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『実戦式詰め将棋 10の手筋で初段になる』 中原誠・監修

JissensikiTsumeShougi.jpg ついに出会ってしまいました、詰め将棋を解く為のマストアイテムに( ̄ー ̄)。詰め将棋が苦手な方には、絶対おススメの一冊です!

 この本ですが、このブログで教えていただきました。詰め将棋の苦手な僕に、僕が解くのに10分ぐらいかかった問題を30秒で解いたという方が、「この本を読んで詰め将棋が解けるようになった」と薦めてくれたわけです(推薦いただいた方、ありがとうございましたm(._.)m)。それだけでも説得力十分だったのですが、この本のサブタイトルである「10の手筋で」という文言に魅かれてしまい、アマゾンで即注文。この「10の手筋」というコンセプトが素晴らしすぎました。

 ずいぶん昔、僕が将棋の勉強を始めたばかりの頃、「終盤の問題集をやるより先に、終盤の教科書を読みたい」なんて書いた事があります。それは、終盤がヘタクソだし、詰め将棋が全然解けなかったから。で、当時辿り着いたのが、『寄せの手筋200』と『佐藤康光の実戦で使える囲いの急所』の2冊。この2冊と『光速の寄せ』は、ヘボながらも何とか段位にまで辿りつく事の出来た僕の終盤力の基礎になっていると思うのですが、しかしこれらは「寄せ」と「囲い崩し」の教科書であって、「即詰め」の教科書ではないんですよね。というわけで、この本、詰め将棋本ではあるんですが、より正確に言うと、詰め将棋を解くため方法が書いてある教科書というのが正しい位置づけなんじゃないかと思います!

 色々と詰め将棋の本をやってきましたが、中でもメインになっているのは浦野さんの『3手詰ハンドブック』とかのシリーズ。あの本を解いていると、解答ページに「玉を危険地帯に誘え」とか「焦点の歩」とか、その詰め将棋問題を解くのに使うテクニックが書いてあります。簡単に言うと、この『実戦式詰め将棋』は、最初にこういう詰め将棋を解くための方程式が10個ほどまとめてあって、この10個を組み合わせる事によって詰め将棋を解こう、というわけです。詰将棋は9級問題から始まり、徐々に難しくなって、最後には初段の11手詰問題になる、という作り。そして、詰め将棋本としては珍しく、すべての問題解き方のヒントが書いてあります。これは、この本が「詰め将棋を解く本」では無く、「詰め将棋の解き方を学ぶ本」だから、という事なんでしょうね。で、解答ページには、方程式の何番を使って解くのかというものも記してあります。いやあ、これは問題を解けるかどうかではなく、問題の解き方を身につけるという意味では、実に良い作りなんじゃないかと。

 で、この作りが功を奏したか、僕は暇を見つけてはこの本を解いていたのですが、既に詰将棋の解き方が今までと変わってきた気がします。要するに、今までは直観と総当たりの組み合わせだった僕の思考回路が、詰み形と方程式と照合しての思考、というようになってきた気がします。今までは寄せ将棋だった僕の終盤に、詰め将棋を持ち込む事が出来る気がしてきました!!気がするだけかもしれませんが(^^;)。。必至を掛けられ、連続王手の即詰みを狙うしかなくなった時に、直観と総当たりで詰みを考えている僕みたいな人にとって、この本は一読の価値があると思います。そんなの当たり前と言えば当たりなのかもしれませんが、この本に出会えなかったら、僕は延々と「考えなくても寄せられるようになるまで、ひたすら詰め将棋を解く」という1000本ノック方式で勉強していた気がする(^^;)。。

 さて、ここまでは良い事ばかり書いてきましたが…この本、注意しなくてはならない所もある気がします。僕が思った点は3つです。

 まず、初版本は誤植が大量にあるそうです。しかもこの本、オンデマンド印刷のようで、改定2版以降も、本には初版なのか2版なのか、何も書いてありません。だから、古本を買う場合、初版かどうかの判断をするのが難しい。ちなみに、僕が買ったのは2008年発行のものでしたが、これは誤植が訂正してありました。古本を買う場合は、初版の可能性がある2005年の版を買うときは、気をつけた方がいいと思います。

 次に、単純に詰め将棋を解きたいという方には、あまり向いていない気がします。理由は、問題が少ないという事と、2~3級ぐらいの実力がある人には簡単すぎると思えるという事。比較でいえば、先に挙げた、浦野さんの書いた詰め将棋の本(例えば『5手詰ハンドブック』あたり)より、この本の11手詰の方が簡単に感じます。あくまで僕の主観ですが…。

 最後に、「10の法則」は、本当に詰め将棋を解くための方程式として考え抜かれたものではなくって、まだ改良の余地があると思える事です。つまり…各自、これをきっかけに、自分なりの方程式を確立してくださいね、というレベルのものなんじゃないかと。例えば、この本に書いてある10の法則の中は、詰め将棋を解くときの有名な格言の全てが入っているわけではありません。例えば「玉を危険地帯に誘う」というのも入っていません。じゃ、この格言を省いても、この本に書いてある10の法則で問題ないかというと…どうにもそうは思えません。詰め将棋の原理というものを何度も考えたことがあるんですが、詰め将棋には幾つかの型があるように思えます。ひとつは両王手、ひとつは邪魔駒の移動/消去、ひとつは玉の誘導、ひとつは退路封鎖、…などなど。寄せでいうところの、下段へ落とすとか、挟撃…みたいなものです。で、これらを実現するために有効な手法(斜めの退路には角を使うとか、空き王手を使って避けた駒で駒を補充するとか…)が幾つかある、という感じなんじゃないかと。この本の「方程式に照応して詰みを見出す」というコンセプトは本当に素晴らしいと思うんですが、この「方程式」の作りがいい加減というか、「10の法則」というと切りがいいからそうしただけなんじゃないかという気がします。法則は並列関係のものばかりじゃないだろうし、並列のものも10じゃ足りないとか、逆に分けてあるけど同じ物のヴァリエーションじゃん、というものもあったりして。。つまり、この本でいう「10の法則」は、羽生さんの『上達するヒント』に書いてある形勢判断の方法とか、谷川さんの『光速の寄せ』の手数計算の方法みたいに、そのまま鵜呑みにしてオッケーの法則じゃないんじゃないかと。「10の法則」は鵜呑みにせず、臨機応変にセルフアレンジすべきものなんでしょうね。格言でいえば、浦野さんの『ハンドブック』シリーズの解答などにもいい事がたくさん書いてあるので、それらも全部自分の中でアレンジして、この本のコンセプトとなっている「詰将棋を解くための方程式化」にまとめていければ、詰め将棋を解くための思考様式と具体的な詰み形の記憶を確立できるんじゃないかという気がしました。

 でも、気になったのはこれぐらいのもので、詰め将棋が苦手という方には、これはマストアイテムなんじゃないかと。浦野さんのハンドブックがスラスラと解ける人には不要の本かと思いますが、詰め将棋が苦手な人には救いの1冊、これは素晴らしい本だと思いました!僕が悩んできた「詰将棋が苦手」という問題を解決する糸口が、はじめて見つかった気がします。ああ、もう少し早くこの本に出会っていたら…。。




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コメント

こんにちは(^ ^) 

「実戦式 詰将棋」についての感想ありがとうございます! オススメして良かったと思いました^ ^ 私は書店で購入しましたが2011年/発行となっていますね。「まえがき」にもあるように「詰将棋の解き方がわからない人」向けによく使われる手筋を厳選したようです。この本は貴方がおっしゃる通り「詰将棋が苦手な人」や「詰将棋のルールを覚えたばかりの人」にはマストアイテムだと思います。教科書と位置づけられる詰将棋の本ってホントに少ないですよね〜(^^;; というか私はこの本しか知りません(笑) そうですね。たしかに問題集としては物足りない感じですね。そして問題を解くための要素はまだまだたくさんありますよね。打ち換えとか限定打とか・・・。なるほどここから先はセルフアレンジで知識を蓄積して更に実力をつけましょうということなんですね。 詰将棋は考えて解くのではなく「見える」ようにならないとダメとよく言われますが、私はこの本のおかげで初手から消去法で詰み筋を検索し、やっと正解に辿り着いて疲れるという状態から脱却できたのも事実です。やはり楽しくないと続かないですよね(^。^) ではではお身体に気をつけて! お互い棋力UPを目指してがんばりましょう!
  • ZERO 
  • URL 
  • 2014年04月16日 12時30分 
  • [編集]
  • [返信]

Re: こんにちは(^ ^) 

ZEROさん、書き込み有難うございます。

良い棋書をお教えいただき、ありがとうございました!いやあ、素晴らしい本ですよね。何となくですが、詰め将棋への苦手意識を克服できそうな気がしてきています。相変わらず詰みを逃がしてばかりなので(^^;)、ここが克服できればもうワンステップ上に行ける気がするのです。

お互い、がんばりましょう!!

  • ShougiX 
  • URL 
  • 2014年04月16日 20時45分 
  • [編集]
  • [返信]

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Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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