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第3回電王戦 第5局 屋敷伸之 vs ポナンザ (横歩取り)

 すごく楽しみにしていた仕事がありました。それが、昨日の午前中にいきなり電話が掛かってきて「今日やっちゃいませんか?」という事になり、急きょ仕事に。おかげで、電王戦は局面をチラ見しただけ。仕事終了後も西洋思想史・任侠映画・遺伝子の螺旋構造など、色々な話になって盛り上がってしまって、はしご酒。昨日の稼ぎは、昨日のうちに使っちゃった感じです(^^;)。

 な~んて具合で、二日酔いで若干気持ち悪い状態の今ですが、電王戦の棋譜を追っています。第3局に続いて、横歩取りの後手でソフトは△62玉の玉あがり。ソフトはこれを最善と考えているのか。これはビックリです。対する先手の屋敷さんは飛車を引かずに青野流。で、後手は玉の位置が右辺に行ってしまって中央の歩の防御ラインの支えがないので銀をあがり、屋敷さんは9筋の端歩を突き越したところで27手目。ここからの後手のソフトの構想がもの凄かったです。

20140412_27手△26歩▲38銀△44歩

 △26歩▲38銀の交換は、後手の準備工作といった感じですが、これがそれほど鋭い手とも思えませんでした。しかし次の△44歩がいやらしい。これで先手飛車はメチャクチャ狭くなりました。これがあるから青野流は指したくないんだよなあ。。こうなると後手は飛車を寄せに来るか、最悪でも飛車交換にという狙いなんでしょうね。で、今の玉形で飛車交換になった時にどちらが嫌なのかというと…先手の▲41飛がどれぐらい厳しいかという事なんでしょうが、△26歩の利かせまで入れてある△28飛とか、香の吊り上げからの打ち込みの筋まである後手の方が鋭そうに見えるなあ。

▲66角△85飛▲87歩△43金▲77桂△15飛▲16歩
 このあたりは互いに飛車を的にしあった感じ。

△34金▲15歩
 これで飛車交換成立です。問題は、ここで手番が後手であるという事。仮に先手の手番でも、先手苦しいんじゃないかと思えるぐらいなんですが…

20140412_44手
△27歩成▲同銀△29飛▲38銀△19飛成(44手目盤面図)
 後手が先制、後手は香得の上に龍を作りました。いやあ、これは流石に後手よしでしょう。今のソフトって、大局観もここまで来ているのか。。これは想像以上でした。

 しかし、ここで手番が先手に移って、屋敷さんの反撃です!ここからの反撃がさすがはプロという感じでした。

▲74歩
 ▲74歩を手抜いて△64香と反撃するとどうなるか、なんていうのを昨日の中継で佐藤康光さんが解説していましたが、仕事の準備に忙しくってよく聞いてませんでした(^^;)。しかし、それもなかなか先手厳しそうな手に見えたんですが(悲観的すぎますかね?)…

△同歩▲55角
 お、同歩と取るのか。取って大丈夫なら、まあ自然な一手だよな…と思ったら、屋敷さんの▲55角が素晴らしい。な、なるほど~、屋敷さんの狙いが分かったぞ( ̄ー ̄)。

△82歩
 後手は△82歩と受けないと馬を作られてヤバいので、攻め合い勝ちできる筋でもない限りは受けるのが自然なんでしょうね。しかし受けたら、屋敷さんの狙いが決まっちゃうんじゃないか?

▲25桂
 キタ~!!決まりました!これで角と龍の両取り、屋敷さん、大逆転だああっ!!!と思ったのですが、以降の指し手を見ると、意外とこれで釣り合っている感じなのか。いやあ、今回の電王戦は、どの局も形勢判断が難しすぎます。アマチュアではとてもついていけない。。

 さて、以降の中盤戦は、屋敷さんもソフトも、かなり難解な指し回しの連続。ちょっと僕にはついていけない感じでした。普通に△同○で良さそうな所でひねった手を指して見たり、詰めろをかければよくなるように見える局面で、えらく難解な指し回しをしたり。いくらなんでも僕みたいなアマより深く読んでいる筈なので、なんか10手先とかぐらいにマズい変化があったりするんでしょうね。というわけで、アマチュアが見たら「???」という手の連続。訳が分かりません。解説が聞きたい…。

20140412_87手 中終盤で興味深かったのは、後手のソフトが先手玉を寄せに行って逃がしてしまったところ。いやあ、寄せ合いになっての無理寄せならともかく、優勢の局面で強引に寄せに行って逃がすというのはすごく恥ずかしい事だと思うんですが、こういうミスをトーナメント1位のソフトがやるのか。。盤面図は87手目、その前までの後手の寄せもかなり強引で、「うおお、ここから寄せられるのか?!ぜんぜん順が分からんぞ…ソフトってすげえな」なんて思っていたのですが、なんと何のひねりもないままに寄せられないという事態に。これはアマ7級位の将棋だわ(^^;)。それならそれで△96歩と待ち駒一発入れて先手玉を危険にしておけば、先手は金駒も香も飛車も渡しにくくなるので、単に有利なばかりか先手に攻めの制約までかけられると思ったのですが…

△79銀
 …う~ん、少なくとも現時点では、羽生さんや森内さんや渡辺さんの方がソフトより強いんだろうな、と思わされる一着でした。これ、上に逃がしてから歩で叩いて頭を押さえたとしても、決める駒がないですよね。また、そんな事をして歩切れになったら、一体どうするんでしょうか…。結局、ソフトは先手玉を広い場所に逃がしてしまい、更に寄りもしないのに歩を使い切り、あげく屋敷さんに手番を渡してしまうという大失態。将棋みたいな如何にもプログラムが大得意のゲームですら、いいプログラムを完成させるというのは簡単ではないんだな、と思わされるシーンでした。

20140412_102手 一方の屋敷さんの方もチャンスを逃したように見えた局面がありました。いや、アマの僕が思う程度の事ですから、本当にそうかどうかは分からないんですが。先ほどのソフトの大失態で屋敷さんが大反撃、後手玉を寄せに行ったのですが…。盤面図は102手目、後手からの寄せで恐そうなのは△59角成でしょうか、それでも2手空きなので、先手は連続王手でなくて詰めろで十分、それどころか詰めろにならなくても先手玉を狭くするだけでも相当に有利なんじゃないかと。第一感では、唯一の後手玉の守り駒の金を外しに行けばさすがに先手よしなんじゃないかと。香があれば簡単だったのかな?しかし香が無くても▲66歩程度の軽手ぐらいで、後手からすればすこぶる厳しいように見えたんですが…

▲81成香△83歩
 いやあ、▲81成香は強い人ならではの緩手という感じ。弱い人なら、むしろこういう間違えはしないんじゃないかと思いました。後手からの厳しい手がないと見ての銀の補充を狙ったんですよね、きっと。それって、読み切っているという確信があるが故の指し手に見えます。しかし、次の△83歩が予想外の手で、これが意外に厳しかった、という感じでしょうか。たしかに、ここで△83歩は見えないなあ…。リアルタイムで見ていなかったので分かりませんが、もしかして持ち時間を使い切っていたとか、そういう事なのかもしれません。▲66歩なんて全然ダメな手なのかも知れませんが、他にもなにかありそうな局面だったので、ここは勝ちを逃がしてしまった一着に思えてしまいました。勿体ない…。結果、130手にて後手のポナンザの勝ち。屋敷さん、これは悔やまれる負け方だったのではないでしょうか。
 前局と違い、中盤で難解な指し手の多い将棋だったので、これはプロの解説を聴いてみたかったです。横歩の野月さん、超強豪の渡辺さんに佐藤康光さんに深浦さんのA級棋士3名、関西では糸谷さんなど、相当な強豪が解説をしていたようなので、放送を見たかったなあ。
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駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

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