自分のゴール

 若い頃に立てた人生の目標がありまして、昔はこれに向けて突き進んでました。しかし、齢を重ねると自分に出来る事と出来ない事がだんだん分かってきて、「やっても目標に達する事は出来そうにない」と思える部分に関しては、既に心が折れかけていたりする。それでも何とか頑張るんですが…満足するところまで行けない。たどり着けないから億劫になる。でもこれじゃいけないと思ってまた頑張るのだが…この連鎖です。

 それでも、トップ集団には入れなかったけど、見方を少し変えれば、その道では他の人が果たせなかった所までは何とかたどり着けているとも言えます。将棋で言えば、A級棋士には届いていないけど、B2ぐらいまで何とか来た、みたいな感じ。その状態で、何となく安定しているのが今の自分なのですが…こんなんでいいんだろうか。腹を決めて、死んだ気で本業に専心すべきではないか。やったんだかやってないんだか中途半端で、達成したんだかしていないんだかボンヤリしたまま終わる事の方がよほど悪い。サラリーマンじゃない道を自分で選んでおいて、こんな中途半端に生きていては、産んでくれた親にも顔向けできないし、なにより死ぬ瞬間に自分が後悔するんじゃなかろうか。

 ここで障害になっているのが…あろうことか、大好きな将棋です。始めたころは、本業に差し障りがない程度にやって、しかもそれが気分転換になれば一石二鳥じゃん、と思っていたのが、今では夢中になりすぎて、本業の障害になっている。1日1時間と決めていた勉強も、気が付くと、暇を見つけては将棋ばかりやってしまう。トイレに入っても電車に乗っても、隙を見つけては将棋の本ばかり読んでいます。夜中までやり続ける事などしょっちゅうで、休日になると10時間じゃきかないぐらいやっていたり。でも…そこまでして仮に将棋に強くなったとして、何が待っているのか。プロになれるわけでもなし、なる気もない。将棋というのは遊びだから潤うんであって、こういうものが生活の中心にあるというのは筋違いだ…と思う自分がいます。将棋の勉強をやめた方がいいんじゃないかと思い始めたわけです。

 しかし、ここで止めるぐらいなら、最初からやらなきゃよかった。今やめたら、何もやらなかったのと同じになってしまう。1日1時間までという最初のプランは悪くなかった。それぐらいの勉強だと、本当に1~2段前後ぐらいの棋力に落ち着くんじゃないかという気もするけど、いつの間にかそれ以上を目指していて…それが悪かったんじゃなかろうか。

 今は、こんなことを思っています。始めた以上は切りの良い所まではやりたい。終盤術は、今持っている本以上の上積みはしない、してはいけない。詰め将棋はいつまでも続けてもいいが、時間を切る。序盤は、1日1時間のプランに戻し、仕事に支障が出るようなやり方は絶対にしない。居飛車を持って覚えなくてはならない定跡を覚えたら、以降はタイトル戦やA~B1級順位戦で出る新手以上は追わない。つまり…現在取り組んでいる序盤定跡が区切りまで来たら、僕の将棋勉強ライフをひと区切りにするのが良いんじゃないかと。
 居飛車を持っての序盤勉強がどれぐらいで終わるか、これは昔に計算した事があります。僕の読書ペースだと、大体3年でした。勉強時間を昔みたいに1時間/dayに戻すと、恐らく瞬く間に棋力が落ちてしまう気がします。でも、僕の人生にとっては、それが正解なのかも。齢をとった親父や、昔の友人と互角に楽しく指せれば、それでいいや。来年の末ごろに序盤勉強がひと通り終わって、将棋の勉強といっても新手チェックと詰め将棋ぐらいになった時、はじめて将棋と一番いい距離の付き合いになれるんじゃないか、そんな気がします。一般人にとっての将棋との一番良い付き合い方というのは、案外それぐらいなのかも。
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将棋の付き合い方

自分は強くなってきたら
アマ竜王戦とかアマ王将戦とかの予選wに出てみたいと考えています。
いまは全然無理だけど、そういう大会に出て目標を立ててみたい。
目標がある人生って楽しいじゃない。
だから、81とか町道場は練習の気持ちでいろんな手を試してる。
本番は、あくまで大会の将棋です。
今日、関西のある大会で優勝しました。
上から三番目のクラスですけどw

はじめまして

1年ぐらい前からこのブログを読ませていただいていた者です。思考や戦法選択に似ている部分が多くてとても勉強になっておりました。ビビりなので今までコメントできずにいましたが、いてもたってもいられなくなっての初コメントです。

私自身のことですが、将棋にはまってしまってから20年余り・・・将棋を逃げ道にしてしまい人生の選択を誤ってしまったこともある一方で、将棋に助けられたことも何度かあります。将棋という趣味はやっかいなもので、shougiXさんの葛藤も少しは分かるつもりです。スポーツとは異なり、将棋の研究・実戦はいつでもどこでも行えてしまいますから、たちが悪いですよね。

うまくまとめられませんが、1日1時間をきっちり守れることを、遠くより祈っております。本業の方、がんばってください。

Re: 将棋の付き合い方

 コールセンターさん、書きこみ有難うございます!!

 おお、アマのタイトル戦を目指しておられるのですか、素晴らしい!!僕は、もしそこまでやるとすると、どうしても本業がマズい事になってしまうので、自分と将棋の一番良い距離を考えて付き合う事にしました。しかし、どうにも将棋が面白くて仕方ないので、禁忌を守れるかどうか自信が無いのですが(^^;)。

 大会で優勝ですか!!すげえええ~~!!僕も、序盤研究が終わったら、何かの大会に出てみようかな。3~4年後になるかなあ。。

Re: はじめまして

 ベル様、はじめまして。書き込み、どうも有り難うございます。

> 1年ぐらい前からこのブログを読ませていただいていた者です。思考や戦法選択に似ている部分が多くてとても勉強になっておりました。

 おお、居飛車党でしょうか。お仲間ですね。


> 私自身のことですが、将棋にはまってしまってから20年余り・・・将棋を逃げ道にしてしまい人生の選択を誤ってしまったこともある一方で、将棋に助けられたことも何度かあります。将棋という趣味はやっかいなもので、shougiXさんの葛藤も少しは分かるつもりです。スポーツとは異なり、将棋の研究・実戦はいつでもどこでも行えてしまいますから、たちが悪いですよね。

 まったくその通りなのです。将棋を指していてまずい面もあるのですが、何より楽しいので、いい面もいっぱいあるんですよね。一番いい距離で、将棋や将棋仲間の方と付き合っていければと思っています。

 このブログを通して、たくさんの方と知り合いになる事ができました。これはまったく予想していなかった事でして、ブログも将棋も、節度を持って続けていこうと思っています。

 これからも、どうぞよろしくお願いいたします。そうそう、これからも気軽に書き込んでくださいね!

はじめまして

40過ぎて、仕事及び将来設計の目処がついたタイミングで、読書以外の第2の趣味といえるものを物色していたところ、「聖の青春」を読み、小学校の頃将棋を指していた(といっても当時教室に持ち込んで良いゲームだったんですね)こともあり、
かつ、切実に体感していた「自分が馬鹿になっている」実感もあり、「死ぬまでに初段になりたい!」と思い、市内の将棋道場に今年の3月から通っています(現在3級)。
初段を目標にしていたのでこちらのブログと出会いました。

当初将棋のイメージとして勝ち負けがあるから、子供教室になじめるか不安でしたが、意外や意外、負けても反省するだけでして、おかげさまで先生方に出入り禁止にされずに続けさせていただいております。

恋愛でも、仕事でも、趣味でもバランスって大切ですね。
僕は幸運なことに?経営者という立場もあり(自営業みたいなものです)、空いた時間に本を読むのも、将棋の勉強をするのも「名刺代わり」ということもあり、公私混同です(汗

おっしゃるとおり、1,2段あたりが、死ぬまでの趣味として道場で買った負けたで良い落としどころなのかもしれないと拝読していて思いました(初段にはなれそうだけどその後どうする?と僕も思っていたもので)。

何を言いたいのかまとまってない気がしますが・・・級位者ですので今までコメントを書けませんでしたが「やっと書くことが出来ました!」(笑

Re: はじめまして

 むい様、はじめまして、書き込みありがとうございます。ところで、「むい」とは「無為」でしょうか。昔に読んだ「ボーダー」という漫画で、「無為こそが過激」というような言葉がありまして、印象に残っています。

 そうなのですよね、落としどころを考えると事は大事なんじゃないかと思っています。そうでないと、死ぬまで続いて、死ぬ直前にそれを反省する事になって、それが「良い選択じゃなかった」時の事を考えると…。

 立場によって違うのかも知れませんが、社会人で、趣味として将棋を続けるなら、僕みたいな自営の場合は「初~2段以上は追わない」というあたりが正解なんじゃないかと思っています。もちろん、仕事以外の時間は趣味に当ててよいという人だったらまた違うと思うので、僕みたいな場合は…という事ですが。むい様も、もしかしたら僕と同じぐらいのスタンスなのかも。

 でも、町道場では兎も角、千駄ヶ谷とかネット将棋で、3級から初段に上がる時というのが、けっこう大変な気がします。段持ちというのは、自分の気持ちにとって代えがたい財産となると思いますので(僕の場合はそうでした^^;)、がんばってください!!

こんばんは

以前、角換わり棒銀の記事の時にコメントさせていただいた者です。
もしかしたらHNが違っているかもしれませんが(^_^;)

毎回、記事を楽しみにしていました。居飛車党で羽生さんファンで、戦法選択の仕方(最初にみっちりプランを立てて、あとはひたすら猪突猛進!)なんかが私と似てるなあ~と思いながら、読ませていただいておりました。

私もshougiXさんと同様、ごく初心者から将棋を始め、もうすぐ一年を迎えようとしているところです。ずっと24将棋道場で指していたのですが、周りがあまりにも強すぎて10級にさえ上がれず、やる気がなくなって最近は「観る将棋ファン」に逆戻りしていたところでした・・・。

しかし、先週なんの気なしに81dojoに登録してみると、意外と勝てる!?
3級までトントン、と上がることができて自分でも驚いています。実はその連勝中に、教えていただいた角換わり棒銀の筋で快勝した対局もあったり(^O^)

とはいえ、私は横歩取りも角換わりも勉強が終わっていない状態ですので、ここから段までは数ヶ月かかると思います。なので、まだ初段を取った先のことは考えられていませんが、そうなった時には、仕事と将棋とのバランスを考えなければいけなくなるのでしょうね・・・。今は将棋が楽しすぎて夜ふかしをし、仕事に支障が出そうです(笑)

何が言いたいのかわからなくなってしまいましたが、書き込まずにはいられなかったということで(笑)

Re: こんばんは

 かつめ様、こんにちは、ご無沙汰しています。HN、たぶん合ってますよ(^^)。

 将棋倶楽部24は異常にレベルが高いそうですね。道場初段なのに24では7級なんて言う人もいるそうで…。

 角換わり棒銀は破壊力が凄いので、初段ぐらいまでなら主力戦法に出来ると思います。記事が、どなたかのお役にたてたのなら幸いでした(^^)。

 横歩は、個人的には一番好きな将棋なのですが、とにかく1手のミスが即死級の戦型ですし、それに類する嵌め手に近い定跡筋も満載、実は相掛かりもセットで覚えないと怖くて指せない…などなど、本気で取り組むとかなり大変な戦型だということが分かってきました(^^;)。というわけで、勉強順は最後に回した方がいいかも知れないと最近は思い始めています。

 将棋は、こんなにのめり込める物もないというぐらいに最高に楽しい趣味だと思うのですが、お互いにのめり込み過ぎないように気をつけましょう(^^)。ではでは。
プロフィール

ShougiX

Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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