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第55期 王位戦 第1局 羽生善治 vs 木村一基 (矢倉)

 数日前に棋聖戦が終わったばかりだというのに、もう王位戦か!!今日からはしばらく続いた森内戦ではなく、相手が変わります。その相手は…普段の研究相手の木村さん。猪木vs藤原戦という感じですね(古っ!)。互いが同じ技を共有していて、しかも互いの弱点を知っている、と。相アキレス腱固め戦は師匠の猪木が一枚上でしたが、相居飛車ではどうなりますか。
 先手は羽生さん、将棋は…おお、相居飛車のさらに相矢倉になりました!!さらに…相端攻め、何もかも鏡映しです(^^)。これは面白いことになりそう、さてどうなりますか。。しかし、今日~明日は忙しいので、あんまり見れないかもしれないなあ。。

20140709王位55-1_34手 盤面図は34手目、後手の木村さんが△53銀とあがったところです。あら?これはこの前の▲羽生-△森内の棋聖戦第2局にそっくりでないかい?棋聖戦では「△53銀には▲46銀と上がりにくい」という事で、羽生さんはここから雀刺しを構想していましたが、本局はどうでしょうか。

▲15歩△22玉▲17香△85歩▲18飛
 おおお、雀刺し、キタ━━(*゚∀゚*)━━!!う~ん、雀刺しはしばらく指さなくなっていたのですが、タイトル戦で連採されるとは。。これは自分の将棋のバリエーションが増えるかもしれないので、今度からは△53銀には雀刺しを狙ってみよう。

 さて、羽生さんの構想は同じなんですが、受ける後手の指し手が、森内さんと木村さんでは違いました。森内さんは9筋の歩を伸ばしたのに対し、木村さんは8筋の歩を伸ばして矢倉城の玉頭を圧迫する形を選択。

△24銀▲96歩△73角

 さらに羽生さんがこれを▲96歩と受けた事で、この先手玉の攻防の形が変わった感じです。特に、先手が端歩を受けた方がいいのかどうか、これはいつも迷う所なんですが、本局を見ても…う~ん、やっぱりどちらが良かったかは僕なんぞでは判断がつきませんでした(^^;)。

▲26銀
 う~ん、この▲26銀という形、いつも使いにくそうに感じちゃいます。将棋の勉強を始めたばかりの頃、序盤の定跡勉強で挫折した事があります。で、結局、谷川さんの名著『光速の寄せ 矢倉編』を読んで、相手玉をタテから潰すとして、自分で指すとしたら一番使いやすい形を採用したという経緯があります。棋聖戦でもこの銀の進出で、その時はうまく捌けたんですが、森内さんとは別の意味での矢倉の達人である木村さんに通じるんだろうか?

△95歩▲同歩△同香▲97歩
 おっと、先に端攻めに着手したのは後手でした!ただ、桂を跳ね出しているわけでもなく、角も73に引いているのでラインが逸れていて、いきなり端を破ったわけではなく、香を利かせたという所に留まってます。しかし、手番は後手のままで…

△45歩
 木村さん、手番が先手に移る前に、好形を作り出します。後手の53の銀って、ネット将棋だと玉頭を目指しに行く人が多い気がしますが、プロは△45歩~△44銀を結構見る気がします。でもそれって、▲46銀37桂戦法の時だけなのかなあ。で、初日はここで終了。で、次の羽生さんの封じ手が、勝負の命運を分けることになったんじゃないかと。

▲37銀
 えええ?!
…いや、これは解説の人たちも驚いていましたが、思いっきり手損の上、攻めの銀を捌くことが出来なくなり、端攻めの迫力もなくなってしまう事になると思うんですが、どうなんでしょうか。普通に▲37桂~▲25桂からの端攻めでは駄目だったんでしょうか。う~ん、矢倉というのは攻め合いの手数計算戦になるので、異常に難しいんだよなあ。ネット将棋だと、自信満々に攻めまくると相手がビビッて受けに回ってくれたりして、ハッタリが結構効いたりするんですが、指しているのが最強棋士の羽生さんに、矢倉の達人の木村さんだから、キチンと読んだ上でマズい順があったのかも。

20140709王位55-1_73手 で、銀を引いた以上、先手は4筋を争点に戦いを展開しますが、どうしても食い破ることが出来ません。むしろ、ここでの戦いは木村さんの方がうまかった。先手の攻め筋を全部消して、焦らず、じっくりと…。これが、満を持していきなり先手を窮地に追い込む驚愕の手が飛び出しました。73手目盤面図では、後手からは攻め筋がいっぱいあるのに先手は手掛かりがないという状況。後手はじっくり押さえ込んでいくか、端攻めをどう絡めるか…みたいに思ってていたところで…

△58歩
 え?ただジャン。えっと…うおおお、この歩は取ると△69銀の割打ちが厳しすぎるから取れないのか?!いやあ、こういう手が指せるから、プロは恐ろしい。。
 
 この歩は先手玉を追い詰めると金攻めの筋となり、先手はこれを受けることが出来ず。かといって手抜いて攻め合いに行くにしても、その手がかりも持ち駒もナシ。終盤、羽生さんはアマチュアだったらほとんどの人が投げてしまうような局面からとんでもないからくりを作って玉を脱出させますが(これが凄かった^^;)、しかし木村さんは入玉を許さずに羽生玉の頭を押さえ、116手にて木村さんの勝利!

 これで今期無敗だった羽生さんに土がつき、更に木村さんは大事な初戦を勝利すると同時に、後手番をブレイクするというおまけつき。本格矢倉は先手有利だと思うので、この一勝は色々な意味で大きかったと思います!

 それにしても、雀刺しはやっぱり難しいなあ。自分で指すのなら、もうちょっと勉強しないと難しいかな。。
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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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