角換わり棒銀は今でも有力、というハナシ

 ただいま、角換わりの勉強は正調角換わりの相腰掛け銀の途中あたり。棒銀、早繰り銀、相腰掛け銀、後手棒銀、後手右玉…と勉強してきた中で、一番指しやすそうだと思えるのは、相腰掛け銀ではなくって先手棒銀です。
 角換わりがとにかく苦手なんですが、角道オープンの状況である横歩取りを指す僕にとって、横歩の展開からの角換わりへの変化はどうしても避けられません。もしそうなったら、その時は棒銀で対処しよう、という訳です。アナログな発想ですが、自分が後手番でも、横歩から角換わりに変化されたら、自分が先手番の正調角換わりと同じになるじゃないですか(゚∀゚*)エヘヘ。正調角換わり棒銀を得意戦法にしようと思っている訳ではないんですが、とにかく指しておかないと、覚えられませんしね。そして…ついに、運命の時がやってきました!相手は超高段者、しかも相居飛車戦ではほとんど角換わりを指し、その角換わりの勝率が7割を超えるという角換わりのスペシャリストです!!相手にとって不足なしどころか、高すぎる壁ですが…しかし定跡通りに進みさえすれば、相手がプロだろうが何だろうが、定跡を離れるまでは互角のハズ。せっかく勉強したんだし、チャレンジする事にしました。横歩からの変化なので先後が逆になっていますが、今日の日記は角換わり▲棒銀vs△右玉の考察、という訳です。

(第1戦)
 最初の対戦。僕は後手番で、横歩取りの展開になったかと思いきや…先手、角交換してきました!!きた…これで僕が先手の角換わりと同じになった…棒銀の勉強の成果を今こそ発揮する時だ!!まず、序盤のポイントは、以下の3つ。

①端の先受け:最初に勉強になったのが、端の先受け。僕が△83銀と棒銀を明示した途端に、先に▲96歩と受けてきました。端歩を突き合わない棒銀なら自信があったのですが、この時点で端歩を突き合う棒銀しか選択肢は無くなってしまいました(・_・、)。なるほど、端歩の突くつかないは棒銀側に選択権があると思っていたんですが、受ける側にも選択肢があったのか。。かといって既に棒銀でない形には出来ず。9筋ではなく7筋からの攻めも勉強するにはしたんですが、あれはうまくいかないんだよな。。

②右玉:次に面白いと思ったのが、棒銀に対して早繰り銀含みの▲36歩を選択するのではなく、▲46歩を選択してきた事。いや、これでも受かるというのは知っていたのですが、これだとのちのち△44角が使える可能性があるので、ラッキーと思ってました。しかし、この受け側の構想は…右玉だったんですね。右玉自体は、決して堅い囲いではないので苦手意識はないのですが、問題は▲37桂~▲29飛まで進むと、飛車の横利きが99を守る事になってしまう事。これで棒銀側は、先手飛車が9段に下がる前に仕掛けなければならないという攻めの督促をされる格好。なるほど、棒銀に対しての右玉はなかなか優れた選択だと思いました。しかし、この飛車が間に合うかどうかが、今回の勝負の分かれ目のひとつに。

81Dojo-2014-02-17-1-27手③▲97歩の受け:先後が逆なので分かりにくいかも知れませんが…棒銀で銀桂交換になった直後って、受ける側は▲94歩と、香の裏に歩を垂らしますよね?しかし、この角換わりスペシャリストの方は、▲97歩と守ってきました。これでも悪くないと記憶していますが、しかし棒銀を指す側としては、こっちの方が攻め手に回れるので、これはラッキーかも。で、盤面図となりました。
 ▲97歩と受けてくれれば、棒銀の端攻め定跡のオンパレードです。△98歩から仕掛けて、▲88銀なら△99歩成▲同銀△26香▲同飛車△44角で一丁あがり。というわけで、▲88銀打としてくるわけですが、それはそれで香の重ね打ちをすれば端を破れます。

 で、この筋は確定していていつでも仕掛けられるので、戦い終わった後の玉型の堅さ負けを気にして玉型を整備。いくら右玉が堅くないといっても、居玉とでは差がありすぎますからね。。しかし、ここで玉を22にまで入れたのが初戦の敗因。戦場に玉を近づける事になってしまいました。ここで、棒銀の成功と引き換えに渡した2枚の香を2筋に重ね打ちされ、飛車と合わせた三段ロケット。そうなると後手に勝ち目がないですね。。初戦は、敢え無く敗退してしまいました。。

(第2戦)
 しかし、高段者の角換わりのスペシャリスト相手に、角換わり初心者が善戦できたんではないかと。あれは棒銀が敗因ではなくて、自玉を戦場に近づけたのが敗因で、最初の構想は決して悪くなかった。で、第1局を指し終わった後、観戦してくれていた友人の方と話をしていたんですが、その時に…来ました、さっきの角換わりスペシャリストからの再戦要求です!!ここで神のイタズラ、今度も僕が後手番!ここまで条件が揃えば、さっきの将棋を指さなければ男じゃない。すると…さすがは高段者。逃げずにまったく同じ形で受けてきました!!で、僕は玉を22ではなく42に置いた状態で棒銀の端攻め定跡に。

81Dojo-2014-02-17-2-35手 これが第2戦の駒組み。僕の△98歩にはやはり▲88銀打ちと守ってきて、そこで▲91香と重ね打ち、相手は玉を右に入れて右玉の完成、という訳です。ここからは棒銀側の端攻めの定跡通りで…

△99歩成▲同銀△97香不成▲同桂△同香成

 これで端を破る事に成功!要するに、先手の右玉で飛車が9段目まで下がる前に仕掛けたわけです。しかしここで一手空き、先手が反撃の準備。

▲36歩

 これは桂跳ねの準備ですね。その桂を攻めに使うとしたら…2筋は破られても怖くないので、5筋か。いや、これも大丈夫でしょう。攻めよりもむしろ▲29飛の受けの方が厄介なので、その前に攻めを継続。

81Dojo-2014-02-17-2-45手△98歩▲88銀上△同成香▲同金(盤面図)

 さて、これで盤面図までたどり着いたんですが、この状況ってどうなんでしょうね。棒銀側は角銀桂で手番、右玉側は角香香歩です。結構互角なんじゃないかと。しかし、この後の棒銀側の攻め手がけっこう難しくって、以下はどうなるか分かりません。ちなみに、今回の以降の構想は、やっぱり右玉側が飛車を引く前に攻めつぶそうというもので…

△99歩成▲37桂△89と(48手目)▲同金△69角▲29飛(51手目)△87角成▲88金△86歩

 48手目△89との狙いは、△69の角打ちから、角を切って龍を作る構想でした。しかし高段者ともなると、さすがにこちらの構想通りには指してくれないんですよね…。ここで先手は馬を取らずに、▲24歩から、やっぱり5筋に香の重ね打ちをしてきました。しかし、これはさっき計算した通りで、1枚足りないハズ。こうなると、先手の5筋攻めvs後手の8筋突破の手数計算になりますが、さすがに枚数足らずでは5筋は破れないでしょう。受け潰してから攻めても行けそうだし、もし先手が攻め合いを選択してきたら、それはそれで結構いけそう。で、攻め合いにの末に寄せ合いになったんですが…うおおおお!!!角換わりスペシャリストの高段者相手に、なんと勝ちましたあああああああ!!!!…おっと失礼、興奮のあまり取り乱してしまいました。。

 振り返れば、先手が51手目に▲29飛でなく▲88金と受けて来たらどうなっていたかとか、色々と思う所はあります。しかし、正調角換わり棒銀は、アマ高段者に対しても互角に戦える戦法という事は言えるんじゃないかと。覚えなくてはいけない定跡の量もすごく少ないので、けっこうおススメ。角換わりの勉強が間に合っていない人(まさに僕がそうなのですが^^;)は、とりあえず角換わり棒銀の定跡だけバッチリ勉強しておくだけで、あとは角換わり拒否という方針にすれば、他の角換わりの定跡の勉強を後回しにできるんじゃないかと。角換わりに怯えながら将棋を指さなくてもよくなると思います。ああ、この事にもう少し早く気づいてさえいれば…。。

 そうそう、0手損角換わり棒銀の勉強に限定して言えば、『羽生の頭脳』は要りませんでした。最新定跡の定跡書なんて正調角換わり棒銀の定跡自体が出ていないので、もっと要りません。僕が勉強したのは『よくわかる角換わり』と『最新棒銀戦法』の2冊。この2冊に関してだけは、どちらかだけではダメで、『よくわかる~』の方は新しい定跡だけが出ていて、『最新棒銀戦法』の方はメチャクチャ詳しいけど新し定跡が出ていません。
 あと、昔に勉強した佐藤康光さんの『実戦で使える囲いの急所』で、右玉の攻略法をいくつか覚えています。桂頭を角で狙う筋とか、いきなり▲83桂を放り込む筋とか。これがどちらも華麗な手順なので、ずっと指してみたいと思い続けているのですが、これを実践する機会になかなか恵まれません(>_<)。…まあ、勝てたんだから、ぜいたくを言ってはいけませんね。。


関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ShougiX

Author:ShougiX
駒の動かし方を知っていた程度の初心者です。せいぜい1日1時間ぐらいしか将棋に時間を割けない社会人が、ガンバって1年で初段になる事が目標です!
(*追記)10ヶ月ちょいで初段到達!!ただいま、居飛車側から各戦型に対応できるよう奮闘中(汗)。。

新刊棋書
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
ブログランキング
ブログのランキングサイトに参加してみました。 よかったら、クリックしてくださいね!
QRコード
QR
これまでの訪問者数
アド