がんばって将棋初段を目指すページ!

Entries

人間 VS コンピューターの将棋についての私見

 第3回電王戦の第2局対局の前に色々あったみたいですね。コンピューター側は、電王戦の予選の時と同じプログラムで出場しなくてはならないという事だったらしいのですが、それを直前で「バグ直し」として書き換えたそうで。しかし実際には「探索部のプログラムを丸ごと替えた」そうで。http://d.hatena.ne.jp/hiraoka64/20140317/1395071887 いや、こんなの別のソフトでしょ。。
 まあしかし、人間とコンピューターの対局という事の意味だけを考えれば、これは些末事というか、僕的には大した問題じゃありませんでした。問題に思えるのは、主宰者の炎上商法みたいな煽り…これが見ていて気分が悪かったです。こういう所をネタに、遺恨試合のようなアングルを作ろうとするって…嫌な感じでした。視聴者数を稼げれば、何でもあり?それにしても、なんで僕はあれをあんなに不快に思ってしまったのか。どうもこれが、最初から今回の電王戦を見る気になれないでいる理由と繋がっているように思えます。

 将棋って、「人間同士が行うゲーム」という前提のものだったと思います。前提というより、他の成立の仕方があり得なかった。それが時代が変わりコンピューターが介入したところで、前提が崩れた。崩れるとどうなるか…これはデリケートな問題です。僕個人は、気の合う人と一喜一憂しながら指す縁台将棋とか、あるいは日々精進したプロ棋士同士が腕を競い合うプロ将棋とか、人の生活する時間の中での楽しみとして機能してくれる将棋が好きです。しかし、今となってはコンピューターの介入を防ぐ術なんてない(防ぎたいと思う人はいるかもしれませんが)。この状況になると、①コンピューターの介入しない人間将棋という枠、②人とコンピューターの混在する将棋③コンピューターだけの将棋(まったく人が介在しないという事は不可能ですが…)、この3つを考える必要がある。問題は、人とコンピューターの混在する将棋をどう考えるかだと思います。多分これからは、人間+コンピューターという枠が、将棋というゲームを極める最前線になっていくんだと思います。だから、最強の将棋の追求者というのは、プロ棋士ではなくてプログラマーという事になっていくと思うんですよ。プロ棋士だって最強の追求者であるとは思うんですが、そこには「人間同士のみ」という付帯条件がついてしまう。コンピューターがあるのに敢えてそれを使わないで指すわけですから。ところで、その最善手というものを追及していった先に将棋の完全解が解明されたとして、そしてその時に人間対人間の将棋がなくなっていたとしたら、一体何が残るんでしょうか。将棋の完全解なんて、コンピューターにとっては何の意味もないと思うんです。結局、それが意味を持つのは人間にとってだけなんですよね。ここで問題になるのって、完全解云々じゃなくって、やっぱりコンピューターをどう介入させるかという問題だと思います。人間将棋、人間+コンピューター将棋、コンピューター将棋、これらの3つをどう関係づけるか。これを意味の面からも考えないといけない。ちゃんと考えないと、人間の生活の中で、将棋って微妙なものになっちゃうんじゃないでしょうか。

 プロ将棋も、人間将棋です。人間将棋にコンピューターを介入させるなら、研究道具として使うとか、将棋そのもののゲーム構造の解析とか、そういう所に使ってほしい。それ以上に踏み込むと、それは人間将棋ではなくって、人間+コンピューターの領域であって、それはプロ将棋の領域ではないでしょう。

 「人間vsコンピューター」とかいう対立構造を作って、煽って、興業をぶっていること自体に、なんか白けているんでしょうね、僕は。論旨がずらされているというか、ペテンに踊らされているだけというか。でも、この「踊らされている」というのが、観客だけじゃなくって、プロ棋士もソフトのプログラマーもみんな踊らされているだけに見えちゃう。この主宰者を見るに、以下のような寓話を思い出してしまいます。

 静かで平和な漁村に、ひとりの銀行家が来た。その銀行家が村を引っ掻き回し、村人は守銭奴になり、起きている時間の大半を労働に費やすようになり、村人は魚を乱獲しまくって魚が全滅、村から何もなくなったところで銀行家が村から去った。村には銀行に返済する借金だけが残った。

 将棋連盟さんも、変な人形使いに踊らされるのはそろそろやめた方がいいんじゃないかと。荒らされるだけ荒らされて、色んなものを失ってオシマイ、という事になっちゃいますよ。前回の電王戦の総括での谷川会長の発言を聞いた時に、かなり視点がずれているというか、考えが浅い人だな、と思えてしまいました。人間VSコンピューターとか、またそんな所が論点だと思っているんだとしたら、ちょっとね…。将棋の上での、人間とコンピューターの関係性の築き方というものを、意味の観点からもう少しマジメに考える頃なんじゃないかと思いました。
関連記事

コメント

コメントの投稿

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

トラックバック

トラックバック URL
»»この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

左サイドMenu

プロフィール

ShougiX

Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

新刊棋書

最新記事

右サイドメニュー

検索フォーム

これまでの訪問者数

アド

ブログランキング

ブログのランキングサイトに参加してみました。 よかったら、クリックしてくださいね!

QRコード

QR