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第27期竜王戦 挑戦者決定第2局  羽生善治 vs 糸谷哲郎 (一手損角換わり)

 ほとんどの記録を達成してしまった羽生さんにとって、棋士人生で残った目標はといえば、永世竜王だけなんじゃないかと思います。しかも、永世竜王を取ると必然的に永世7冠になるというオマケつき(^^)。しかし…羽生さんはもう40代半ばに差し掛かっていて、普通ならとっくに全盛期を過ぎ、勝てなくなって当たり前の年齢。羽生さん自身も「いつでもタイトル戦に出れるという年齢じゃないし、これが最後という気持ちで対局している」みたいなことを言ってました。竜王戦挑戦のチャンスだって、もしかしたら今年で最後かも。ラストチャンスかもしれません。
 しかし…この挑戦者決定戦で先にリーチをかけたのは、なんと糸谷さん。糸谷さんは昨期から絶好調、勝率は全棋士の中でトップ、竜王戦も勝ち進むわという感じで、もともと強かったのが、ついに大ブレイクした感すらあります。羽生永世竜王/永世7冠を阻止し、しかもそれが糸谷時代の幕開けだった…なんて事もあるかも。そんな感じで、色々な意味を含んだ今日の大一番は…おおお!!糸谷さん、後手番での十八番である一手損角換わりを投入だああああ!!!

20140902竜王27挑決-2_羽生vs糸谷_一手損角換44手 盤面図は44手目、先手の羽生さんは早繰り銀ではなく棒銀を選択、糸谷さんは得意の右玉、そして△49角と打ち込んだところ。う~ん、この角の打ち込みは次の△38歩を狙っての部分的な手筋ですが、この角が捌けるかどうか不安で、知ってはいるんですが僕はなかなか指せません(>_<)。。プロは読みの深さが段違いだし、しかも糸谷さんはこの戦型のスペシャリストだから、既にこの角が捌ける見込みがあるんだろうか。でも、最近の糸谷さんの棋譜を見ると、昔の塚田さんっぽいというか、良いとか悪いとかじゃなくってイケイケな所があるので、良さそうな攻め手をガシガシ指しているだけかもしれん。。

▲67金右
 おっとっと、これはまったく想定外の手、なるほど△38歩で飛車の横利きが遮られた後の△58角成を消しているわけですね。それでも△38歩と打ってきたら、▲57角とか▲27角で次の△39歩成を消すんだろうか。しかしもしそうなら、先手はしばらく受け続ける事になるなあ。もし後手が攻めを繋げることが出来るなら、たしかに44手目の△49角打は見事な構想なのかも知れないな…。

△38歩▲57角△65歩
 歩の打ち込みから角の受けまでは予想通りの展開、次に後手が何をするのかと思ったら、いきなりの仕掛けです!やっぱり今の糸谷さんはイケイケだわ。。今の糸谷さんって、多少無理っぽい攻めでも繋いでしまうから怖い…。▲同歩は△65桂でオシマイなので先手は手抜くと思うんですが、棒銀が捌けそうにないし、という事は速度ある攻撃筋はなさそうだし、しかし悠長にして戦場で駒を精算されて角成を実現されちゃったりすると一方的になっちゃうぞ…。

▲37銀
 うおお、羽生さん、こんな悠長なことをやってて間に合うのか?▲37銀~▲36銀みたいな順で、攻めの銀をいったん引いて攻めのラインを一路変えるのは、昔に四間飛車急戦の定跡で学んだ事がありますが…。玉を囲う、右桂を跳ねる、6筋攻め、5筋攻め、飛車を振り直して右四間…後手には指したい手が山ほどあって、これは糸谷さんが楽しい展開になったかも。

△54銀▲24歩△同歩▲48銀
 いやあ、▲36銀でなく▲48銀かあ。銀引きは攻撃の筋を変えたんではなくって、捌けなくなった棒銀を受けに使うためだったんですね。たしかに、棒銀は捌けなくなったら大概負けだからな…。う~ん、捌けなくなった棒銀を戻す将棋はいくつも見た事がありますが、一手損角換わり~先手棒銀~戦闘開始という経緯からして、ここで棒銀を戻して暫く受ける事にするというのは、作戦負けを宣言してしまう事になるというか、なかなか指し辛い手なんじゃなかろうか。名人戦といい王位戦といい、ここのところの羽生さんって、自分から受け将棋を構想する事が多い気がします。見ようによっては、わざと攻めを呼び込んでいるようにも見える、ちょっと怖いな…。

20140902竜王27挑決-2_羽生vs糸谷_一手損角換61手△46歩▲同角△45銀直▲35角△39歩成▲同銀△34金▲57角(61手目盤面図)

 いやあ…具体的にどの手がどうだったかというのは分かりませんが、常に糸谷さんは攻めの手を指し続けましたが、これは先手受け切ったんじゃないかい?受け切ったどころか、後手の攻めが切れた瞬間に▲38銀で後手角は詰みじゃないですか。。う~ん、今日の一手損角換わりは、先手棒銀が捌けるかどうかではなく、後手が角を打ち込んで以降は、それが捌けるかどうかが争点だったわけか。つまり、羽生さんの指し手は「棒銀に行きながらの方針転換」という作戦負けではなく、「△41角を捌かせなければ勝ち」という一貫した方針だったわけですね。なるほど、最近は攻め合いの速度勝ちばかりを勉強していたものですっかり忘れていましたが、相手陣を攻めるのではなく、大駒をいじめて確保すれば自動的に優勢になるだろう、という方針だったわけですね。受けがどうとか、恥ずかしい事を言ってしまった(^^;)。。いやあ、これは勉強になりました。

△85桂▲86銀△46歩▲48銀△84歩▲65歩△同銀
 玉型が半裸状態の糸谷さんは攻めが切れたらオシマイなので何とか繋ぎますが、これは無理攻めに見えるなあ。

▲84角(71手目)
 うあああ、71手目にしてついに先手の反撃、桂につけた紐である歩を払いながらの王手!次に▲85銀で桂を外してからの▲65桂が見え見えなので、これは後手受け辛いんじゃ…

△73金▲同角成△同玉
 2歩になるので歩の合駒が打てず、金での合駒ですが、羽生さんは殆ど時間を使わず▲73同角成と角を捨てて金を外しました!いやあ、この速い指し手は、これで先手良しと確信してるんだろうなあ…。

 以下、随所に「さすがプロ!」という手は飛び出すんですが、先手の優勢が覆る事はなく、117手にて先手羽生さんの勝ち!これで1勝1敗の五分となり、竜王挑戦は最終第3局にまでもつれ込む事となりました!永世7冠期待の僕としては、ヒヤヒヤの1日でした(^^;)。羽生さん、素晴らしい!

 また、角換わりでよく出てくる例の△49角の打ち込みですが…確実に捌ける見込みがない時には、僕みたいなシロウトが指してはいけない手だという事だけは分かりました(^^;)。
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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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