄)。。もうこれは定跡になっちゃうんじゃないかと思います。ひとつの戦場での争いで羽生さんに勝つというのは並大抵ではないんですね。恐るべきは▲24桂以降。途中も生きた心地のしない猛攻ですが、▲24桂が入った時点で勝負あり、先手深浦さん優勢と思ったんですが、まさかの玉上がり。で、桂銀のコンビネーションの手筋で綺麗に精算され、あとは角が成り込んでジ・エンドかと思いきや、羽生さんは最後に12に成り込まれた桂を放置しての△17香成!!これが個人的には驚愕の一手で、指されて鳥肌、なるほど先手飛車を1筋に回せないように抑え込んでしまうんですね。矢倉戦で稀にある事ですが、攻めている方が攻めきれずに持ち駒を使い果たしてしまって切らし、そこから受け切った側の猛烈な反撃…というパターンの恐ろしく高度なバージョンという対局でした。これで準決勝の第1試合は羽生さんの勝ち、深浦さんは敗者復活に回りました。

 というところで、お時間となりました。続きはまた時間があったら書きます(^^)。書けないかも…。あ、そうそう、棋王戦挑戦決定戦は2番勝負は、12/22に以下のサイトで棋譜中継があるようです!!
http://live.shogi.or.jp/kiou/


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Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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