第64回NHK杯 菅井竜也 vs 高崎一生 (角交換四間飛車)

 疲れております。寝不足です。今週こそ、NHK杯を見るのは控えるべきです。今勉強している角交換四間飛車以外なら、ぜったい寝よう。寝るぞ。…角交換四間飛車です(^^;)。。こうなった以上、ぜひとも居飛車に勝ってもらって、角交換四間飛車の破り方を覚えよう!

20140629NHK64_21手 菅井さんって、居飛車を指すんですね。現代振り飛車のバイブルである『菅井ノート』なんて出しているものだから、てっきり生粋の振り飛車党かと思ってました。さて、盤面図は21手目、向かい飛車に構えた後手に対し、先手の居飛車が▲46歩とあがったところ。この前のNHK杯▲小林裕-△鈴木大戦は、四間飛車に対して▲46歩~▲47銀、A級順位戦▲森内-△渡辺戦では後手の向かい飛車に対して▲36歩から振り飛車を迎え撃っていました。将棋を指し始めたばかりのころは、向かい飛車には絶対に▲36歩だったんですが、やっぱり▲46歩が本筋なんでしょうか。このあたり、先後が入れ替わると居飛車の玉の囲いが全然間に合わなくなるので、先手後手で有効な指し手が変わってしまうのかもしれません。

△44歩
 お、いきなり△33銀と逆棒銀にいかずに、まずは△44歩とあがりました。これはよくある▲66角の反撃を先受けして飛車のコビンを閉めたのかな?それとも位をとられるのを防いだのか?よくわかりませんが、プロっぽい渋い手です。

▲58金△33銀
 逆棒銀、来ました!!三間飛車や向かい飛車って、強い人と指すとこの向かい合った飛車の戦場で負けてしまうので、ここはどう戦うのかをよく見ておきたいです。それにしても、居飛車先手だと玉型の整備に間に合うので、後手で角交換四間飛車を受けるより全然楽そうだな。

▲56角
 いきなり角を打ったあああ!!!
いやいや、角交換の将棋って、いかに敵陣に角を打ち込むのかというところが大事というか、受ける場合は相手が角を打ってくれれば自陣に打ち込まれる筋が消えるので、駒組みが恐ろしく楽になります。というわけで、いつもチャンス到来まで角は打ち込まないでいるのですが、いきなり打っちゃうのか。。しかしこれ、逆棒銀の牽制としてはすごくいい手に見えます。構わず△24歩と来たら▲同歩△同銀▲23歩で、飛車か銀をタダで捕獲できるので、後手の逆棒銀の出足を遅らせることができる、というわけですね。なるほど~。。

△43金▲36歩△24歩▲37桂
 後手は逆棒銀に行く為に金を繰り出して34の歩を支え、その間に先手は▲36歩~▲37桂で2筋の受けを補強、これが間に合ってしまいました。な、なるほど~。。これは実践で即使えそうだぞ、覚えておこう(^^)。

△25歩▲同飛△24銀
 しかし後手は構わず逆棒銀を続行。ここで先手は…おお、桂じゃなくて飛車をぶつけました!!なるほど、玉型に差があるので、捌きあいは先手有利という事ですね。というわけで、後手は銀を当てて受けましたが、飛車の引き場所がすごかったです。

▲26飛
 ここ、▲29飛と引くのが普通と思ったのですが、なんと引き場所は26でした。ここ、戸辺さんの解説が素晴らしくて、「▲29飛には△27歩と抑え込まれるのが嫌だったのかも」とのこと。え、そんなの飛車でとってタダじゃん…と思ったら、△49角が飛車金両取りのうえ、馬を作られて試合終了ですね(^^;)。でも…じゃ、△27歩には銀を前進させない▲16歩と突きだしたら?それなら受かるは受かるんでしょうが、抑え込まれる事自体が嬉しくないという事なんでしょうね。

 以降、振り飛車はなんとか棒銀を捌きに行くんですが、菅井さんの受けが素晴らしく、銀も飛車も捌けません。一方の菅井さんは穴熊へのトランスフォームを終了、これで状況が一変、今度は菅井さんが飛車を捌きに行って、高崎さんがそれを拒否して抑え込みを狙う展開にひっくり返りました。
 そして終盤、と金を使われた攻めに来られ、速度負けすると見た高崎さんが強引に穴熊崩しにいくのですが、これが足りない。結果、104手にて先手菅井さんの勝ち!!だったんですが、この互いの終盤術が素晴らしすぎて、手筋の勉強の宝庫!思わず並べなおしてしまいました。で、結果論なんですが、実は後手がよかったのかも知れないと思ってしまいました。

20140629NHK64_77手 問題が、終盤に突入する後手の78手目。77手目のこの盤面図、居飛車はカッチカチの穴熊を作ることに成功したんですが、攻め筋が全くない。攻め駒は全部足の遅い駒、しかも7~8筋の攻防戦に使った24の桂も34の歩も37の銀も、ぜんぶ遊んでしまっています。これらを攻めに使えば確実に崩せますが、どう考えても速度負け。唯一の攻め筋は64に打ち込んだ歩の拠点ですが、後手はこの応接が難しかった。本譜は…

△74角成▲33歩成△24飛▲43と

 後手は馬を74に作ることで、63への金駒の打ち込みをケアしたんですが、引き換えに▲33歩成~▲43とのと金攻めを許してしまいました。結果、これが敗戦の一因に。でもこれ、△74角成は自然な応接だし、攻防手でもあるし、好手にしか見えません。ここに馬を作らないと、63への金駒の打ち込みがすこぶる厳しく見える。しかし、これは完全に結果論ですが、それよりもと金攻めの方が厳しかったので、それを防ぐ方法があったかというと…あったのかも。角の成り場所を74ではなく、解説の戸辺さんがチラッと言っていたように65にして検討してみたら…

△65角成

 △65角成のデメリットは、63への利きが作れない事と、穴熊姿焼きへの橋頭保となる9筋への利きが作れないこと。一方のメリットは、本譜の敗因のひとつとなった先手がと金攻めで43への寄りを防ぐことが出来るという事。で、これで63に打ち込まれると何が起こるかというと…

▲63銀△64馬▲72銀成△同金
 金駒を剥がされておっかないですが、先手の攻めの拠点を解消、さらにと金攻めも届きません。じゃ、銀じゃなくて金を打ち込まれたら?

▲63金△76桂▲72金△同金▲76金△同馬▲63銀△61金…
 いやあ、これは千日手を含みにして後手受かるのでは?実は、63を受けない方が受かったのかもしれません。いやあ、将棋って難しい…。

 もうひとつ思ったのは、先手からのと金攻めを受けつつ、端攻め目の穴熊崩しを成立させる攻防手はなかったのかという点です。これも本当に成立するのかどうかはわかりませんが、77手目盤面図からの本譜△74角成▲33歩成△24飛▲43と△95歩▲同歩の次。僕はよく穴熊を指すんですが(主に四間飛車持久戦)、振り飛車の方って、間に合わないとみるとまず間違いなく端攻めから反撃してきます。この攻防戦はもう500局ぐらいは指していると思うので慣れているんですが、戸辺さんの解説通り、歩が足りていれば叩いてから桂の跳ね出し、足りなければ垂らしてから桂の打ち込みが手筋なんだと思います(これって、振り飛車の方ってみんなそう指してくるんですが、藤井さんの本か何かに出ているんでしょうか?)。しかしこの場合、速度も問題だし、と金攻めの受けも同時に成立させないといけないので、垂らしていては間に合わない。じゃ、△95歩▲同歩の次は強引に…

△97歩▲同香△64馬
 として、94の拠点の歩を外しながら、と金の寄りを防いで、同時に9筋に馬のラインを合わせたら攻防手になったのかもしれません(駄目かもしれません^^;)。ああ、将棋ソフトを持っていたら、こういうところを検討できるのかなあ。なんか買おうかなあ。…高いんだよなあ(T_T)。俺には無理だ。。

 いずれにしても、今日の向かい飛車対策は、ものすごく参考になりました!今読んでいる『角交換四間飛車徹底ガイド』は、振り飛車よしの変化ばかりで、読んでいると居飛車絶望の気分になるのです(T_T)。今度は、△64歩からの反撃を指してみることにしよう!!
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Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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