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第62期王座戦 第2局 豊島将之 vs 羽生善治 (角換わり相腰掛け銀)

 糸谷さんとの竜王戦の挑戦者決定戦に敗れ、木村さんとの王位戦の第6局に敗れた羽生さん。長く続いた絶好調状態がついに終わったか…と思ったら、その翌日にチェスで日本チャンピオン級の方を破るというとんでもない事をやって復調してしまった模様(^ ^;)。。う~ん、色んなジャンルに「天才」と呼ばれる人がいますが、羽生さんみたいな超絶的な天才というのは、ちょっと見た事が無いな。。

 というわけで、ちょっと嫌な予感の豊島さんですが、戦型は…おおお、角換わりです!!なるほど、研究がモノを言う戦型を、研究時間の無い羽生さんにぶつけていくというのは、正しい選択のような気がします。この前、羽生さんは後手番の角換わりで負けたばかりですしね。

20140918王座62-2_豊島vs羽生_角換腰掛銀35手 将棋は角換わり相腰掛け銀の最近の流行通りに進んで、盤面図35手までたどり着きました。ここで△74歩なら相腰掛け銀同形に合流ですが、今のところ後手が悪いと言われている戦型なのでこれはなさそう。で、この形の時は△42金右▲88玉△22玉、と進むのが定跡だったと思うのですが…

△43金右
 うわあ、また羽生さんから変化したよ。。たしかこれって、先手良くなるんだと勉強した記憶があるんですが、どう良くなるのかを全然覚えてません(^^;)。。

▲88玉△22玉▲25歩
 う~ん、ここも「後手玉は先手飛車が4筋に逃げてから矢倉城に入れる」と丸覚えしていた自分の常識が覆されてしまった。。羽生さんって、「その常識は正しいの?」という事を確認・実験してるんじゃないかと思わされる時があります。。
 しかし、豊島さんの▲25歩も軽くビックリ。この形になったら先手は飛車を4筋に振るものだとばかり思っていたので…。しかし、25に桂は跳ね出せなくなりますが、玉頭を押さえるのはまったく普通なので、これでどうなるのかは非常に興味深いです。

△42金▲68金右
 出ました、手待ち合戦(^^;)。一時期、角換わり腰掛け銀をかなり気合を入れて勉強したのですが、一番大変だったのが「後手は42と43のどちらで受けるか」という部分。一手一手の定跡は兎も角として、後手からの仕掛けは65を戦場にするか、74歩を突いてから桂を跳ねるか、跳ねずに先手桂頭を狙うか。先手は45を戦場に開戦、その時に飛車を4筋に振るか、後手が穴熊への組み替えを見せたらそこで端攻めを絡めて上から押しつぶすか…どれがいいのか、全然わかりませんが( ̄ー ̄)。

△74歩▲58金
 おっと、後手は千日手でも良さそうなものですが、避けたのは後手の羽生さん。ですが…なんと、豊島さんは更に手待ちです!!角換わり相腰掛け銀って、開戦前のこの緊張感がたまらないですね(^^)。もう、開戦した瞬間に既にどちらかがい、みたいなこの感じがたまらない。。

△12香▲48飛(45手目盤面図)
 うおお、羽生さんが穴熊を示唆した途端に一気に将棋が動きました!!いやあ、互いに仕掛けは難しいとみて、後手が先にしびれを切らすのを豊島さんは待っていたのかも。ここでついに4筋に飛車を振り、次は引き返す事の出来ない開戦になりそうです。実際にどちらが良い形で待つことが出来たのかは分かりませんが、少なくともこれは豊島さんの注文通りの気がします!!

20140918王座62-2_豊島vs羽生_角換腰掛銀45手
△65歩
 なんだこりゃあああ!!!
羽生さん、なんという仕掛け、これはまったく理解できない。。△12香を指した以上は穴熊の△11玉、4筋攻めが見え見えなので△43金上の受け、4筋は受かるとみて反撃準備の△73桂…これ以外はあり得ないと思っていたのですが…。右桂も跳ね出さないまま、いきなり65歩って、いったいどうやって攻めるつもりなんだ?大体、▲64角と打ち込まれたらどうするつもりなんだろうか…。

▲64角△92飛▲45歩△同歩▲同銀△同銀▲同桂△44銀(54手目)
 やっぱり▲64角を打ち込まれた…。しかし羽生さん、シレッと飛車を92に躱しました。羽生さんにこう指されると、なんだかまるで▲64角を打たされたんじゃないかという気分になってきます。これで後手が良いとしたらすごいな…。
 しかしやっぱり、既に4筋狙いの準備万端の豊島さんは、ここから一気に捌きに行きます。▲45歩の仕掛けから54手目の△44銀までは部分的な形で一直線。そして豊島さんは…

▲24歩△同歩▲25歩△同歩
 おおお、ここで継ぎ歩で後手玉頭の歩を吊り出しました!さっき2筋の歩を伸ばした以上は…という感じかな?もう1枚歩があれば、ここで垂れ歩をかませるので先手優勢なんでしょうが、残念ながら先手はここで歩切れ。形を乱しておいたという所に留まった感じ。…そうか!!ここで▲65歩で歩を補充してから▲24歩か!!

20140918王座62-2_豊島vs羽生_角換腰掛銀59手▲15歩(59手目盤面図)△同歩▲82銀

 全然違った(*ノ▽ノ)ヤダーッ。。しかし…この3手の先手豊島さんの構想が凄い、すごすぎる…。歩切れの上に援軍も何もない状態での▲15歩の意味が全く分からなかったんですが、解説によると、「▲2四桂から1二香を取ったときに、1筋攻めを見ている」との事。飛車を攻めつつ、その桂を拾いに行く▲82銀は、もしこんなのを自分が指されたら、その瞬間に投了しちゃいそう(^^;)。もし次に▲81銀不成△(飛車をどこかに逃げる)▲24桂が決まれば、これは先手優勢でしょう!!しかし、この瞬間に羽生さんに手番が渡ってしまったんですが、この手渡しが…

△66歩▲81銀不成△62飛▲73角成△65飛
 後手は打開出来ないので反撃しかないと思うのですが、それにしてもここの羽生さんの指し方がすごい…。△66歩以下から後手は勝負形になってしまうとは。▲24桂からの反撃が受かるのであれば、▲81銀不成と取ってもらった方が後手は打開できるのですね(あら、という事は、▲24桂が決まったら先手よしという僕の形勢判断って(T-T))。羽生さんはよく「相手の指し手を利用して良くする」なんて言いますが、この局面がまさにそれだったのでは。これで後手は飛車角がきれいに捌けてしまい、以下は羽生さん恐怖の終盤劇場(^^;)。というわけで、108手にて後手羽生さんの勝ち!!

 それにしても、豊島さんの59手目▲15歩以下の先手の構想はすごかった。あんな順を思いつくというのは、さすがはプロと思いました。しかし…本譜の結果だけを見ると、あの構想が良かったかどうかは別なのかも知れません。決まれば勝因だったかもしれませんが、負けてみると強引な打開だったのかも。しかし、やっぱりあの状態からまくってしまう羽生さんが凄すぎるんだろうな。。これで2勝0敗、羽生さんははやくも防衛にリーチをかけました!
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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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